文／天津市の大法弟子

【明慧日本2016年1月2日】私は1997年に修煉をはじめ、2001年に夫とともに警察官に拘禁されました。

堕落

　迫害が始まって、私は家に帰りたいという執着心と情に駆られ、自ら大法の書籍をすべて警察官に差し出しました。留置所の中でも流れに身を任せたまま「転向」させられ、その後、4年間の刑罰を下されたのです。女子刑務所の中では、邪悪に他の宗教の本を無理矢理読まされ「その通りだ」と思った瞬間、その背後にある憑き物が体に付き始め、自我を失いました。そして、大法を疑い、対立の立場に立ち、法からどんどん離れていきました。最後には邪悪の手先になって、他の同修を「転向」させ始めました。家族にために信仰を諦めて、子供のために尽くしてきたので、大法に大きな損失をもたらしたのに、自分は他人の事を思って行動していると勝手に思い込んでいました。刑務所から出た後、夫を説得するように男子刑務所の警察官に利用されて、結局は夫をさらに残酷な迫害へと突き落としてしまいました。

　今までの屈辱でしかない過去を振り返り、未だ涙が止まらず、当時の自分を悔やんでいます。そして、今になって漸く、自分が仕出かした失敗を書き出す勇気が出たのです。

新しい人生

　家に帰ってから間もなく、再び病が襲ってきました。のどに米粒くらいの大きさの膿が出始め、子供ものどが痛いと訴え始めました。薬を飲んでも一向に治らないのに、医者は「何ともない」と言いました。当時は、同修たちに避けられ、旧勢力は常人の名誉や、利益、情など様々な執着心を操って私にわなを仕掛けてきました。巨大な業力に押しつぶされてしまいそうで、一度は死のうと思いました。大晦日の日、私は一人で海辺に行き、そこでじっと座ったまま、打ちよせる波を2時間も見つめていました。師父がかつて「殺生をしてはいけない」と説かれたのを思いだしました。これらはすべて自分への試練であると悟った私は、空を見つめながら心の中で三回「師父」と叫びました。

　海辺での事を経て、私は再び修煉の道に戻りました。いつの間にか喉にあった膿がなくなり、子供の喉の痛みも治ったのです。師父は私を見離しておられませんでした。こうして地獄から救い上げてくださり、大法できれいに洗い流してくださったのです。

努力

　毎日法を勉強していくことで修煉の含意を理解し、法理を悟ることができました。そして、今ではすでに『轉法輪』を5回も写し終えたのです。同修に便利さを提供しようと、2006年自宅に真相資料の拠点を作りました。今迄トラブルに遭ったことはありません。ある日、大きな段ボール３箱分のプリント用紙を買い、自転車に乗せて家路を急ぎました。真夏の猛暑の日で、途中で息苦しさを感じ、自転車を漕いでも動かなくなりました。降りて手で押そうとしても全く動かないため「これらはすべて衆生を救うのに必要なものです。ここで立ち留まるわけにはいきません」と師父に助けを求めました。すると、奇跡的にも、口の中に甘くておいしい水が湧き上がり、それを飲み込むと息苦しさがなくなり、自転車も動き始めました。我々が歩む一歩一歩は師父のご加護を受けていると悟りました。

何も恐れず

　2012年のある日、「610弁公室」の者の仕業により、私と夫は再び拘禁され、家にあるすべての物が差し押さえられました。何も恐れていない私は、誠意を持って「私たちを迫害すると天罰が下りますよ」とそばにいる警察官に言ったところ、直ちにその警察官の歯が痛み出し、その激痛に叫び声をあげました。これを見て「早く『法輪大法は素晴らしい』と書きなさい」と教えると、その警察官は迷わずにペンを持って紙に「法輪大法は素晴らしい」と隙間なく書いて「歯の痛みが治った」と教えてくれました。これを見た「610弁公室」の者は怒り出して、鬼のような面相をして私を睨みつけました。

　すぐに取調室から別の部屋へと移されました。私は近くに座っている若い警察官に真相を伝えました。そして、腰痛を患わっている人が私の近くに立って煉功を習い始めたので、彼らに「早く『轉法輪』を読みなさい」と教えました。他の警察官は私たちを逃がそうとしてくれましたが、二つの条件を出しました。一つは私に病気があるということと、もう一つはすべての責任を夫に負わせることでした。これを言い出した警察官に「法輪功を修煉しはじめて15年になりますが、今迄病気にかかったことは一度もありません」と伝え、夫を釈放するよう要求しました。このようなことをしているその警察官たちも本心からではなく、「610弁公室」の者に圧力をかけられて仕方なくやっているだけなのです。内心ではとても苦しんでいることが一目瞭然でした。警察官は「もう、僕の手には負えません」といいました。私は「自分自身のことすら決められないあなたに、私は何の手助けができるというのですか」と言い返しました。この時、「610弁公室」の者が鬼のような面相で「今日はおまえからだ」と言いました。その瞬間、私は椅子から立ち上がり「師父、助けてください！」と叫びました。しかしながら、6人の警察官に押さえつけられてしまいました。手錠をかけられて、夫と共に留置所へと連れていかれました。道中「法輪大法は素晴らしい」と叫び続け、隣にいる警察官も私に続いて「法輪大法は素晴らしい」と言いました。

救済

　留置所での11カ月間の間、師父のご加護で私は30人近くの罪人を救いました。以前ここに閉じ込められていた同修のおかげで、ここでは自由に法を暗唱したり、煉功したり、発正念したりすることができました。5月13日の法輪大法デーには、罪人たちが私と夫に、限りあるカップラーメンをごちそうしてくれて、ともに師父のお誕生日を祝いました。

　その瞬間、師父と同修を思い出し、私の目から涙がこぼれました。何度も自分の内を探ることで、強い闘争心や恨み、嫉妬心や自分勝手な考えなどの執着心を見つけました。これらの執着心がまだ取り除けていないからこそ、旧勢力に隙をつかれたのです。この時「善意をもってすべてを解決する」という言葉が浮かびました。

　公安局や検察院、裁判所などすべての不法的な行為を行っている人に「法輪大法は素晴らしいことを覚えていてください」と教えました。これを聞いたその人たちは何も言いませんでした。その後、二度も不法に起訴されましたが、二回とも撤回されました。そして、公安局支部の者に「『法輪大法が素晴らしい』のだろう。ならば、お前に1年間の刑を下す」と言われ、もうすぐ解体される労働教養所に送られました。それから1カ月後、私は自分の足で教養所から出て家に帰りました。