　【明慧日本2019年4月3日】（中国＝明慧記者）明慧ネットの統計資料によると、2019年1月、中国共産党法曹部署の関係者は、まだ少なくとも50人の法輪功学習者に対して判決を言い渡した。その中に、秦皇島市の法輪功学習者・左洪涛さんは懲役13年の実刑判決を宣告された。ちょうど中国の伝統的な新年の前で、中国共産党の公安局や検察庁、裁判所、司法局の人員らは奨励金をもらうために、法輪功学習者に対して急いで裁判を進めたという。

　現在、中国では大規模な「凶悪犯罪を取り締まる」運動の特別キャンペーン中である。実は、本当の凶悪犯罪に対して、彼らは報復されるのを恐れて取り締まる勇気がないため、弾圧されている法輪功学習者をターゲットにして、嫌がらせをしたり、連行をし、また判決を下すなどの手段を用いて自分達のノルマを達成し、政治的資本の奨励金を手に入れようとしている。

　2019年1月、中国の法曹部門による法輪功学習者に対する不当な判決や裁判は15の省、自治区、直轄市の32都市に及んだという。

図1、2019年1月、中国各地で50人の学習者が不当判決を宣告される

　2018年度の判決を宣告された人数の更新状況

　2018年度の不当な判決を受けた法輪功学習者の人数は、もとの933人から1010人に更新された。その中に、2018年12月に判決を受けた法輪功学習者の人数は125人に更新された。

　一、2019年1月50人の法輪功学習者が不当に判決を宣告される

表1、2019年1月、不当判決を受けた法輪功学習者の地域別分布表

区　　域	判決人数	順　位
山　東	10	1
吉　林	7	2
河　北	5	3
遼　寧	5	3
貴　州	4	4
江　蘇	4	4
内モンゴル	4	4
黒竜江	3	5
安　徽	2	6
広　東	2	6
天　津	2	6
湖　北	1	7
陝　西	1	7
2019年1月、50人の法輪功学習者が不当な判決を受けた

表2、2019年1月に24都市で不当判決を宣告された学習者の人数統計表

都　市	判決人数	都　市	判決人数
長　春	7	鶴　岡	1
秦皇島	5	佳木斯	1
日　照	4	武　漢	1
毕　節	4	南　京	1
海拉爾	4	本　溪	1
太　倉	3	大　連	1
阜　陽	2	盤　錦	1
瀋　陽	2	潍　坊	1
淄　博	2	煙　台	1
梅　州	1	臨　沂	1
珠　海	1	青　島	1
ハルビン	1	咸　陽	1

　迫害の実例

　●秦皇島市の左洪涛さんほか複数の法輪功学習者は、10年以上の判決を宣告される

　明慧ネット2019年1月19日の報道によると、秦皇島市政法委、市公安局国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関）の関係者は、山海関と昌黎の公安局・検察庁・裁判所の人員と共同で、普遍的な価値観である「真・善・忍」を遵守する学習者に対して、秘密裏に判決を下した。法輪功学習者・左洪涛さんに懲役13年、呉文章さんに懲役11年、李国愛さんに懲役10年、劉長富さんに懲役8年の不当な判決が言い渡した。また、左さんの妻・崔秋栄さん（学習者ではない）は懲役1年数カ月の実刑判決を言い渡され、現在、控訴中である。

　●広東技術師範学院の教師・曾浩さんは懲役3年6カ月を宣告

　広州市海珠区の大学教師で法輪功学習者の曾浩さん（45）は、QQ空間で神韻や三退と関連する画像を転送したため、2017年8月10日、朝食を買いに出かけた際に地元の警官らに連行され、家財を押収された後、広州市海珠区留置場に拘禁された。

曾浩さん

　2019年1月29日午前、弁護士と家族に知らせない状況下で、広州市海珠区裁判所は曾さんに対して懲役3年6カ月の実刑判決を言い渡し、さらに罰金1万元を科した。曾さんはその場で控訴の意を表明した。

