　【明慧日本2020年1月5日】安徽省亳州市（はくしゅう-し）譙城区裁判所は2019年12月5日、法輪功学習者5人に対して、不当な裁判を行なった。穆敏さん、穆蓬娟さん、穆霞さん、穆麗芳さんの4人姉妹と姜健美さんの5人に対して裁判が開廷された。二十数人の家族と親戚が傍聴した。休廷のとき、姉妹4人は堂々と傍聴席に座っている母親に、「法輪大法を学ぶことは無罪であり、真・善・忍を学ぶことも無罪です」と訴えた。

　一家10人が連行される

　2019年4月17日午後2時、公安局は10台のパトカーを出して、100人近くの警官らを出動させ、城区馬家胡同在住の学習者・王玉蘭さん、十九里、古井鎮在住の王さんの娘5人と婿3人、孫（12）の計10人を連行した。

　同日、法輪功学習者・姜さんと賈素玲さんも連行された。

　その後、重病だった王さんと法輪功を学んでいない長女、孫（12）、3人の婿、賈さんの7人が続々と解放された。

　しかし、4姉妹と姜さんは拘禁され、譙城区裁判所に起訴された。その後、家族は5人の学習者のために、別々に弁護士を雇った。

　譙城区裁判所は強制的に開廷する

　裁判は12月5日の午前9時に開廷した。前日の開廷前の予備会議で、弁護士は「本案件は『刑事訴訟法』の第187条の規定によると、3日前に当事者に開廷の通知を送るべきだが、これを送っていない。また、合議廷により、当事者の合法的な訴訟権利を保障するように」と意見書を提出した。しかし、合義廷、裁判所の所長、公訴人、検察庁が自ら犯している法律違反を無視し、弁護士の意見を聞かず、強制的に裁判を行なった。

　公訴人と裁判官は公民の権利を侵害

　裁判は朝の9時から夕方の6時まで続いた。昼の12時から30分間だけ休廷した。

　法廷で5人の学習者は穏やかな表情で、公訴人のでたらめな訴えに対して、その一つ一つに対して答えて、反論した。5人は共に「法輪功を学んでいることや、真・善・忍を信仰していること、良い人になる努力をすることは罪にはならず、無罪である」と主張し、無罪で解放するように要求した。

　そして、5人の弁護士もそれぞれ、法律に基づき、学習者の無罪を主張した。

　しかし裁判官と公訴人は、5人のことを有罪という前提で裁判を行なった。公訴人は裁判官の黙認の下で、事前に書いたものを読むだけで、しかも、声が小さくて読むスピードも速かった。弁護士は裁判官に「大きな声で、聞こえるように読んでほしい」と異議を申し出たが、裁判長は「聞こえている」と言った。公訴人はそのまま小さな声で、読み続けた。この案件の審理ではなく、ただ裁判を早く終らせるだけの裁判だった。

　蓬娟さんは、開廷3日前に開廷の通知をくれなかったことに対して、裁判官と裁判長に抗議をし、合議廷の人員は当事者の権利を守らなかったと指摘したが、裁判官は「起訴状は開廷する10日前に、当事者に渡した。各自に自己弁護の準備の時間を与えた」という理由で、自らの違法行為を認めなかった。

　その話の途中で姜さんが一言、口をはさんだだけで、裁判官の車は激怒した。裁判官・車は警官を呼んで来て、姜さんを抑え込んで手錠をかけ、ほかの椅子に座らせた。そして、ほかの学習者4人に近づけないようにさせた。

　その間、傍聴席にいた家族の1人が一言、口を挟んでモノを言った。その途端に、警官に法廷の外に引っ張られ、ほかの部屋に入れられた。

　大法を修める事や、真・善・忍を修める事は罪ではない

　休廷のとき、穆家の4姉妹は手錠をかけられていたが、4人とも傍聴席にいる母親に向けて、麗芳さんは大声で「お母さん、お母さんの4人の娘はみんな良い子だよ。大法を修め、真・善・忍を修めることは罪にはなりません。お母さんは自分のことを大事にして、私たちの帰りを待っていてね」と言った。

　そして、母親（70代）は右手を上げて、親指を立て「あなた達はみな私の良い娘です。良い人になることは決して間違っていません。私は死なずに元気で、みんなの帰りを持っています。絶対に待つているからね。心配しないで！」と言った。

　司法関係者には良知を守って裁いてほしい

　司法機関は国家機関で、悪を懲罰するところで、本当の犯罪者を取り締まるべき所である。司法機関の関係者は、良い人を迫害する道具に決してならないでほしい。

　法輪功は佛家の気功修煉法で、ここで述べられている真・善・忍は宇宙の特性である。人に善を教え、人の道徳を向上させ、社会にも良い影響を与えている。現在、法輪功は世界で100以上の国家と地区に広まり、3000以上に及ぶ賞を与えられ、全世界の人に愛され、尊敬されている功法である。

　中国の司法関係者は、子孫に公正で、公平な生活環境が与えられるように、勇気と良知を持って何事も正しく裁いてほしいと強く願う。