（明慧日本2008年6月2日）私はこの文章を通じて、偉大で、慈悲な師父に感謝します。師父の誕生日に、師父にお祝いを申しあげます。

　5月13日は、我々の偉大な師父のお誕生日で、この日はお祝いすべき日であり、宇宙の衆生が期待する日でもあります。私は大法を得る初期に、全国各地に師父についていき、師父の説法を聞きました。私は今日という特別な日に、その幸せな日々の経歴を書き、師父の恩を謳い、師父の誕生日をお祝いしたいと思います。

　1993年11月、ある日、私は友人の家で『中国法輪功』の本を見つけ、なぜかわからないのですが、その本が見たくて仕方ありませんでした。『中国法輪功』の本を友達から奪い取るほどの勢いで、本を持ち帰り、当日の夜に一気に全部読み上げ、本を枕のそばに置いて寝てしまいました。翌日の朝、起きて、何年かぶりに一晩よく寝られたことに気がつきました。（以前、私は不眠症だった）すぐに本を持って友人の家に行き、「この本にはパワーがあるのですか、李洪志先生はどこにおられるのですか」と友人に聞きました。友人は「師父はちょうど北京で大法を伝える第14期のクラスを行なっておられます」と教えてくれ、早速、私はチケットを買いました。しかし、いろいろな原因で、残念ながら、北京での第14期の説法クラスは行なうことができませんでした。

　1993年12月の「北京東方健康博覧会」で、師父の第１回の報告会が行われました。私はそれを聞きに行きましたが、当時の私は師父の説法はとても良いと感じたものの、よく理解できませんでした。そして師父の説法を録音し、家に帰って、夫に聞かせました。報告会後、大勢の学習者たちは師父に、サインを求め、みんな師父のそばに押しかけて、師父のことを完全に考えていませんでした。私は隣でみているだけでもつらいと思いましたが、師父は煩わしいと思わず、丁寧に一人一人にサインをしておられました。これは初めて師父にお会いしたことの話ですが、悟性が低い私は深く感じることなく、ただ頭の中に、師父が多くのサインを求める人に囲まれておられる場面だけが残っていました。

　私は当時大法のことをあまりわかっていませんが、私の心はずっと法輪功とつながっているようで、師父に会いたい気持ちがあり、今にでも師父の「法の伝授クラス」に参加したい気持ちでいっぱいでした。博覧会最後の日、私は再び会場へ行き、今でもはっきり覚えていますが、その日北京はちょうど黄沙で、空気が汚れ、周りが薄暗くて、街の人は灰と土まみれの顔になっていました。私は法輪功の展示会場へ行きましたが、師父はその場におられませんでした。私はそこに立ち止って後ろを振り向くと、突然師父と数人の学習者たちが大門から入ってきました。師父は、雄大なスタイルで、コバルト色の羽毛ジャケットを着ておられ、綺麗で、全身が光っているような姿でした。近づく師父を見て、私は驚きました。身長が高い師父はまるで赤ちゃんのようなすごくきめ細かい素肌で、顔色も良く、周りの汚れた環境の中で、とても目立ちました。私は師父と周りを見て、周りの人たちの顔は灰に汚れて汚いが、なぜか師父の顔だけがきれいで、透明感があり、輝いていました。不思議なことに私の心は感動で震えました。そして、私は展示会場で天津の「法の伝授クラス」のチケットを買いました。

　天津での第1期「法の伝授クラス」の1日目、師父の説法が始まる前に、師父と一緒に写真を撮ることができると聞き、私は始まる時間よりも2時間くらい早く会場に行きました。予想外に、多くの学習者たちは、私より早くに来ており、そして師父もおられました。師父はすでに学習者たちと写真を撮っておられました。多くの人が師父と写真を撮りたがっているのを見て、私は、突然、逆の気持ちになり、撮りたくない気分になってしまいました。それなのに、私は、その場を離れる気がなく、師父についていき、見ていました。当時の私は、まだ、師父の説法を聞いたことがありませんでした。ですから、師父のことがよくわからず、このチャンスがどんなに貴重であるかも知りませんでした。学習者たちが並んだら、師父にお願いして、真ん中に立っていただきました。師父はあちこちに頼まれ、私も師父について見回っていました。見ている間に、ある学習者は私に向かって「あそこでお金を払ってから、ここで一緒に写真を撮りましょう」と言ってくれましたが、私は首を振りました。たぶんお金を払いたくないのだろうと私のことを勘違いしたもう１人の学習者が私を見て、「ここに立っていいですよ、お金は払いましたから」と自分が立っていた場所を私に譲ってくれました。師父も私の方を見ておられました。しかし私は首を振りました。そして、私は天津での「法の伝授クラス」で師父と一緒に写真を撮るチャンスを逃してしまいました。