　曾さんは1995年の大学時代に法輪功を学び始め、1999年7.20から法輪功が弾圧されて以降、2回拘束されたことがあり、2001年にやむを得ず2年間放浪生活をしたことがある。

　●路上に倒れた男性を助けた広州の董麗娟さんに懲役2年

　広州市海珠区の法輪功学習者・董麗娟さん（56）は、2017年1月17日午前、海珠区昌岡通りの江南坊金康薬局の入口で卒倒した男性を見かけ、助けた。

　董さんは昏睡状態の男性に向かって「法輪大法は素晴らしい」と念じていると、男性の意識が回復した。その後、董さんは男性の同意を得て、法輪功の文言が書かれたお守りを男性にプレゼントした。

　その時、現場にいた2人の警備員が董さんを掴んで、董さんのカバンの中をチェックして昌岡派出所へ通報した。間もなく董さんは連行され、海珠区留置場に拘禁された。

　2018年5月17日午前、広州市海珠区裁判所は、董さんに対して裁判を行い、2019年1月16日に懲役2年の実刑判決を下し、さらに5千元の罰金を科した。刑期がすでに満期になり、董さんは帰宅した。

　2008年、董さんの夫は脳卒中になったため、董さんは当時、8歳の娘を養育すると同時に、自力で生活ができない夫の世話をして、家族を支えた。董さんが連行された日の2017年1月17日は、夫が亡くなってからちょうど28日目で、17歳の娘は父親を失って間もないのに、またも悲痛の中で、母親と離ればなれになった。

表3、2019年1月、不当判決を受けた65歳以上の学習者の人数統計表

名　前	省	市	区・県	刑期	裁判所罰金（元）	年齢	職位
徐景超	吉林	長春	楡樹	2年6カ月執行猶予3年	1万	85
林金兰	広東	梅州	梅県	3年3カ月		76
李庆霞	吉林	長春	楡樹	3年執行猶予4年	金額不詳	75	公務員
李合珍	湖北	武漢		4 年		72
张玉洁	吉林	長春	楡樹	3年2カ月	5000	69

　年配の学習者まで迫害を受けた実例

　●吉林楡樹裁判所は 85歳の学習者を含む5人に判決を下す

　2019年1月23日午後1時半、吉林楡樹裁判所は5人の法輪功学習者に対して不当な判決を下した。69歳の張玉潔さんは懲役3年2カ月の実刑判決を言い渡され、5千元の罰金を科された。50代の李秀娟さんは懲役1年の実刑判決を言い渡され、5千元の罰金を科された。75歳の李慶霞さんは懲役3年執行猶予4年の判決を言い渡され、1万元の罰金を科された。劉淑岩さんは懲役2年6カ月執行猶予3年の判決を言い渡され、罰金の金額は不詳である。85歳の徐景超さんは懲役2年6カ月執行猶予3年の判決を言い渡され、1万元の罰金を科された。

　●宋兆恒さんは尋問を受けた当日に死亡する

　楡樹市の教師を退職した76歳の法輪功学習者・宋兆恒さんは、2019年1月14日、尋問を受けたあと死亡した。尋問の時、司法官は脅したりすかしたりして、宋さんの娘までも引き合いに出して、転向することを強要した。さらに「転向しなければ、懲役9年を言い渡すぞ」と言い放った。直後、宋さんは監室に戻った後、亡くなった。

　二、2019年1月、不当な裁判が30回も行われる

表4、2019年1月に30回の不当な裁判が行われた省とその回数の統計表

区　　域	裁判が行なわれた回数
山　東	17
河　北	3
遼　寧	2
吉　林	2
広　東	2
四　川	2
湖　北	1
寧　夏	1
2019年1月に不当な裁判が30回も行われた

表5、2019年1月に16都市で行われた不当な裁判の回数の統計表

都　市	裁判にかけられた人数	都　市	裁判にかけられた人数
日　照	6	錦　州	1
潍　坊	4	襄　陽	1
臨　沂	4	衡　水	1
淄　博	2	秦皇島	1
長　春	2	石家庄	1
峨眉山	2	梅　州	1
煙　台	1	広　州	1
丹　東	1	呉　忠	1

