　【明慧日本2017年8月11日】重慶市の法輪功学習者・許暁琴さんと夫・尧栄宣さんは今年4月6日、永川区国保大隊（法輪功迫害の実行機関）に身柄を拘束され、1ヵ月拘禁された。許さんは5月5日に家に帰された。しかし、7月4日、許さんは再び行方不明になり、31日ようやく家に戻れた。許さんが述べたこれまでの経緯は下記の通りである。

　7月2日午後1時50分ごろ、私は1人で家で食事をしていたところ、ドアが打ち壊される音が聞こえた。それで警戒して、すぐに部屋の大法に関するものを片付けた。たくさんの人達が外でドアをこじ開けたり、叩いたり、ドリルで穴を開けて部屋に押し入り、私を連行した。侵入した人達は身分証明書を提示せず、制服も着ていないが、永川政治法律委員会、610弁公室、街道弁公室の人員だとすぐわかった。私は合川思想改造施設に連行された。

　合川思想改造施設は重慶市各地の学習者を拘禁しているほか、大麻吸引者も拘禁している。私はそこで毎日、さまざまな大法を誹謗中傷するビデオを見せられた。

　ある日、私は思想改造施設の関係者に「学習者のご飯に不明な薬を混入したり、学習者が熟睡している時に、指を持って書類に拇印を押させるような汚い手口を使っているのを知っています」と言った。それを聞いた関係者は黙って何も言わなかった。私がこれらのことを言った理由は彼らを戒めるためで、そのお陰でひどく迫害されなかった。

　施設で誹謗中傷のビデオを見せられるほか、法輪功のデマを広げる人も相次いで来た。毎日毎日絶え間なく洗脳されるので、私は法輪功の経文の暗記に専念した。そうでないと、なかなか抵抗しきれなかった。万州裁判所の定年退職者・郭徳明、蘇暢の2人は、自分も学習者で高い次元の理を悟ったと自賛した。私は一度騙されたが、学習者に信仰を諦めさせ、師父と大法を裏切るためだと見破った。2人に毎晩、いわゆる思想レポートを書くようにと求められたが、一言も書かなかった。

　私は関係者に江沢民の話を聞かせ、迫害に加担すると、将来必ず清算されると忠告した。また、永川政治法律委員会の関係者がいつ施設に来たか、何を話したかなどをメモした。関係者は後ろめたく緊張し、メモを取ってどうするつもりかと私に聞いた。私は何をするわけでもなく、彼らに人間はどんなことをやっても記録され、最後にその責任を取らなければならないことをわかってほしかった。

　7月31日、思想改造施設はあまりにも暑すぎるため、1ヵ月間夏休みにすると言った。それで私は転向させられずに済み、何も協力しないまま、無事、家に戻って来れた。