文／海外の大法弟子　　

　【明慧日本2020年11月4日】

　尊敬する師父、こんにちは！

　同修の皆さん、こんにちは！

　フランス語の明慧が出来て、もう20年になりました。15年前に私はこのプロジェクトに参加し、距離、時差、母国語の違い、人材の不足など、多くの課題に直面していますが、協調できるように、翻訳者、編集者、技術者、コーディネーターなど、他のチームメンバーへの信頼、ウェブサイトと師父への信頼が私たちの仕事の最も重要な側面の一つだと思います。私達は明慧ウェブサイトに自信を持ち、師父と大法への信頼に満ちています。

　一、シンプルで謙虚

　私たちは、仕事の質、ウェブサイトの質を向上させたいと考えてきましたが、それは問題ありません。実際には、長年にわたり、翻訳、編集の記事について、私たちの翻訳の質は、昔よりはるかに良くなっており、ウェブサイトも以前より美しくなっています。

　しかし、翻訳に満足できないところもあります。例えば、フランス語サイトのホームページに掲載されているいくつかの記事のタイトルの翻訳が、あまり上手でないことに気づくことがあります。では、なぜ不満を感じるのでしょうか？

　いろいろ考えた結果、見出しの中には訳が間違っているように見えたり、不適切に見えたりするものもありますが、実はかなりわかりやすいということに気づき、私は神韻の歌手を思い出しました。

　最初、神韻の歌手が歌い終わった後に挨拶をしないことに驚きました。私が知っている有名なテノールやソプラノの歌手は、コンサートの最後には必ず手を振って満面の笑みを浮かべ、客席に向かって両手を広げます。それとは対照的に、神韻の歌手の謙虚さ、素朴さに感動しました。彼らの曲の歌詞は、とても力強くて率直です。ステージ上で立ち止まっているのではないかと想像してしまいますが、そうではなく、ただ敬意を表してステージを後にしました。

　これは明慧ホームページの記事のタイトルと同じで、キャッチーな見出しもフォント効果もなく、シンプルで控えめだということに気づきました。これらのタイトルの背後の記事は、神韻の歌曲と同じように、力強く率直です。

　当時、私はもっとインパクトのあるもの、もっと魅力的なもの、もっと「現代的」なものを見出しにしたいという強迫観念を感じていました。その背後には自己への執着を隠し、出しゃばり、名に対しての執着もあり、素朴さと謙虚さの欠如を隠していることを知っていました。また、闘争心も見受けられます。私達は「常人」のメディアのように、パワフルな見出しで読者の目を引くようなメディアになれたらいいなと思っていました。ここにも嫉妬心が見えました。

　私が恥ずかしいと思うことに、恐れる心があります。私達の明慧チームは他のメディアのように「目立つ」翻訳ができていないことを心配し、他のメンバーへの信頼と明慧ホームページの実力を信じていないのです。そのため明慧ホームページを与えてくださった師父への信頼のなさも見受けられます。

　明慧に関するすべての記事、交流文章、レポートは、私たち世界中の大法弟子が大法への理解や献身、行動の結果です。また、私たちの翻訳には、私たちの仕事、実践状況、直面した困難などが反映されています。明慧サイトの記事にも、大法の素晴らしさ、シンプルさ、神聖さが反映されています。私たちの読者にはさまざまな期待とニーズがあり、師父の法身は読者が必要とする記事、彼らが役に立つ記事へと導いてくださいます。

　尊敬する修煉者の皆様、私は純粋で素朴な心を持って、明慧ウェブサイトを、より良いものにしていきたいと思います。皆さんの粘り強く、頑張っている仕事ぶりに啓発を受けています。

　2019年のニューヨーク法会では、パレードが通過するのを見ながら、ふと、明慧サイト、行進するすべての修煉者、天国楽団、反迫害チーム、共産党から脱退するチーム、舞う仙女チーム、大法の書籍の展示チームなど壮大で、修煉者が静かに旗やスローガン、リボンを掲げ、修煉者のカラフルな衣装から伝統的な衣装に至るまでの姿を見ることができました。修煉者の皆さんは上品で、優雅で、表情の豊かさはまるで明慧のホームページをみるように、美しく鮮やかで、とても感動しました。

