　【明慧日本2020年6月27日】黒竜江省ジャムス市の法輪功学習者・樊桂芹（80代女性）は2019年7月26日、いきなり入室して来た警官らに連行された。その後、樊さんは懲役1年の実刑判決が言い渡され、刑務所に収容された。寝たきりの夫・文徳芳さんはかつて、軍人だったが、目の前に善良な妻が連行されるのを目の当たりにした。その後、毎日辛くて恐怖のあまり、文さんは2020年4月17日に孤独死した。

樊さんと寝たきりの夫

　夫は死ぬまで妻と会えなかった。樊さんはいまだに刑務所に拘禁されており、一生付き添ってきた夫の死を知らされていない。

　2019年7月26日、中国共産党当局の国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関）とジャムス市の警官らは突然、樊さんの自宅に不当に侵入し、脳血栓で寝たきりの夫の世話している樊さんを連行した。同じ日、ジャムス市在住の四十数人の法輪功学習者が一斉に連行された。この連行の行為は市政法委の610弁公室による計画で、ジャムス市各地の公安局、派出所、コミュニティがみな参与したものだった。

　樊さんの家に不当に侵入した警官らは、何の法律上規定された証明書も提示せず、家宅捜索を行ない、樊さんを連行して立ち去った。声を出せず、十数年寝たきりの夫は目の前で妻が連行されるのを見た。

　ジャムス市国内安全保衛部門が樊さんを連行した後も、絶えず、樊さんの家族に嫌がらせをし、樊さんの息子の家まで家宅捜索をした。警官らは樊さんの親戚を連行しようとして、連日、樊さんの家へ行った。

　樊さん夫婦は近隣の人と仲良くしており、善良なことで良い評判を得ている。樊さんは以前、腰椎椎間板ヘルニア、神経衰弱、めまい症など多種の病気を患っていた。しかし、法輪功を学んでから樊さんは心身ともに元気になり、長年にわたって夫の世話をよくしてきた。

　朝鮮戦争に参加したことがある夫の文さんは、脳血栓によって十数年も完全に自立生活ができなくなっていた。

　この十数年、樊さんは毎日、寝たきりの夫にご飯を与えたり、薬を飲ませたり、体を拭いたり、着替えをさせたり、便の処理をしてきた。心を尽くして、世話をしていたため、重症の夫の生命が延命できた。

　しかし、樊さんが連行されてから、文さんは毎日、涙を流して食欲をなくした。声を出せないが、心で妻が当局の迫害を受けているとわかっているようで、妻の帰りを待ち望んでいた。

　数カ月間待っていても妻は帰らず、文さんは毎日恐怖を感じながら、精神的なダメージを受け、危篤に陥った。

　それで、家族は数回も公安分局や司法関係者の部門へ足を運び、樊さんの解放を求めたが、無視された。

　2019年10月、国内安全保衛部門の警官らは樊さんの案件を向陽区検察庁に渡した。その後、向陽裁判所は家族に通知もせずに、秘密裏に樊さんに懲役1年の実刑判決を下した。その判決結果も家族に知らせなかった。

　毎日世話をしてくれていた妻に会えないし、精神的に支えがなくなった文さんは、2020年4月17日に自宅で死亡した。

　1999年、中国共産党の江沢民グループは法輪功への迫害を引き起こし、国のメディアを利用して法輪功への誹謗中傷を宣伝し、司法関係者らにもこの迫害に参与させ、嘘と暴力で無数の無実の法輪功学習者に罪を被せ、多くの学習者たちを連行し、拘禁し、労働教養処分を科し、不当な判決を下し、数え切れないほどの善良な家庭を崩壊させた。

　中国共産党の江沢民グループが法輪功への弾圧政策をとる中で、ジャムス市公安当局は善悪を分別せず、無実の善良な法輪功学習者の多くの人々へ酷い迫害を加えた。ジャムス市公安当局は、80代の婦人をも見逃さず、善良な学習者の人々を破滅の淵へと突き落とした！　高齢の樊さんだけではなく、樊さんの娘さんも法輪功への信仰を放棄しないという理由で大連市国内安全保衛部門の警官らに連行され、重刑を下されて刑務所に収容されている。

　法輪功は人に善を教え、真・善・忍に基づいて自らを修める佛家功法であると広く知られている。1992年、法輪功が公に広まってから何億人もの人達が恩恵を受け、社会的にも道徳を向上させることが出来た。現在、法輪功は世界の100以上の国と地域に広がり、世界各国から3000以上の褒賞を受け、支持され、支援を受けている。

　善悪には必ず応報がある。人類の歴史の中で、正しい信仰に対する迫害は一度も成功したことがない。ローマ帝国によるキリスト教徒への迫害は、三つの大きな災いをもたらし、最終的には迫害者を悲劇的な結末に追いやった。現在の疫病も同じように、人類の災いの元凶である中国共産党を解体し、清算しなければならないことを全世界に示している。そしてこの突然の疫病は、中国共産党の滅亡の幕開けとなるだろう。残忍な迫害をやめ、人々が善を選ぶことが最善の選択であり、これが生命が生き残る唯一の希望であることを警告している。