　【明慧日本2018年9月10日】吉林省舒蘭（シューラン）市の法輪功学習者・楊俊峰さん一家4人は幸せに過ごしていた。しかし、1999年7.20から、当局が法輪功迫害を引き起こし、一家4人は残酷な迫害を受け続けた。

　楊さんは酷い迫害によって自立生活が出来なくなり、知的障害をもたされた。2018年8月22日、1人で生活していた楊さんは家で死亡しているのが見つかった。以前は一家4人で睦まじく暮らしていたが、長期的に迫害を受け続けた母親が病気になり、2015年の年始に死亡した。また、父と弟は未だに刑務所に拘禁されている。

拷問のイメージ絵：吊し上げられる

　2000年12月15日夕方、楊さんの父親の楊国枢さんと母親の林松柏さんは、警官によって北城派出所に連行された。派出所で父親は吊し上げられたまま、尋問を受けた。24時間ずっと吊し上げられた父親は手錠が手首の筋肉に食い込み、傷を負って血が流れ出た。また長時間吊し上げられたせいで、腰椎の椎間板が分離した。それでも、警官らは父親に暴力を振るい続けた。その上に、父親は靴で顔を殴られ、辛子油を浸した布を鼻に詰められ、服を頭から被せられ、全身を殴られたり蹴られたりした。そのため6カ月間、歩行困難になってしまった。その後、父親は労働教養処分を科された。

　母親も派出所で殴打された。その後、足枷をつけられ、顔を蹴られ、髪の毛を掴まれて壁にぶつけられ、ベルトのような形をしたゴムでひどく顔や手を打たれた。

　2001年1月26日午前9時過ぎ、公安局の国家安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関）と北城派出所の警官ら数人は楊さんの家に行き、鍵をこじ開けて不当に侵入し、楊さんを連行した。

　7月8日、母親は再び連行され、2年の労働教養処分を受け、黒嘴子女子労働教養所に送られた。身体検査の結果不合格で入所を拒まれたため、舒蘭市精神病院で設けた洗脳班に移送され、3カ月間拘禁された。

　2005年10月の初め、楊さんは洗脳班に拘禁された。2006年5月、警官は市場で再び楊さんを連行した。翌日、警官は楊さんを帰宅させ、楊さんが家に入ると同時に、入室して楊さんの両親を連行しようとしたが出来なかった。

　2006年8月、警官は楊さんの家に行き、一家を脅かした。

　同年10月10日夜7時過ぎ、警官は楊さんの家を叩いて入ろうとしたが、ドアを開けなかったため、楊さんの家の電気ブレ力ーを下ろし、電気を使えないないようにした。

　2007年1月26日、警官は楊さんを連行し、長春市にいる父親を探し出すことを強いた。2月1日、楊さんは十数時間に及ぶ自白強要の拷問を受けた。

　2月2日の夕方6時過ぎ、警官ら十数人は楊さんの家に行き、両親を連行した。そのとき、楊さんの弟の楊俊奇さんは出張していて、夕方7時頃に帰宅した途端に、警官らに押し倒され手錠をかけられ、マフラーで呼吸困難になるまで首をきつく締められ連行された。

　2月4日、楊さん一家4人は留置場に送られ、拘禁された。

　そして、2007年7月22日、一家4人とも1年の労働教養処分を科された。

　迫害によって、楊さんは立って歩けなくなり、母親は記憶力が悪くなり明らかに衰えた。

　だが、さらに一家は迫害され続けた。2009年3月31日昼、十数人の警官らは水道料金を徴収する者だと名乗り、楊さんの家に不当に侵入し、一家4人をまた連行した。そのとき、家に来ていた親戚4人も連行された。親戚の1人は5000元を強請り取られて帰宅したが、楊さん一家4人と親戚3人は南山留置場に拘禁され、面会を許されなかった。楊さんの家を家宅捜索した警官は、家にあるパソコン6台、現金1万元を押収した。

　派出所で弟は警官に頸動脈を圧迫され、意識を失い、病院で救急手当を受けた。その後、弟は懲役5年の実刑判決を言い渡された。

　2009年8月22日朝、警官は家にいる楊さんと母親を連行した。

　長期的な残忍な迫害により、楊さんはすでに自立生活が出来なくなり、知的障害も現れた。母親は繰り返し迫害を受け、寝たきりの状態になり、2015年の初めに死亡した。

　2015年5月25日、楊さんの父親と弟はお祭りに出かけ、法輪功のDVDを配ったために警官らに連行された。警官は楊さんの家を家宅捜索し、パソコン2台、プリンター４台、CD書き込み機械３台、法輪功関連書籍、法輪功資料などの私物を押収した上で、楊さんも連行した。

　その後、父親と弟はともに6年の実刑判決を下され、介護の必要な障害者の楊さんが、家にただ1人取り残された。楊さんは辛い日々を過ごしながら、最期には誰にも見てもらえず、孤独死のまま発見された。

　2018年7月18日、舒蘭市の公安局は大勢の警官を出動させ、夜10時に法輪功学習者12人とその家族1人を連行した。学習者の中には、パジャマのままで連行された人もいたという。