表6、2019年1月、不当な裁判にかけられた65歳以上の学習者の人数統計表

名　　前	省	市	県、区	年　齢	職　位
宋兆恒	吉　林	長　春	楡　樹	76	教　師
陈志莲	四　川	峨眉山		73
康洪颖	河　北	秦皇島	昌　黎	70
刘银凤	遼　寧	丹　東	鳳　城	66
邢光明	湖　北	襄　陽		66

　三、裁判所による罰金

　明慧ネットの統計資料によると、2019年1月、中国の法曹関係者が法輪功学習者たちから強奪した金額、あるいは奪い取った総金額は15万6000元である。その内訳は、法廷で科された罰金額が15万5000元で、警官による強奪もしくは奪い取った金額が1000元である。

表7、2019年1月、裁判所が科した罰金と警官による強奪した金額の明細表

名前	省	市	区、県	刑期	裁判所罰金（元）	警官強奪	年齢	職位
董丽娟	広　東	珠　海		2 年	5000
朱家彩	貴　州	毕　節	威寧	10 年	2万
罗翠琴	貴　州	毕　節	威寧	5 年	1万
徐燕飞	貴　州	毕　節		2 年	5000
蔡伟华	黒竜江	ハルビン		7年	3万
张玉洁	吉　林	長　春	楡樹	3年2カ月	5000		69
李秀娟	吉　林	長　春	楡樹	1 年	5000
李庆霞	吉　林	長　春	楡樹	3年執行猶予4年	金額不詳		75	公務員
刘淑岩	吉　林	長　春	楡樹	2年6カ月執行猶予3年	金額不詳
徐景超	吉　林	長　春	楡樹	2年6カ月執行猶予3年	1万		85
陈静	江　蘇	南　京		9 カ月		1000
于贵香	遼　寧	本　溪		2 年	2万
张万波	内モンゴル	海拉爾		3年執行猶予4年	5000
姚永伦	山　東	日　照		帰宅	3000
屈正华	山　東	日　照		帰宅	2000
刘杰	山　東	淄　博	薛城	3年6カ月	3万
魏延景	山　東	淄　博	薛城	9カ月	5000

　四、裁判所人員の悔悟

　明慧ネット2019年1月27日の報道によると、深センのある法輪功学習者は、住宅団地の道端で横方向に歩く男性を見かけた。今まで「寸歩難行」という熟語はただの形容詞に過ぎないと思っていたが、まさか、その言葉の通りに現れたと学習者は思った。その人の両足は横に少しずつ移動して、本当に一寸一寸進んでいた。

　学習者は前に行って、「どこか具合が悪いのですか？」と聞いたところ、「脳梗塞だ」と答えた。学習者は「真・善・忍は素晴らしい、法輪大法は素晴らしいを念じてみて下さい」と勧めて、法輪功迫害の真相を男性に伝えた。男性の返事は四川地区の訛（なま）りがあるため、学習者は分からなかった。男性はもう一度「私は法輪功を迫害したことがある」と言った。

　学習者は驚いて「勤務先はどこですか？」と聞くと、「成都裁判所だ」と答えた。学習者は初めて悪報に遭った人と対面して、「あなたは法輪功を中傷する虚言を信じ、善良な人たちを迫害して自分も巻き添えになったのですね」と話した。

　男性は帽子を脱いで、「私は悪報に遭って、頭蓋骨を開く手術を3回も受けた」と自ら話した。

　学習者はその話を聞いて辛く感じた。見た目では年はそれほど取っていないのに、法輪功迫害の真相を聞いても、自分の身に悪報が来ない限りなかなかやめようとしないため、結果的に50歳ぐらいで職を離れなければならなくなったという。そこで学習者は詳しく法輪功のことを説明し、「新康」という偽名で三退を勧めると、男性は快く受け入れた。