　ホールへ入って、私の席は左側第4列の真中で、師父の説法を聞きました。最初は、説法の内容がよくわからず、聞いているだけでした。師父は「佛性が出たら、十方世界を震わせます。みんなその人のことを（佛性が出た人）助けてくれます」『転法輪』（第1章）と聞いたとき、涙が一気にこぼれ落ちました。その瞬間、私の迷っていた生命の苦痛をよく感じました。師父のこの説法が私に希望をもたらしました。闇の中で、放浪している孤児が突然自分の両親がいることを知り、かつ、両親が自分のことが愛していることがわかったような感じでした。そのときから、師父は私が想像するような普通の「気功師」ではないことがわかりました。師父はこの世に来て、人を救い済度する偉大な覚者であることがわかりました。私は師父の説法を聞くことができ、どんなに幸運で、光栄であるかわかりました。

　天津での「法の伝授クラス」には参加できましたが、会社に休みの許可を得ておらず、勝手に休んでいたので、会社のことが気になって、「法の伝授クラス」の3日目、北京の会社に様子をみに戻りました。いつもなら、会社のリーダたちが１日に数回私を探すはずですが、3日もいなかった私のことを誰も知らなかったようで、とても不思議だと思いました。当日の午後、私は、天津に戻り、師父の説法を最後まで聞きました。仕事場へ戻ると、何日もいなかった私のことを、誰も気づいていなかったようでした。考えてみると、師父はいろいろやってくださっていたようで、おかげで私は説法を聞くことができたのだと思います。

　天津から帰ってきた後、大法を得た喜び、師父の説法を聞くことができた幸せで、私は、人生はどんなに素晴らしいものかと実感しました。それから、師父が私の頭上の右前方数十センチのところにおられることをはっきり感じました。危険に面しているとき守ってくださり、「心性の関」を乗り越えられないとき励ましてくださり、そして「煉功点」への暗い細い道を歩いて怖がっているときも、ついていてくださり常に私のことを見守ってくださいました。私は師父の弟子だからこそ、宇宙の中で一番幸運で、幸せな生命だと思いました。

　私は師父が北京で行われた報告会に2回参加しました。毎回、師父の講壇での姿をみると、涙が止まりませんでした。夫は、私が師父を見るたびに泣くことや、師父のことを話すたびに泣くことを見て、師父はきっととても偉い人に違いないと感じ、私と一緒に重慶で「法の伝授クラス」を参加することにしました。

　重慶での「法の伝授クラス」で師父は休みの時間を利用して、学習者と一緒に写真を撮っておられました。天津でチャンスを逃した私はとても悔しかったです。だから今回こそ絶対チャンスを失いたくないと思いました。しかし、とても暑い日に太陽の下で学習者たちと写真を撮るため、走り回っておられる師父の姿を見て、私は、師父はとても疲れておられるだろうと思い、写真を撮ることをあきらめました。そして、私はほかの学習者と陰のある木の下でお喋りして、写真のことを忘れようとしました。次の説法の時間になる直前に、突然「写真を撮りたい人まだいますか、最後の１枚です」と師父の声が聞こえてきました。後ろを向くと、師父は私の近くにおられました。私はすばやく師父の隣に立って、そしてほかの学習者もきて、一緒に師父と写真を撮りました。師父は我々の心が見えておられるのだと思います。ですから、師父は暑さも疲れも気にせず、休憩も取らずに我々の願望を満たしてくださったのだと思います。私は喜びと感激で胸がいっぱいになりました。

　また、重慶で師父と街の屋台で１回お会いしたことがあります。同修が書いた、師父が済南の小さな店でラーメンを食べる情景の文章の内容と似ています。自分自身が経験したことなので、ここでそのことを書きたいと思います。

