　【明慧日本2012年4月3日】上海市に在住の法輪功修煉者・陳蕾さん（30代女性）は、上海財経大学を卒業し、中国とイギリス（ACCA）の公認会計士の資格を持ち、いくつの外資系企業に勤めたことがある。家では両親と仲睦まじく、社会にとっても優れた人材である。

　1999年7.20以来、陳さんは当局に迫害され、何回も仕事を失った。2006年1月20日、杭州市上城区国保大隊と小営街道派出所の警官らは、陳さんと母・周仲璧さんが住む同市のアパートに押し入り、2人を連行した。その後、2人は杭州上城区法院で懲役4年の不当判決を言い渡された。杭州留置場に拘禁されていた時、陳さんに深刻な病状が表れたにもかかわらず、すぐに治療を認められなかったために危篤状態となり、眼底から大量出血した。その結果、釈放されて2年後、陳さんは完全に失明した。

　2007年3月24日、まだ完全に失明していなかった陳さんは外出時に、宝山区国保大隊と双城派出所の警官らに家宅捜査を受け、パソコン、法輪功の関連書籍などの家財を没収された。陳さんが帰宅した時、家の外には5、6人の警官がいて、家の中にも6、7人の警官らがいた。その際、国保大隊の部長は「法律が何だ？　俺が言ったことは法律だ！」などと放言した。陳さんはパソコンの返却を要求したが、逆に警官から連行してやると脅迫された。5年経ったが、当時没収されたものは返却されていない。陳さんの母・周さんはその時、浙江女子刑務所に拘禁されていた。

　陳さんと家族は、何回も派出所などにこの状況を報告したが無視された。

　また警官らは、しばしば陳さんを監視・尾行した。代表的な事例は以下の通り。

　（1）2008年の北京オリンピックの期間中、陳さんが眼科病院で治療を受けていた時、陳さんの伯父のふりをした警官が親戚に陳さんの居場所が尋ねた。陳さんは退院してから数カ月間、と監視され続けた。

　（2）2010年の上海万博の期間中、警官らは陳さんを24時間監視した。カナダから帰国した陳さんの姉が親戚を訪れた時も、背後に5、6人の警官が付きまとっていた。タクシーに乗ろうとした時、警官らは見失うことを防ぐため、なんと陳さんたちが呼んだタクシーに先に乗り込んだ。

　（3）2011年8月、宝山地区のたくさんの団地に監視カメラが設置された。ある友達が陳さんを訪ねた翌日、居民委員会の人がその友達を訪れ、「あなたは昨日の午前、陳蕾の家に行ったよね」などと質問した。その友達は恐れて、陳さんの家に行かなくなったという。

　（注：法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）