　【明慧日本2015年11月20日】脱党ボランティアの藩さんは、ある日スイスのルツェルンの観光地で、1組の観光客を見送ったばかりだ。三退の名前のリストを整理していると、とても品のいい中年の男性が前にやってきた。その中年男性は「法輪功の活動を詳しく、ずっと観察して見ています。あなた達は到るところで真相を伝え、チラシを配っていますね。」と言った。

　藩さんは「観察してみて何か分かりましたか」と尋ねたら、男性は「以前は、あなた達は裏で外国政府の財団から援助されているものと思っていました。あなた達は他から一切お金を貰っておらず、まともにできるかどうか疑っていましたが、あなた達の行動を見て、そうではないことが分かりました」と言った。

　藩さんは笑いながら「あなたはどうして、疑ったのですか」と聞くと、男性は「中国の国内では、あなた達はお金を貰っているとか、アメリカからお金を貰い、外国で中国の悪口を言うように雇用されているなどの噂が広められているからです。長い間、ずっと中国を行き来しながら、あなた達を観察していましたが、そうではないと確信できました」と答えた。

　藩さんは「あなたの見方は正しいです。私たちはボランティアで中国人のために真相を伝えています。三退を勧めることも、全部手弁当で無報酬です。お金のことを言えば、スイスは福祉のとても進んでいる国です。私もスイスの住民ですので、衣食住の何もかもに保障があります。年を取っている夫婦２人の私たちにとって、お金がないのは心配なことではないのです。70歳を超えた私は、家での平穏な生活を諦め、１年を通して季節や天候に関係なく、ここで中国からの観光客に真相を伝え、三退を勧めています。これはもう、10年前から行っていることです。それはお金のためなのでしょうか。もしあなたが同じことをするとすれば、いくら貰えるとやりますか。割りが合わないのではないでしょうか。私たちは金の腕輪や、大金を拾ったこともありますが、すぐに警察署に持っていきました。警察署に記録があります」と言った。

　男性が称賛しながら頷いた。藩さんは「我々は法輪功の学習者です。真・善・忍の教えの通りに、あらゆる点でいい人になれるように修煉しています。これらのパネルや資料を印刷するのにお金もかかりますが、私たちは他人からお金を貰わず、すべて自分たちのお金でしています。現在の中国は、世の中の風紀は日増しに乱れ、人々は利益に目がくらみ、拝金主義になっています。多くの人にとって、法輪功学習者のこの無償の行為が、もう理解できなくなりました。絶対にただでやることはありえないと思われています。それは、中国共産党の法輪功へのデマを信じているからです」とこれまでの経緯を言った。

　男性は頷きながら聞いた。更に藩さんは「なぜ私たちは、ずっと真相を伝えることを堅持してきたのでしょうか。中国共産党が正しい情報を発表せず、、中国人に法輪功はアメリカからお金を貰っているというような誤ったデマをたくさん流しているからです。最も代表的なデマは、法輪功に濡れ衣（ぬれぎぬ）をきせ、罪をきせた天安門焼身自殺です。天安門焼身自殺のデマをすぐ、終日テレビで放送しました。中央テレビは、30分ごとに１回それを放送しました。なぜ現在は放送しないのですか。もし真実なら、なぜ10年来、焼身自殺が1回しか発生していないのでしょうか。法輪功は世界で100以上の国々に広く伝わっています。なぜ外国では1例も発生しなかったのでしょうか。」と言った。

　男性は「これを聞き、よく分かりました」と言った。藩さんは「中国共産党が捏造した、これらのデマは、中国人民を扇動して、法輪功を誹謗中傷させることが目的で、とても悪質です。中国共産党のデマに騙されて、法輪大法を敵視することは極めて危険で、必ず天罰と悪い報いを受けることになります。ですから、私たちが真相を伝え、真相資料を配り、真相を広めるのは、騙された中国人民の良心を呼び起こし、真相を理解させるためなのです。中国共産党を捨て、脱退することこそ、真の未来があるのです」と詳しく説明した。

　男性は「よく分かりました。これで今までの疑問が全部解け、納得できました。本当に法輪功は素晴らしいです」と心から納得して、三退をした。最後に「真相を知り、三退できて、本当にありがとうございます」と丁寧に感謝の気持ちを表した。