文／カナダの大法弟子

　【明慧日本2020年1月3日】私は時折、天気の良い日には西洋人から法輪功への迫害に反対する署名を集め、迫害の実態を伝えています。その過程において、多くの西洋人が大法を理解して、支持してくれ、心から中国共産党（以下、中共）に迫害されている大法弟子に同情し、中共の悪行を非難しました。ひいては多くの目覚めた世の人々は自ら、署名以外に大法弟子を助ける方法があるかと問いかけてくれた時は、本当に感動的でした。

　しかし、私は一つの問題を発見しました。即ち、大法のすばらしさと中共の邪悪さをはっきり認識できた欧米人の一部の人は、トランプ米大統領をまったく認めることができず、トランプ氏を支持する言葉には全く耳を貸さず、ひいては右派メディア（および彼らが右派と認定したメディア）を極力排斥していることです。これらの反トランプの人々のトランプ氏に対する誤解は今に始まったものではなく、根深いようです。

　トランプ氏側に立っている人々は往々にして大法や中共に対する態度において正しい側に立っています。彼らが救われることはもはや大きな問題ではないのかもしれません。個人的に思っていることは、彼らは私たちが真相を伝える重点ではなく、重点はトランプ氏を受け入れない西洋人です。例え、彼らがどの党、どの派であるかに関係ありません。

　しかし、今は誰もが善と悪の選択をしなければならない時期なので、トランプ氏に反対する善良な西洋人はどうやって救われるでしょうか？　右派と左派の間に大きな隔たりがあるのを見て、形勢の変化は彼らを中共側に立たせるよう押す可能性があります。私は個人的には、師父は最新の経文の中で私たちに方向を示してくださったと理解しています。

　師父は新しい経文『台湾法会へ』の中で、「真相を伝える際、自分を常人と混同しないよう、自分の立ち位置を正しく決めるべきです。こうしてはじめて、巻き込まれることなく、より良く行うことができます」 [1]と言われました。

　私が思うには、自分は常人の左派と右派のどちらかを選ぶのではなく、更に高い角度から真相を伝えてはじめて、トランプ氏に反対している西洋人が受け入れられるようになり、彼らを反対側に押さないようになり、より多くの西洋人を救うことができます。

　また、真相を伝える中、たくさんの情報を一気に押し付けてはならず、そうすれば、欧米人に反感を覚えさせてしまい、排斥されます。私たちは理性を持って、大統領選挙での不正行為や、中共による攪乱、一部の人が中共と共謀しているなどの有力な証拠や優れた報道を適切な方法で欧米人に伝えることで、人々をより良く救うことができます。

　私はまた（師父が私の一部の能力を開いてくださり）、旧い按排の中、本来救われる可能性のある西洋人が反対側に行ってしまい、ひいては大法に対して否定的な認識さえ持っているのを見ました。その中に旧勢力の按排と世の人々自身の選択がありますが、私たちが人間より高い次元に立って真相を伝えることができておらず（常人の左派メディアと真っ向から対峙したこと）も原因です。もし私が間違って悟っていなければ、私は個人的に師父の新しい経文の中には、私たちを旧勢力の按排から連れ出し、更に多くの世の人々を救い済度させる意味が含まれていると思います。

　また、個人的には、常人の左派と右派のなかで、どちらかを選んで立たないと、いい加減なところで丸めることになるのではなく、私たちは心の中でまず正邪と善悪をはっきり見分けなければならず、その背後には本当に正邪の大戦があることを理解してこそ、はじめて善悪を見分けられるように世の人々を導くことができます。

　現在常人の状況は混沌とした複雑なものでり、さらに複雑になるかもしれません。私はこの時に師父がおっしゃった一言を思い出しました。「いかなる心と執着も、あなたの進歩と向上を妨げ、同時にそれらの旧勢力や邪悪の要素に利用されてしまいます。必ずそうなります」[2]

　私は個人的にこの時、私たちは皆、特にメディアの同修は如何なる人心も師父が法を正すことを妨害させてはならないと悟りました。

　以上はあくまでも私の個人的な理解であり、偏りや不足があると思いますので、同修からの慈悲なるご叱正をお願い致します。

　注：
　[1] 李洪志師父の経文：『台湾法会へ』
　[2] 李洪志師父の経文：『二〇一五年米国西部法会での説法』