文／海外の大法弟子　　

　【明慧日本2021年2月4日】党文化をなくす必要があることは誰もが知っていますが、中国本土の環境に長くいる人や海外に長く滞在しても、党文化から抜け出せない人にとって、党文化とは何かはっきりしないかもしれません。ここで私が見た、より顕著な問題のいくつかについて話したいと思います。

　1、勝手に指示する

　中国本土から来る人が、隔てなく他人のことを自分の事のように、口を挟んだり、指示を出したり、世話を焼くような傾向があります。主観的な出発点は他人のためになるのかもしれませんが、このようなやり方は大体良い結果を得られません。他人の言動をすべて自分が容認できる範囲内に把握することは、まさに中共の邪悪要因「支配」に反映されていると思います。（その反面、上級の指令を聞くべきときは逆らい、傲慢な態度をとり、どこでも対立してしまい、上級の按排、指導や是正を聞き入れるとまるで自分が軽蔑されるような感じになり、これは同じ考えを両極端に反映したものです）

　実際、海外の環境では、個人がそれぞれ独立して自分のやることに集中し、正しい仕事上の人間関係を持ち、相手を尊重しているのです。海外の環境では、あまり多くの助けや他の人からのアドバイスを必要としません。基本的には自分で自分の人生を探求しています。より良い指導者は、人に自由な空間を与えているのです。

　2、他人の持ち物を勝手に動かす

　他人の持ち物に勝手に触り、飲食し、贈ったり貰ったりするこれらの行動は、一見、人と人の距離を縮めているように見えますが、実はマナーや教養の欠如の表れです。暇で、他にやることがなく、他人のものを何気なく手にして評価する人もいますが、自分はすでに他人のプライバシーを侵害していることを知らずにいます。時には、自分の善意やおせっかいを他人に押し付けること（与えているのが全部良いものだから、それを受け入れるしかない）が、敢えて人間関係の歪みを生むことがあります。

　実は人それぞれ、自分の持ち物の使い道があり、他人が勝手に動かしたり、自由に意見を言ったりすると、他人を侵害していることになり、迷惑をかけることになります。例え、その人がいくら情熱があっても、それは持ち主のように他人の持ち物を動かしていいということではありません。人がお互いに適切な距離を保つことは、礼儀や教養の基本的なことです。

　3、いつでもどこでも他人を評価し、結論を出す

　党文化の濃い人は、いつも自分を高く掲げて、傲慢になります。どんな人や物に対しても、精神的な指導者であるかのように雄弁に話すのです。何かを聞いたり見たりすると、最初の反応は、まず上から下まで評価し、結論を出します。まるで誰かや何かについて結論を出さなければ、心が満たされないようです。

　口を修めなければなりません。他人がどうであるかは、自分はあまり明確に知らないかもしれません。他人をどう感じるかは、自分自身の常人の観念や業力から来ているかもしれません。言葉にした時点で業を作ってしまい、それによって、同修間の不和が生じ、さらに師父のイメージにダメージを生じてしまいます。口を開けば結論ばかりで、全然注意せず、師父は「人を指して言っているのではなく、つまりその事だけを言っているのです」[1]と説かれました。

　古代中国の男性は伝統的に謙虚な紳士であり、女性は穏やかで品があります。自己中心的で、ありもしないことをでっち上げたりする人は社会の中で居場所がないようです。現代社会は腐敗していて、正と負が逆転しているのは誰もが認めるところですが、一部の大法弟子の間に、なぜそのような人の居場所があるのでしょうか？　人が持っているある種の観念や執着の反映なのでしょうか。何かが他人に失礼なことをさせたのでしょうか、大法の中にさえ失礼になる人がいるのはなぜでしょうか？　常人のモラルの堕落からくる詭弁やいざこざを学習者のプロジェクトに持ち込むのは如何なものでしょうか？

　4、随意に他人を叩く

　党文化に深く毒されている人は、口を開けば愚痴や非難、さらに罵倒をしています。問題に遭遇しても自分を全く見向きもせず、自分の居場所を見つけられないのです。

　神を信じないため、党文化の人たちは道徳的自制心を失い、神さえも踏みにじるため、何を踏みにじらないのでしょうか。規則やルールは敵、業務監査は敵、意見の違いは敵、自分と仲が良いのは良いこと、自分との仲が悪くなると不愉快になります。善悪の判断基準、是非の基準は昔から深刻に歪んでいて、だからこそ、あえて他人を好き勝手に扱うことが習慣化しているのです。しかし、これらの正と反の基準は、あなたが若い頃に共産悪魔によって植え付けられ、押し付けられたものなのに、なぜ今もそれにしがみついているのでしょうか？

