　【明慧日本2020年9月12日】フィンランドの法輪功学習者（以下、学習者）は9月1日から3日まで、国会議事堂前で平和的な請願活動を行った。活動では、フィンランドの国会議員に対して、世界議員連盟による中国の法輪功迫害を非難する共同声明に署名するよう呼びかけ、中国共産党（以下、中共）の21年にわたる法輪功への残酷な迫害の即時停止を求めた。

　フィンランドの学習者は長さ18メートルもある横断幕を掲げ、片面は市中心部に向かう主要幹線に向け、往来する車に見えるようにし、もう片面は国家議事堂に向け、出入りする議員と職員に見えるようにした。学習者は首都ヘルシンキなどの都市で長い間、平和的な活動を行ってきたため、警察も安心して活動の当日はパトロールしていなかった。国会の警備員も快く学習者を出迎えてあいさつをし、学習者の活動を見守った。

フィンランド国会前で行われた学習者の活動

　共同声明に署名したフィンランド国会議員

　国会議事堂に出入りする議員と職員は学習者に、「これ（迫害を暴く）はとても重要なことです！」、「勇気をもって、このような大切な事を人々に伝えているあなた達に感謝します！」、「横断幕はとても美しく、まばゆい黄色が一目で分かり、綺麗で気に入りました」と告げた。夏季休暇で学習者から送られたメールを見ていなかった議員は、「あなた達から送られたメールを探してみます。勉強させてもらいます」、「私は毎日、たくさんのメールを受信しています．あなた達のメールを探すのは大変だから、資料を持ち帰って読みます」と話した。

　欧州議会のハイディ・ハウタラ議員とミア・ペトラカンプラ議員は、共同声明に参加した。ハウタラ議員は8月7日、個人のツイッターに、「私とミア・ペトラカンプラ議員は、世界32カ国600人議員と共に、（中共の）21年間にわたる法輪功への残酷な迫害の停止を求めた」と書き込んだ。

ハウタラ議員が8月7日、個人のツイッターに書き込んだツイート

　フィンランド国会議員のミッコ・ケルネイ氏は7月、世界議員連盟の共同声明に署名した。議員は学習者あてのメールで、「この声明文に署名できたことを嬉しく思います」と述べた。

　同国会議員のヨハン・クヴァンストレム氏は、8月に共同声明に署名した。議員は「この重要な情報を教えてくれて感謝します。私は、もちろんこの共同声明に署名をします」と語った。

　同国会議員のサトゥハシ氏とアンナ・コンチュラ氏も世界議員連盟の共同声明に参加した。

　人々は学習者の反迫害活動を支持

　9月1日、議会の前で100人規模の他団体の抗議活動があった。学習者は資料と署名用紙を持って彼らを訪ねた。ほとんどの人は資料を見て学習者の反迫害活動に支持し署名をした。

　学習者はある夫婦に、「学習者として、多くの人に中共の法輪功迫害に関心を持ってもらうよう呼びかけたい」と言った。長い列になって座っていた人たちが、親指を立てて学習者を称賛し署名をした。そのうち1人の女性は友人らに、「シベリウスパークで彼ら（学習者）の煉功をよく見かけます。そこには多くの中国からの観光客が来ます。しかし、その観光客たちは中国で真実の情報が得られないのです。彼らは中国人に見てもらうために煉功をしています」と話した。また、年配の男性は、「このことはとても重要な事であり、重要な人権問題です」と話した。

平和的で理性的な反迫害活動を支持し署名する人々

　多くの人は国会の前に掲げられた大型の横断幕を見て喜び、「広範囲にわたり情報を伝えることができます、素晴らしい！」、「あなた達が行っていることはとても大切です」、「あなた達が置かれている状況が良くなることを願っています」と話した。

　ニーナさんは写真家である。彼女は長い時間をかけて横断幕や、芝生の上に置かれた、迫害で死亡した学習者の遺影を見ていた。学習者は一枚の遺影を指し、この方は芝生の上で坐禅している女性の妹であると告げ、別の遺影を指して、この方はそこで資料を配っている男性の母親であると告げた。ニーナさんはしばらく沈黙し、「あなた達の動画を作ってもいいでしょうか？　あなた達のエピソードをソーシャルメディアに掲載して、皆さんと分かち合いたいのです」と話した。

　ハンナさんと彼氏は犬を連れて歩いてきた。2人は「2003年、私達は署名しましたが、また署名できますか？」と尋ねた。

　通りかかった女性は、「私はすでに署名しました。あなた達が払った代償に感謝します」と学習者に声をかけた。

　とても上品そうな女性は悲しそうに、「なぜ（中共は）こんなことをしているの？　この（迫害で死亡した）人を見てください、17歳の人もいますよ」と言った。女性は立ち去る際に繰り返し、「あなた達が置かれた状況が改善されることを願っています」と話した。

記念撮影するミンナさん（右二番目）とサーミ族の4人と女性写真家

　ミンナさんはある写真家とサーミ族の4人に、国会の前で出会った。サーミ族は北欧の原住民で、ヨーロッパの原住民の中で最も人口の多い原住民であり、ヨーロッパにおいて唯一の遊牧民である。彼らは国会の前で記念写真を撮った。学習者は彼らと交流した後、彼らは法輪功を支持する署名をした。

　リディアさんは大学生である。今までネット上で中国人の人権問題、法輪功の迫害について大量に調べたという。彼女は学習者に「こうして直接お話を聞いていると、ネットで見ただけとは全然違いますね。とても衝撃を受けました。あなた達の努力を称え、教えてくれたことに感謝します！」と話した。