文╱中国の大法弟子（同修が整理する）

　【明慧日本2017年1月6日】私は今年78歳で、1997年から法輪大法を修煉し始め、19年になります。同修が歌う「天安門広場よ、私に教えてください」という歌を耳にする度に、思わず涙が流れます。16年前、大法弟子たちが天安門広場で大法を実証する偉大な壮挙が、この歌を聞く度に目の前に蘇ってきます。

　2000年12月29日9時ごろ、私は同修と一緒に天安門広場に行きました。ちょうど同修達が横断幕を広げているのに出遇い、私たちは一緒に「法輪大法は素晴らしい！　師父の潔白を返して！」と書かれた100メートルもの巨大な横断幕を広げました。

　警官達は走ってきて、真・善・忍を修める法輪功学習者に殴る蹴るの暴行を加え、ゴム棒で殴りつけました。私と一緒にいた男性同修は殴られて足を骨折しても「法輪大法は素晴らしい！」と叫び、女性同修は殴られて口や鼻から出血していましたが、警察の暴力に遭っても同修達はこれを恐れず、後退せず、依然として横断幕をしっかりと握って離さず、守り抜きました。

　とうとう最後には、警官がはさみを持って来て横断幕を切り刻みました。同修達は殴られ地面に倒れされ、私は倒れた同修を引っ張って立たせながら「暴力を止めなさい」と言い続けました。警官は「お前は法輪功の学習者か？」と怒鳴り、師父を罵りました。私は「人を罵るのは良い人でしょうか？　あなたは両親も罵るのですか」と言うと、警官らは私達数人をパトカーに押し込んで、天安門派出所に連行しました。

　天安門広場から連行されて来た多くの同修たちは内庭に閉じ込められた人達でいっぱいでした。地元から来た同修が数十人いて、私達はお互いに頷きながら、励ましていました。そこへ、ある同修の家族4人が連行されて来ました。父親は天安門広場で数人の警官らに押し倒され、履いていた革靴で蹴られ、踏まれました。母親は殴られ、鼻が青黒くなり顔が腫れ上がっていました。上の子のお姉さんも連行され、下の子はまだ10歳ちょっとで、2人とも小さい手で涙を拭いて泣きながら「法輪大法は素晴らしい！　師父の潔白を返して！」と叫んでいました。ある男性同修は頭を殴られ、顔は血だらけとなり、またある女性同修は頭を打たれて、首や洋服までも血だらけとなりました。当時、気温が低くて寒く、すぐに血が固まってしまいました。同修達は皆痛みを我慢して、自分の安否をも顧みないで、ただ一つの心の底からの声「法輪大法は素晴らしい！」と叫び、しっかりと態度で表明しました。このように警官らに殴られても、殴られても大法を実証する大勢の同修がいました。

　多くの同修は自分で持ってきた横断幕を広げ、両手でそれを高々と挙げました。「法輪大法は素晴らしい！」の叫び声は派出所の内庭で再び鳴り響きました。ある同修は「法輪大法は素晴らしい！　真・善・忍は素晴らしい！」と書かれたシールを周りの同修に分け与え、皆がそれを自分の胸に貼ると、とても人目を引きました。

　ある地方から来た女性同修はスピーカーを持って大きな声で「同修の皆さん、私達は良い人ですから、ここに拘禁されるべきではない」と呼びました。その途端、大勢の同修は外へ突き進みました。警官はモップ、ゴム棒を持って同修を殴り、殴られて倒れた人がいました。他の同修は警官らの暴行を制止しながら「人に暴力を振るな。暴力を振るのは違法だ。邪悪よ窒息せよ」と叫びました。スピーカーは同修の間で手渡され、地元の女性同修の手に渡された時、彼女は師父の「論語」、「洪吟」を朗々と歌い上げ、そして「法輪大法は素晴らしい！　師父の潔白を返して！　法輪大法は正法です！」と声をあげました。すると、すべての同修が一緒に暗唱し、叫び、その声が大きくてよく通り、天地を震撼させました。

　夕方になって、私達は警官に郊外の派出所、留置場に別々に送られ、私と十数名の同修は車に乗せられました。私は横断幕を取り出し、車の窓を開き「法輪大法は素晴らしい！　師父の潔白を返せ！」と叫びました。1人の警官は「叫ぶな」と止めると、もう一人の良心的な警官は「構わないでいいよ。好きにさせれば」と言いました。

　車はしばらく走ると、数人の人が降ろされ、私は石景山派出所に送られました。私の横断幕は警官に奪われ、2日間不当に拘禁され、そして地元政府の北京駐在事務所に送られました。ここにはすでに二十数人の地元同修が拘禁されていて、皆は冷たい床に寝っていました。その後、私達は地元に送り帰され、迫害を受けました。

　「善良な人々は彼らに涙を流し、正義の声は彼らのために訴えている……どれだけ多くの横断幕が高く掲げられたでしょうか？　微かな風よ、あなたには最もはっきりと聞こえたことでしょう。『法輪大法は素晴らしい！』の多くの声が鳴り響いているのを……」「天安門広場よ、教えてください。どれだけ多くの大法弟子が、大法を実証するためにここにやって来たのでしょうか？　空の白い雲よ、あなたは最もよくこれを見たでしょう……」と、その歌声は、いつまでも、いつまでも耳元で響いていました。