　【明慧日本2021年1月20日】黒竜江省ハルビン市双城区の法輪功学習者・劉桂雲さんは法輪功を学んでいるとして数回にわたって連行された。ハルビン市万家労働教養所に拘禁されている間、拷問を加えられた劉さんは痩せこけ、精神障害になってしまった。そして、繰り返し迫害を受けた劉さんは2019年11月、この世を去った。享年64歳。学習者・劉景華さんは2017年、当局の迫害によって、余儀なく放浪生活を強いられたが、2018年末、借家で亡くなっているのが見つかった。享年56歳。

　一、迫害死した劉桂雲さん

　劉さんは周家鎮東安村に住んでいた。劉さんは以前、十代の娘が殺害されたことでひどくショックを受け、日々苦痛の中で生きていた。1998年、近所の人に法輪功を紹介され、劉さんは法輪功を学び始め、学びを通じて徐々に苦痛から解放された。

　しかし、1999年7.20、中国共産党当局が法輪功への弾圧を開始した。そして、法輪功の恩恵を受けた劉さんは2000年4月26日、北京へ行き、法輪功弾圧の停止を求めて陳情しようとしたが、陳情弁公室に到着する前に、もう1人の学習者とともに私服警官に連行され、地元の北京駐在事務所に拘束された。3日後、周家派出所の警官によって地元に送還され、双城市留置場に入れられた。派出所の警官は劉さんの家に行き、北京へ迎えに行ったチケット代として、家族から2000元を強請り取った。劉さんは19日間拘束され、家族は食費を支払わされたが、帰宅できず、周家敬老院に移送された。1週間後、劉さんともう1人の学習者はサインをさせられ、また家族が食費を払ってやっと帰宅できた。

　2003年5月23日、劉さんは人に法輪功が迫害されている事実を話したため、警官に連行され、周家派出所に数時間拘束され、5000元を強請り取られて解放された。

　2004年2月28日、劉さんは家で食事を作っていたとき、村の村長が周家鎮の鎮長らを連れて劉さんの家に押し入った。彼らは劉さんの家で法輪功書籍を見つけて押収し、劉さんを双城留置場に連行した。二十数日間拘束された後、1年6カ月の労働教養処分を下された劉さんは、ハルビン市万家労働教養所に収容された。

　劉さんは生前、「教養所で最初に『集訓隊』に入れられたとき、朝から晩まで走ることを強いられ、昼に少し休みがありました。疲れて走れなくなると、警官に鞭で打たれました。その後、ほかの監区に移され、朝6時から夜7、8時まで労働をさせられ、仕事の量も増やされ、完成できないと睡眠を剥奪されました。私は教養所で法輪功の功法を練習したとして、警官に棒で叩かれて体が動けなくなりました。また、独房に拘禁されたり、小さい椅子に座らされて法輪功を誹謗中傷するビデオを強制的に見せられたりしました。従わないと殴打されたのです」と述べた。

　教養所から出た後、劉さんの健康状態はますます悪くなり、家族に病院へ連れて行かれた。検査で肺結核という結果が出たが、検査して帰宅した劉さんは意識を失い、数カ月間も意識朦朧で寝たきりの状態になり、夫に介護されていた。

　繰り返し迫害を受けた劉さんと家族は精神的、経済的に大きなダメージを受けた。そして、2019年11月、劉さんは冤罪を晴らせないまま死亡した。

　二、迫害死した劉景華さん

　2017年1月、学習者がハルビン市平房区轄区内の木に「法輪大法は素晴らしい」などの横断幕を掛けた。そのことを平房区万達広場を考察しにきた北京からの中共官員たちが発見し、「厳重に調べろ」と命令を出した。そして、黒竜江省公安庁が平房区公安分局、平房区国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）に「期日までに横断幕を掛けた人を捕まえるように」と圧力をかけた。

　警官は監視カメラを調べて、横断幕を掛けたのは周家鎮東安村学習者・韓忠さんだと疑った。韓さんはその日、車で出かけ、何度も道路に止まっていたという。

　2017年2月5日、平房区国保と平心鎮派出所の警官は緑色新城小区の韓さんの息子の家で、韓さんを連行した。平房区留置場で8カ月拘禁された韓さんは懲役2年の実刑を言い渡された。

　2017年8月、平房区国保に新任した国保大隊長・周立峰は、東安村の学習者に狂ったように迫害を開始した。同年9月、釈放された学習者・候暁蘭さんは再度連行され、ハルビン市第二留置場に拘禁された。その後、候さんは懲役2年の判決を受け、黒竜江省女子刑務所に収容された。

　2018年2月2日、平新鎮派出所の私服警官4、5人は劉景華さんの家に行き、嫌がらせをした。そのため、劉さんは放浪生活を余儀なくされた。

　自宅に帰れない劉さんは1年以上、放浪して頼れる人もいなかった。2018年末、劉さんは借家で亡くなっているところを発見されたという。