　ある日、説法が終わった後、私と夫は街の傍にある屋台で夕ご飯を食べていました。屋台の主人は30歳過ぎの女性で、屋台でご飯を食べているのは、私たち夫婦だけでした。突然「ラーメンはいくらですか」と師父の声が聞こえました。頭を上げて見ると、本当に師父がおられました。すぐに立ち上がり、「李先生！」と呼びました。師父は微笑みながら、こちらに座っていいと手招きしてくださいました。屋台の主人は「一つ1元です」と答えました。師父は値引きの交渉もせず、1元を出して、待たれました。しばらくして、ある１人の学習者も入ってきて、チャーハンを注文しました。屋台の主人は2.5元と言いましたが、彼は「高すぎる」と大声を出しました。師父は微笑みながら、彼に注意をされました。私たち新しい学習者に注意をされたのです。ラーメンができて、師父は何にも言わずに食べ始められました。突然、屋台の主人が「塩が入ってないわけはないよ。食べてないのに何でわかるの」と怒り出しました。師父は食べ続けられました。当時の私は、まだ何もわかっていませんが、師父は一言も言っておられないのに、どうして屋台の主人が怒り出したのかおかしく思いました。師父は食べ終わった後、私たちに微笑んで帰られました。屋台の主人が師父の後ろ姿にぶつぶつ言っていました。私は「誰だと思っているの？　お黙りなさい」と我慢できず言いました。屋台の主人は言い続け、私が後ろを向くと、師父の姿はもう見えなくなっていました。泊まるところに帰り、その経緯を同修に話しました。同修は「師父は自ら心性の手本を見せてくださったのですよ。屋台の主人のことは言うべきではありません」と言ってくれました。自分もそう思いました。その後、この偶然の出会いを忘れていました。

　十数年後、私はつまづいて極端に劣等感をもち、自信を喪失して努力しても立ち上がることができないとき、この出来事を思い出しました。一つ一つの細かいことまでも、目の前にあるように特に師父の微笑みがいつも目の前にありました。なぜ、私がそんなにはっきり覚えていたのかわかりませんでしたが、ある日、師父の説法を聞いていたとき、突然気づいたのです。師父はこの方法で私を励まされました。「あなたは本質が悪くなく、救い済度できない生命ではなく、まだ希望がある生命です」と師父が教えてくださっているようで、師父が苦心してくださっていることがわかった瞬間、涙が泉のようにあふれました。十数年前の出会いは今日の私の命を救うためでした。

　重慶での「法の伝授クラス」が終わった後、私は師父について、成都へ行きました。幸運なことに師父と同じ列車でした。師父は大きな荷物を背負っておられ、その中身は成都での「法の伝授クラス」の学習者たちへの『中国法輪功』（改訂版）の本でした。師父は私たちと同じように並んで列車を待っておられました。列車に乗るとき、切符の検査が始まって、ある男性学習者が割り込んで前のほうに入りました。そして師父を呼びました。師父はその人のところへ行き、そして師父と一緒にいる学習者も行きました。しばらくすると、師父は学習者たちを連れて、一番後ろに並ばれました。師父は割り込みの学習者に順番を守って並ぶように呼びに行かれたのです。師父は私たちに法理を教えるだけでなく、自身をもって手本を示してくださり、人としてどうすべきかまでも教えてくださいました。

　1994年、1月の天津「法の伝授クラス」から12月の広州「法の伝授クラス」まで、私は8回参加しました。「法の伝授クラス」に参加したいと思った時は、列車の切符も、座る席も、寝台の席もすべて順調にとることができました。当地にいけば、安くてきれいなホテルもすぐ見つけることができ、しかも「法の伝授クラス」に近いところでした。

　会社の休みも順調に取れました。済南の「法の伝授クラス」に参加した後、私は有給休暇を使い切って、休める理由も使い切りました。8月のハルビンの「法の伝授クラス」に行きたいのですが、とても休む理由がなく、部の主任に休むとも言えなくなりました。しかし、行きたくて仕方がありません。行けなかったら、きっと残念な気持ちになります。予想外なことが起きました、次の日仕事場へ行くと、私と私がやっている仕事が新しい部へ移転することを通告されました。そのことを聞いた私は「師父は偉大です。休みがもらえました」と嬉しくて飛びあがりました。新しい部の主任に休みの理由を言いましたが、受け取られず、年度の休暇を使ってほしいと言われました。（私は年度休暇を使い切った）それで、私はもう一度年度休暇を使いました。次の延吉の「法の伝授クラス」、広州の「法の伝授クラス」にも順調に参加できました。広州から帰ってきて、前の部に戻ることになりました。

　「法の伝授クラス」に順調に参加することができ、いろいろなことが思う通りにでき、それらの裏には師父のいっぱいのご苦労があったのだと思います。

　1994年の４分の１は師父の「法の伝授クラス」に参加しました。「法の伝授クラス」での日々は、子供のように悩みもなく、楽しくて幸せでした。師父が与えてくださったことに感謝します。師父の救い済度に感謝します。

　合掌