文／黒竜江省の大法弟子

　【明慧日本2020年9月6日】師父は「平素から慈悲の心を保っていれば、問題が突然現われても、たいてい一息おいて考える余裕があります」 [1]と説かれました。この法を学ぶことを通して、私は最大の慈悲で衆生を救い済度することについて考えました。

　ある日、私が街で法輪功迫害の実態を伝えていたときのことです。私の真向かいにいた女性の目から、涙が滴り落ちているのを見ました。私はそれが冬の寒さによるものなのか、それとも、彼女の純粋な一面で何かを感じているものなのかと思いました。私は微笑みながら彼女に声をかけてみました。そして、そっと彼女の涙を拭いてあげました。彼女は、私が家族のように彼女と接してくれていると感じていたのかもしれません。彼女は法輪功迫害の真実を素直に受け入れました。共産党の組織からも脱退しました。このような情景を何度も見たことがあります。

　また、もう１人のおばさんとの出会いのことですが、冷たい寒風の中でおばさんが服のボタンをちゃんと、とめていないことに気づきました。私はおばさんのボタンをとめながら言いました。「おばさん、風邪を引かないように気をつけてね」。おばさんは、私との距離感を感じることなく、法輪功迫害の真実もスームズに受け入れてくれました。

　ある日、優しい顔をしているおばさんに出会ったので挨拶をしました。おばさんは直ぐに笑顔になりました。ここ東北地区の冬は寒く、その日は零下20度を超えていましたが、おばさんは帽子もマスクもしていませんでした。私は「おばさん、寒くないですか？」と聞くと、おばさんは「まあ、大丈夫です」と答えました。私は手袋を外して優しくおばさんの耳を覆ってあげると、おばさんは「なんといい子でしょう」と言いました。私は「法輪大法を学んでいます。師父は、人に親切にしなさいと教えてくださいました」と言いました。それから、私は法輪功迫害の実態も伝えました。おばさんはとても理解してくれました。最後に、おばさんは「法輪功の人たちは本当にいい人ばかりですね」と言いました。

　ある日の夜、私が路地を通ったとき、街灯がなく暗かったのですが、住宅からの明かりで僅かに道路が見えていました。そのとき前方に2人が歩いているのが見えました。2人は5、60歳のようで、男性は女性の前を大幅で歩いていましたが、後ろの女性は滑るのを恐れているようで慎重に歩いていました。私は女性に追い付いて「おばちゃん、あなたを支えてあげましょう。寒いから転ばないように気をつけてね」と話しかけました。女性は嬉しそうな様子だったので、私は「ご夫婦ですか？」と聞くと、2人は「はい」と答えてくれました。私は「私たち中国人は儒教の影響を受けていたため、おじさんは、おばさんの腕を支えて歩くことを恥ずかしく思うかも知れませんが、おじさん、おばさんを支えてあげれば、2人は本当にお互いに面倒を見ることができますよ。いいことではありませんか。私たちの師父は、善を持って人に接することを教えてくださっています」と話すと、2人は笑顔になりました。そして、とても良い雰囲気になったので、私は法輪功迫害の本当のことを伝え始めました。その後、2人は共産党の組織から脱退しました。2人とも感謝の気持ちを表したのです。

　同修たちよ、私たちは本来、天の王であることを大法を学んで知っています。だから私たちは王者の風格を表すべきです。私たちは正直で寛大であり、意気盛んで常に慈悲の心を持って人々に接することを忘れないようにしましょう。

　注：
　[1] 李洪志師父の著作：『轉法輪』