文／中国の大法弟子

　【明慧日本2018年10月30日】私は2004年のある日、同修と一緒に派出所の敷地内に入り、貼ってあった大法を誹謗中傷するポスターを剥していた時に見つかり、留置場に収容されました。私たちは絶食して迫害に抗議するとともに、休憩時間を利用し、各監房の窓口から受刑者たちに大法の真相を伝えました。その中の一人が「大法がそれほど素晴らしいのなら、あなた達はなぜここに入って来たの？」と聞いたので、みんながどっと笑いました。私は動揺することなく、笑いながら「あなた達が真相を聞いて、福に報われるためにここにいるのです。もし、外であなたに大法の真相を伝えたら聞いてくれますか？」と聞くと、彼は「そうだね、外でなら聞きませんね」と答えました。「ところで、大法を学んでお金をもうけることができるの？」と誰かが質問したので、皆が再びどっと笑いました。私は落ち着いて「もちろんできますよ」と答えました。

　一瞬にして静かになりました。皆が聞いていると分かって、私は話を続けました。「その理由の一つは、大法の『真・善・忍』を学んで良い人になり、そして心性を修めることによって人間関係が良くなり、さらに家庭が円満になる。そうなると全てがうまくいき、何をしても順調で、仕事も事業も成功します。二つ目は、健康になり、病気にならないので医療費がかからない。三つ目は、たばこも酒も賭博もしないので、この一生でいくら節約できるか計り知れない！　四つ目は『一時の憤りをこらえれば百日の憂いを免れる』という諺があります。あなた達5人が200元のために人と喧嘩して傷つけ、医療費だけでなく、半月も拘束され、その上に500元の食費まで支払わなければならない。計算してみれば損失は実に大きい。もし大法を学んでいたら、このようなことは起こり得ず、お金に換算すればどれほど節約できるのでしょうか？」

　彼らは私の話を聞いてみな笑顔で「なるほど、法輪功はこんなにも素晴らしいんですね。私たちもここから出たら、あなたを探して大法を学びます」と言いました。

　真相を伝える時、私はできるだけ彼らを良い人と見做し、「皆さんは良い人ですよ」と言います。お世辞を言っている訳ではありません。彼らの善良な本性を啓発するためです。誰にも善の心があり、自分でも「善良で素晴らしい人間だ」と思えば、良くない一面が抑えられて弱くなり、消滅されることもあります。

　ある村で私と妹が一緒に真相を伝えていた時、男性に出会いました。私が法輪大法は人を済度する佛法だと話すと、彼は「自分には神なんか見えないが、どう信じればいいのか？」と聞いたので、私は彼に言いました。「人の目に見えないものはたくさんあります。例えば、空気は見えませんが、呼吸すればその存在が分かります。テレビの電波は見えなくても、接続すると映像が見え、また携帯電話を受信することができます。神佛が見えないのは、科学がまだそこまで進んでいないだけで、見えても見えなくても、また信じても信じなくても、神や佛は存在しています」

　彼はこれを聞いて理解しましたが、まだ戸惑っているようなので、私は続けて話しました。「人間が月に行くことができると言えば、昔は神話だと思い、鉄が水面に浮かぶことも信じ難いことでしたが、現在、全てできます。人は修煉を通して神佛を見ることができます」。真剣に聞いていた彼は「人はどのように修煉して神になれるのですか？」と興味津々に尋ねました。私はその疑問に沿って説明しました。「人は確かに神になることはできませんが、佛法に済度されて神になることはできます。佛法は無辺だから！　例えて言えば、人が海を渡ろうとしても不可能ですが、もし船があれば、その船に乗って渡ることができます」。これを聞いた彼はすぐに理解し、大法の素晴らしさに感心しました。

　ある日、私はキリスト教徒に出会いました。彼に「真・善・忍は素晴らしい」これを覚えてくださいと言うと、彼は「忍ぶことはできない。ストレスが溜まって病気になるから」と言いました。私は笑いながら「あなたが言った忍は無理して我慢すること。それに対して私たちは個人的な損得を気にせず、寛容で、全く怒ったり、恨んだり、不満に思わないという忍です」。これを聞いた彼は「なるほど、寛容になることだね、理解できます」と言いました。私は「真・善・忍の法理は、宗教も含めて全ての修煉に指導作用があり、キリストを信じても、如来佛を信じても、みんな真・善・忍を信じるべきです」と言いました。

　すると、彼は「真・善・忍は素晴らしいが、法輪大法は認めません」と言いました。それに対して、私は「法輪大法は宇宙の大法であり、真・善・忍は宇宙の特性です。そもそも一体です。例を挙げて言うと、りんごがいいと言いながら、りんごの木はよくないと言っているのと同じでしょう」と言うと、彼は笑いながら「なるほど。でもあなた達はどうして政府に反抗し、また人を共産党から脱退させるのですか？」と聞きました。

　そこで私は言いました。「私たちは誰に対しても、反抗などしていません。神を信じるあなたもご存じのように、人類の道徳が堕落すると大災難が起きます。悪事の限りをやり尽くす中国共産党は天罰を受けるに違いありません。貴州省で、約2億年前の岩が発見され、割れた断面から『中国共産党亡』の6文字が現れました。私たちが共産党から脱退させるのは人を救うためです。今にも倒れそうな危険な建物の中から、あなたを早く避難させるのと同じことです」。ここまで聞いた彼は完全に分かるようになり、そして共産党から脱退しました。

　23年間の修煉の道で、このようなことはたくさんあり、経験したことや失敗したこともたくさんありました。苦しみや辛さの中でも、私は幸せに感じることのほうがより多く、なぜなら、難関や魔難を乗り越える苦しみの中で、師父は常にそばにいてくださり、私を悟らせ、見守って下さっていると分かっているからです。私が迷って無力だと感じた時、師父は法理で私を導き、返本帰真の道を辿らせてくださいます。ですから、法をしっかり学べば、正念を保ち、より多くの衆生を救い済度することができます！

　言葉を尽くしても大法の素晴らしさと師父の威徳は語り切れません。ここで私は法を実証することや三退を促す過程での自分の体験談を皆さんと共有し、ともに向上し、より多くの人を救うことができればと思います。慈悲なる師父に感謝いたします。そして私たちの修煉環境や他の同修のために力を惜しまない同修たちに感謝します。