　海外で短期間でも過ごしたことのある人は、そこの人々は実際に他人に敬意と愛情を持って接してくれていることを感じることができます。他人の不足に対しても、助けることや善意のある提示の心構えでいます。「他人からしてもらいたくないことは、自分も他人にしない」というように、他人のプライバシーを尊重して、自尊心を傷つけないように気を配ります。これは中共が叩き上げたフーリガン（ごろつき）の習性とは全く対照的です。

　5、高いト－ンが好きで、人を指導することが好き

　皆にどうするかを告げたり、人前で発言をするのが好きな人がだんだん増えていることがわかります。これは実際に共産党の人の傲慢さと無知を示しています。歴史上の有名人には、とても謙虚な人が多くいます。何も成し遂げていないのに、色んな人や物事に対して自分の意見を述べるのが好きで、さらに人の中にまで入って説教したり、自分に従うようにアピールしたりしている人は、普通の人が見たらどう思うでしょうか？

　これは特に大法弟子の間で深刻な問題になっています。なぜならば、私たちは「法を師とすべきです」[2] であって、常人に従うのではないからです。誰もが自分の道を歩き、自分の果位を実証するのであって、これは他人から与えられるものではありません。与えられるとしたら、師父が人を天国に連れて行くだけの方が簡単ではないでしょうか？　大法弟子は「先生になろう」ではなく、誰もが法から悟りを開くべきであり、同修に言われた通りにするだけではありません。そうでなければ、人を済度しているのは大法なのか、それともあなたなのでしょうか？

　他人が悟ったものは、必ずしもあなたと同じではありません。自分が正当だと思っていることを随意に他人に言うのは、実は自分の階層の中にあって、他人の役に立たないこともあります。邪魔になることもあります。したがって、大法弟子は自分の考えや発言を修煉者の間で勝手に広めてはいけません。さらに、噂話を広めたり、人々が自分に従うように促してはならず、それは大きな間違いにつながりかねないのです。

　6、他人のことを善悪を問わず勝手に語り、憤慨する

　自分が言うことは真実で、自分が言うことは正しいことであると主張すれば、善悪の混同が生じ、事実の復元が困難になり、大きな誤解を引き起こします。これらは、人々の間で悪い小さな欠点ですが、修煉者の場合大きなダメージを与えることになります。人を評価したり、人々を引っ張って誰かを排除したりすると、大法弟子がお互いにどう協力するか、お互いに信頼関係を持てるのか、ということになります。

　この現象はより深く発展し、さらに相応する行動をもたらします。それでは本当に、一部の同修が全体にうまく溶け込めず、みんなで協力して物事を行うことが出来なくなります。実際、それらの議論は些細なことでしかなく、大抵はそれをしているのも、やることが無く、精進しない一部の人たちなのですが、それが周りの人たちに大きな悪影響を与えているのです。

　自分の考えが必ずしも正しいとは限らないし、自分の考えを言い回って、同修を排除する行動を起こし、それによって、本当に師父の按排と師父が救いたい人の妨害をしてしまえば、どうやって師父と向き合うのですか？　偶然に成功することもありますが、不和を生むために旧勢力の罠にはまることもあります。昔から言われているように「賢者でないならば誰にも落ち度のない者はいない」と言います。何が自分をそうイライラさせたのか、なぜ人は自分を見ず、自分を調整することを知らないのでしょうか？

　今回の記事は、学習者の間に存在する党文化のいくつかの例ですが、脱党文化を実践したいと考えている方の参考になれば幸いです。自分の執着の根っこを掘り起こせる人は、師父が望まれる人で、悪が恐れる人です。いつも自分の問題と向き合うことを怠り、それに遭遇した時には避けて、隠蔽し、あるいは死ぬほど抵抗しているとすれば、そこに、まさに中共の邪悪な霊が潜んでいるのです。したがって、私たちは神の側に主導権を握らせ、党文化によって私たちに押し付けられた腐敗物質を消滅させなければなりません。

　注：
　[1] 李洪志師父の著作：『法輪大法義解』「北京法輪大法輔導員会議での法を正すことに関する意見」
　[2] 李洪志師父の経文：『シドニー法会での説法』