　【明慧日本2017年10月14日】江蘇省徐州市の法輪功学習者・郭娟皊（カクケンリン）さんは何度も精神病院に入れられ、労働教養を強いられて迫害を受けた。昨年8月、郭さんはまた不当に連行され、不明薬物を注射されたり、服薬されたりした挙句危篤状態になり解放されたが、今年の9月4日に死亡した。

　今年の初め、郭さんは再度凌城鎮派出所まで連行され、身柄を拘束されたという。さらに、郭さんが亡くなる半月前に、嫌がらせを行った役人や警官もいたという。

　郭さんは凌城鎮派出所の警官、鎮政府の共産党役人らに連行されて、街を引き回されて見せしめにされた後、酷く殴打された。さらにスイカの栽培地に送られて労働を強要された。2001年には県の蘇塘洗脳班や徐州茶棚精神病院に入れられた。徐州茶棚精神病院では当時、法輪功学習者に対して不明薬物を毎日2回注射し、2～3回にわたって不明薬物を服薬させられていたという。注射され、薬を服用した学習者は全身無力で痛く、正気を喪失し、身体の各部位が自分の意思ではなく動いた。食事を口に入れてもこぼれ落ち、トイレのドアも探せず、目線はいつも一点を見ていて、唾液が口から地まで垂れ、洗顔もできず、歯を磨く力さえなかった。郭さんは2003年まで洗脳班に拘禁されていたが、解放されて間もなく、また労働教養を2回強いられた。このような残忍な迫害を受け、身体が極度に衰弱した状態で解放された。

　留置場で、郭さんは足かせを抱くという拷問を受けた。それは、手錠を両手に掛けられたまま、両足には死刑囚用の足かせを嵌められた。手錠と足かせは長さ50センチもない鉄のチェーンで繋がれており、立つこともできず、いつも腰は90度に曲がったままで座れず、横にもなれず、食事も大小便もできない状態で放置された。歩行は毛虫のような格好で、少しづつ這って移動するしかなかった。

　句東女子労働教養所で、郭さんは2昼夜にわたってずっとしゃがまされたままで、トイレに行くのも禁止された。足が腫れあがって数カ月間、靴を履けなかった。しゃがまされていた期間中、罵られたり、殴打されたことがあった。

　昨年8月31日、郭さんは友人たちと出かけて「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」という標語を書いたため、連行されて13日間身柄を拘束された後、徐州留置所に送られて5カ月拘禁された。警官は「死んだら、連絡する」と友人に言ったという。

　郭さんは病院で半月ほど治療を受けさせられたが、その医療費の1万元以上は自腹で支払うことを要求され、しかも、それは借金として残った。その間、派出所の警官は嫌がらせを止めず、「お前に自由に煉功させても、余命は数日しかない」と言った。

　今年8月20日前後、国保大隊（法輪功迫害の実行機関）の警官は郭さんの家を訪れ、「まだ煉功しているのか」と聞いた。

　長い間迫害された郭さんは、9月4日に死亡した。