　【明慧日本2020年10月1日】上海市閔行区の法輪功学習者・聶広豊さんは2019年11月13日、顓橋派出所の警官によって連行され、家宅捜索をされた。そして、聶さんは2020年9月9日、奉賢区裁判所に懲役2年の実刑判決を宣告された。

　2020年の初め、弁護士は留置場で聶さんと面会した後に、「聶さんは反応が鈍く、聴力に問題があり、コミュニケーションが取りづらかったのです。また、歩行にも問題があり、足を引きずって歩いていました」と述べた。

　聶さんは弁護士に「11月13日、私は同僚に会って帰宅したとき、小区の門のところで顓橋派出所の警官に呼び止められて、拘束されました。今日まで、国内安全保衛部門の警官に3回も尋問をされました」と話した。

　連行される前から聶さんは片方の耳に難聴の問題があったが、家での会話には問題がなかった。今回連行され、迫害されたために聴覚が一層悪化した。

　聶さんは閔行区灯輝路銀春小区に在住で、法輪功を学ぶ前には高血圧症、胃からの出血、心臓病などを患い、病状が悪化したときには、ご飯さえも食べられず、入院までした。その後、知人の紹介で法輪功を学び始め、修煉によって健康を取り戻せたことを実感した。

　しかし、1999年7.20から、江沢民グループが握っている権力を乱用し、法輪功迫害を引き起こし、全国のメディアを利用して法輪功を誹謗中傷し、虚言を宣伝し、法輪功学習者に無実の罪を被せた。そこで聶さんは、世の人が騙されないようにと法輪功迫害の実態を伝えた。2012年9月、聶さんは法輪功の資料を配ったため、閘北区大寧派出所の警官に連行された。その後、当局の裁判所において懲役3年の実刑判決を下され、上海市提籃橋刑務所に収容された。

　刑務所から出所したとき、聶さんの体が弱々しくて聴力も低下し、動きも鈍かった。聶さんは「刑務所で警官は学習者に転向を強要し、信仰を放棄させるために、学習者全員に小さい椅子（プラスチック製の綱で筒の形のものを巻き、綱がデコボコになっていて、座ると臀部がとても痛くなる。長く座ると臀部の皮膚や筋肉が爛れてしまう）に長時間座らせた。しかも、両腕を背中に回されて動くことを許されず、少し動くと監視の者に殴打された。転向しない学習者には、もっと小さめの椅子に座らせ、睡眠をはく奪された」と、刑務所で受けた迫害を振り返った。

　しかし、刑務所で拷問を受けた聶さんは刑務所から出ても、法輪功への信仰を放棄せず、煉功を通じて再び健康を取り戻した。

　2019年11月13日午前、聶さんは再度連行され、家宅捜索を受けた。警官に家を荒らされ、パソコン2台を含む私物を押収された。警官から拘留期間が書かれていない拘留書をもらったものの、その後、聶さんは刑事拘留され、三魯公路閔行区留置場に拘禁された。

　そして、2020年2月19日、聶さんは上海市閔行区検察庁に罪に陥られた。

　2020年9月9日午後2時、聶さんは上海市奉賢区裁判所に不当に開廷され、懲役2年の実刑を言い渡されたという。