――自らを正し、法を正す時期の修煉の道を歩み続ける

文／中国の大法弟子　一泓

（明慧日本）

二、学法して心を修め、自らを正す

　新しい会社で安定し、仕事と生活も落ち着きました。私は大量の時間を学法と発正念に使い、そして毎日明慧ネットの文章を読むことが出来るようになりました。そして自分の問題を内に向けて探してみると、実は長い間、法から逸脱していたことに気付きました。私は毎週の資料作りに追われ、集中して法に同化する時間がありませんでした。修煉に対する認識の多くは個人修煉の状態に留まり、法の要求を満たしていませんでした。真相資料を沢山作りましたが、中には憎しみ、闘争、嫌悪などの感情が入っていました。

　少しづつ私は自分を妨害している他空間における邪悪との対峙状態が消えたと感じました。不眠の状態が消え、やっとしっかりと眠れるようになりました。心身ともにリラックスでき、私の健康状態は回復しました。これは法をしっかり学んだことによってもたらされた変化だと思いました。

　しかしある日、同僚たちとオフィスで食事をしながら皆で一緒にテレビを見ていた時のことです。私も一緒に見ていました。その日の夜から夢の中で再び、他空間の邪悪に攻撃され、以前の邪悪と対峙する状態が再び現れました。なるほど、私が長年邪悪に妨害され不眠の状態に陥っていた原因は、常人のマスコミの邪悪によるものだとわかりました。私はただちに起き上がり、発正念をして、自分の目で見たもの、耳で聞いた全ての腐敗した常人のテレビのものを取り除くと念じました。ただちに、ある気流が鼻を通して体中から吸い出されてきました。しばらく時間が経ってから初めて綺麗になりました。私は師父の『転法輪』の中の説法を思い出しました。「だからこそ、この客観的に存在している環境も、煉功者の高い次元への修煉を深刻に妨げています。裸体画が大通りの真ん中、すぐそこに掲げられており、目を上げればすぐ見えるのです。」（『転法輪』第九講「清浄心」）なるほど、師父はとっくに説法されていたのに私はそれに気づいていませんでした。長年の不眠の原因がここにあると気づいたので、私は自分自身に存在している問題を観察し始めました。私は幼い頃から沢山の本を読み、常人からすれば沢山の知識を持っている方だと思いますが、しかしそれは修煉の中でかえって妨害になってしまいました。

　私はようやく人間の理が真理と相反しているものだとわかりました。あるとき、兄から昇進試験を受験するようにと言われました。そこで試験勉強を始めると、私は経済領域の書籍も既に汚くなっていることがわかりました。これらの専門職業は数字を扱うだけで、そこまで汚れていないと思っていましたが、学ぶ過程で体の中に黒い物質が入ってくるのを感じました。私は学ぶのをやめました。兄は大学の教師です。兄は真顔で私に「なぜあなたが学ばないのか理解できません。それらは完全に利益のためだけではありません。それらはステータスであり、能力の証明です。あなたに何の資格もないのに誰があなたの能力を信用するのでしょうか？　真を修めるなら何でも放下しなければならないでしょう？」と言いました。私は兄に「神仏を修めることはますます体を浄化するものであって、衆生に対して責任を持つことです。常人の中の書物は本当に例外なく汚れています。今やっと釈迦牟尼が弟子を寺で修煉させ、毎日お経だけを読ませていたのかがわかりました。彼には弟子が常人社会で汚染されることを回避する能力がなかったのです。しかし大法はそれを解決することができます。ですから私はこの職業に就くため勉強することができないわけではありません。しかし勉強すれば相当の時間をかけて、毎日教科書から学んだ汚いものを洗浄しなければなりませんし、そのために師父が按配して下さった修煉の道を難しくしてしまいます。我が家は代々、知識人の家庭であることを誇りとしてきましたが、現在それは良いことであるとは限りません」と言いました。この話を聞いた兄は黙々と「師父が大学に行かなかったのは原因があったのですね」と言いました。初めてお兄さんは師父と呼びました。

　私は本当に常人社会の中で修煉する難しさを実感しました。師父は最近の『大法弟子とは何か』の中で次のようにおっしゃいました。「しかし、この道は非常に狭く、非常に正しく行なわなければならないほど狭いのであって、そうしてはじめて、人を救うことができます。非常に正しく歩んではじめて、問題が起こらなくなるのです。」それ以来、日々の生活の中で私はこれ以上、常人のテレビ、映画、書籍を読まなくなりました。偶然見かけたとしても、心の中で正念を発してそれらの邪悪な要素を取り除き、さらに家に帰ってから集中的に目で見たもの、耳で聞いた腐敗したものを取り除くようにしています。

　常人のなかにはもはや見るに値するもの、遊ぶに値するものはありません。執着しないようにしましょう。生命の中には修煉と衆生を救い済度すること以外、何も残されていません。時々寂しく感じます。他の常人が毎日楽しそうに祝日を過ごしているのに、自分は学法し真相を伝え、真相資料を配布しています。自分はまだ３０過ぎなのに、青春は十数年の修煉の中でひっそりと消えて行きました。修煉は本当に寂しく、苦しいものです。しかし法を得た時の喜びは、言い表せるものではありません。

　ある日、私は師父の『転法輪』の中の「真瘋」を読むときに次のような説法がありました。「寒さを感じないため、冬でも裸足で雪の中を走ったりします。単衣をまとい、切れた足の大きな傷口から血が流れ出ているのに平然としています。また、汚ないということを知らないため、平気で便を食べ、尿も飲みます。以前こういう人を一人知っていましたが、カチカチに凍った馬糞をも美味しそうに食べ、常人が覚めた状態では耐えられないような苦しみを嘗めていました。考えてみてください。気が狂ってしまうと、どれだけ辛い体験をするのでしょう。当然のことですが、そのような人は、たいてい功能を持っており、普通年配の女性に多く見られます。」（『転法輪』第六講「走火入魔」）

　その時私は思わず声を出して笑ってしまいました。あたかも師父は私の前に座っているように、最も如実で適切な方法でその次元の要求を私におっしゃって下さったかのようです。寂しさなどのすべての物質も消えました。

（続く）

（明慧ネット第8回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会）