　慈愛なる師父、貴重な明慧ネットを与えてくださってありがとうございます。

　二、静かに物事を行なうことへの執着

　2019年に明慧チームのメンバーに出会ってから、物事が加速し、チーム組織が変わり、仕事量も増えました。夫は健康上とコロナ上の理由で今年に入ってから半年ずっと家にいます。9月中旬からは週2～3日、在宅勤務をしています。以前はずっと出張していましたが、今はずっと家にいます。私は三つのことをしっかり行なうためには、もっと自分を律していかなければならないと思いました。

　数人の同修が学法グループを立ち上げ、毎朝オンラインで一緒に煉功することが、私の毎日のスケジュールの一部になっています。第一式から第四式の功法を煉って、30分ほど法を学びます。これが一日の始まりでとても良いのです。しかし、今のところ座禅もできず、1日に4回の正念を発することもできません。「来週はもっと時間がある」と思うことが多いのです。しかし、その週は、友人の突然の訪問や、急に長い文章の翻訳をしなければならないとか、特別な雑用など、いつも予想外のことが起きて、プレッシャーを感じることが多いのです。私はよく「物事はゆっくりと」、「落ち着いて」と自分に言い聞かせています。

　師父は「修煉にはいかなる条件も付けてはいけません。修煉しようと思い立ったら、修煉を始めるべきです」[1]と説かれました。

　私は平静の中で物事を行なうことにこだわりすぎて、ゆっくりとしっかりとやることにこだわっていたことに気がつきました。これは身勝手なものだと認識しています。私には何の縛りもなく、やるべきことをやるしかなかったのです。

　今では、週に何度か早起きして、毎日煉功する前に座禅ができるようになりました。しかし、もっと良くなるために、私にできることはまだたくさんあります。

　三、色心は私ではない

　先日、旧友と待ち合わせをして昔を懐かしみました。友人は「昔、あなたは某某と付き合ったことがあるでしょう？」と言いました。この話は40年前にさかのぼります。その男性とデートをしたことがありますが、その記憶が嫌で思い出したくなかったので、おもわずそうではないと言ってしまいました。その夜、私は眠れずベッドで寝返りを打ちながら、自問自答しました。私は修煉者であり、なぜ嘘をつくのですか？　「眠れないのは現世での悪の報いかもしれない？」と自分に言い聞かせてみました。その思いは私の苦悩と羞恥心を減少させました。すると私は業力の一部を返済したと思い、寝てしまいました。

　しかし、次の日から数日ずっとこのことを考えていました。当時、私はまだ修煉者でもなく、結婚もしていませんでした。では、なぜこの記憶がそんなに気になったのでしょうか？　ある女性の同修との会話の中で、「昔の出来事を思い出した時の自分に満足しているのか、それとも逆に、恥かしいと感じているのか」という質問がありました。この質問は、私がさらに考えるきっかけになりました。

　それと同時に、事務所の整理を始めました。そこで20代の頃に書いた、真理を探す少女の一節に出くわしました。この文章を見つけることは、自分の考えを解く鍵を見つけるようなものでした。

　ふと気がつくと、自分が真理を探していたことに気がつきました。師父は私が法を得るずっと前から、私のことを保護してくださいました。しかし、旧勢力もまた彼らの計画があり、色欲の心によって、私を純粋で無垢な本性から遠ざけようとしていました。その間に欲情的な考えや夢があった理由がよくわかりました。私を苛立たせていたのは、それらを考えていたのは私だと思っていたことでした。しかし、その思いは私ではなかったのです。それは私に押し付けられた異物で、私を傷つけようとしたり、汚染しようとしていました。それらの思考は何ものでもなく、それらの手配も何ものでもないのです。どのようにしても私の本性、大法の修煉の道から私をそらすことはできません。

　私たちのウェブサイトは、絵のように美しく神聖な大法へ通じる窓で、大法の弟子たちの言葉、行動、交流の一つ一つが、私たちを大法の光に少しでも近づけてくれるのが見えました。明慧サイトは、間違いなく高次元の世界と神の世界を見ることができる地球の窓です。

　尊敬と慈愛に満ちた師父のご加護に感謝の気持ちを言葉で表すことができません。私は明慧サイトのために働く栄誉にふさわしい弟子になりたいと思っています！　合掌！

　注：
　[1] 李洪志師父の著作：『轉法輪』

　（フランス語明慧ウェブサイト設立20周年記念原稿）