文／中国の大法弟子

　【明慧日本2020年1月6日】私は徹底的に自分を認識できた時、自分が宇宙の中の極小さい微粒子だと認識してから、自分を全ての人の下に置くように心がけました。すると町を歩いていても、心が広くてゆったりとして、笑顔が自然に現れてきて、いつも楽しいという感じがしてきました。それは以前の気持ちと完全に違って、ある境界線を越えた感じでした。徹底的に自分を低くしてからは、人間のトラブルの中から脱出し、かつてない全身の軽やかさが感じられ、名、利、情の中で互いに争い合って苦しくて、きつく感じ、人を害せば自分自身をも害しているということが分かるようになり、再び世の人々を見ると、とてもかわいそうに思います。

　人の常人社会での位置の高低から一つの生命を見ることはできず、また常人社会での一時的な高低を争う必要もありません。たとえばプロジェクトの協調において、あなたが高いポジションを勝ち取り、他の人をあなたに協力させた時、あなたは常人社会における高いポジションを勝ち取りましたが、自分の修煉の境地は下がり、そのようなことをするべきではありません。一人の修煉者として、向上は放棄した後に得られるものであり、威徳は無私になって尽くす中で築かれるものです。あなたが自己を放下できず、そして、私心を放棄できなければ向上は得られません。自分を高め自分を実証しようとする私心を抱きながら物事を行なえば、「とても神聖な大法弟子が法を実証すること」を「自分のことを考える私事」に変えることになり、それでは、もちろん威徳もありません。

　大法弟子が法を実証する中で、どのような人が一番すばらしいのでしょうか？　本当にすばらしいということは「あなたが高いポジションにいる」ことではなく、あなたが自分を放下し、身を低くして、他人に協力し、大法の円融のために、また、大法を実証するために、自分の私心を完全に放下して無条件で協力することなのです。

　自分の境地が高ければ、自分を低くしますが、しかし、自分の境地が低ければ、往々にして自分を高くしようとします。傲慢であることは魔の特徴です。共産邪霊と中国共産党の表現形式は傲慢で不遜きわまりなく、無茶苦茶な事をし、無神論を吹聴し、つねに戦い続け、階級闘争を行ない、論理や道徳を破壊し、さらには「進化論」の弱肉強食です。そして適者生存の理論の影響もあり、多くの中国人が毒害され利己的になり、自惚れ、互いに争い合い、嫉妬心が強くなり、勝ち気で負けず嫌いになり、目立ちたがり、見栄を張り、人の上に立ちたがり、人の下になりたくなくなりました。

　私は明慧の『師の恩を思い返す』シリーズの文章を聞く時、師父の講習会に参加した同修に次ように話します。師父は正直であり、謙虚で、威張らず、慈悲で偉大で、親しみがあって近づきやすく、他の気功師の態度と全く違います。他の気功師はいつも高級なブランドの服装で、出入りの時、いつも大勢の人を従え、高級な乗用車に乗り、高級なホテルに泊まっています。私たちの師父はいつも古いセーターを着用し、古い革靴の恰好をされ、服が汚くなると替える服がないため、いつも夜洗って陰干され、次の日また着用されます。そして、師父はいつも小さな旅館に泊まり、講習会へ行く時、常に一人で行ったり来たりされ、食べ物もいつもインスタントラーメンか、あるいは露店で一人で食べておられます。ある学習者の思い出の文章の中に、「1994年末、広州の講習会の期間中のある日、一部の学習者が小さな店で食事をした時、師父も入って来られました。テーブルの上には食べきれてないラーメンが残っていました。半分ぐらい残っているものや、半分以上のものもありました。師父は残ったラーメンを見て指指して、食べている二人の学習者に、これは学習者が残したラーメンですかと優しく聞かれました。学習者がそうですと答えると、師父は何も言わず、残ったラーメンをすべてまとめて一つの碗に入れて、箸を取ってすべて食べられてから出て行かれました」と書いてありました。当時、師父は全国で一番有名な大気功師であるにもかかわらず、学習者が残したラーメンをお食べになり、どれほど師父は自分を低い位置に置かれていたのでしょうか。

　これらの事からも分かるように、大法弟子としてはずっと謙虚な態度で、同修や常人に接するべきです。そして自分を低くして、無私無我で、他の人を優先にして自分を後にするようにすれば、覚者の境地にたどり着けます。大法が作り上げた生命は、宇宙の真理を守るために、宇宙の衆生を救い済度するために、命までも捨てられます。

　以上は、私の現段階の悟りです。不適切なところがあれば、ご慈悲なる指摘お願いします。