　【明慧日本2021年2月4日】吉林省長春市の法輪功学習者・于春波さんと妻・李鳳霞さん（法輪功を学んでいない）は2020年11月に連行され、家宅捜索をされた後、ずっと拘禁されている。2021年1月26日、于さんの家族は「長春市朝陽区裁判所は于さんに対して開廷を2月1日に行う予定だったが、于さんの健康問題で1週間先に延ばした」ということを知った。それを聞いた家族は法曹関係部門へ行き、于さんの解放を求めた。しかし、どの部門も責任を負わなかった。しかも、入院している于さんとの面会も許されていない。

　2020年11月12日、于さん夫婦は長春市の自宅で警官に連行され、家宅捜索をされた。于さんは長春市の借家に住んでおり、朝食を提供するサービスで生計を立て、高校生の娘を育てている。現在、娘は学業がとても大変な時期だが、両親ともに拘禁されているので、精神的にダメージを受け、経済的にも困難に陥った。

　12月30日、于さん夫婦はともに長春市朝陽区裁判所に起訴された。

　1月13日、長春市第二留置場の警官は家族に電話をかけ、于さんの以前の健康状態を聞き、「于春波は現在、刑務所病院に入院している」と告げた。

　妻の李さんは現在、長春市第四留置場に拘禁されている。

　于さんは1997年の春、法輪功に出会い、学び始めた。そして、返本帰心という人生の目的を知った于さんは、真・善・忍に従って自分を律し、悪習慣を捨て、寛容な心をもつようになった。法輪功を学んで、患った胃病、腎臓病、痔などが完治した。　

　2000年春、于さんは数万元を投資して、いくつかの食用キノコの生産基地を作った。

　2000年10月末、于さんが生産基地で収穫をしていたときに、楡樹市公安局の警官が押し入った。于さんは連行されそうになったが、その場にいた人々にかくまわれ、連行を逃れた。しかし、その後、于さんは放浪生活を余儀なく強いられ、食用キノコの生産基地も中止せざるを得なくなり、数万元を失った。

　2000年末、于さんは法輪功の陳情のために、北京へ行ったが、警官に懐柔留置場に連行された。警官は于さんの髪の毛を掴んで壁に押しつけ、拳で顔や頭、鼻を殴った後、于さんを蹴って倒し、皮の靴で、胸部、頭、顔を夜8時まで蹴ったりした。それで、于さんの口や鼻から血が流れ、全身に傷を負った。二十数日後、長春市北京駐在事務所に送られた于さんはまた、殴打された。

　その後、楡樹市に送還された于さんは楡樹市拘留所に入れられ、殴打や侮辱、体罰などの迫害を加えられた。それから、労働教養処分2年の判決を受け、于さんは長春市朝陽溝労働教養所に拘禁された。

　同教養所は2000年12月、吉林省委員会、吉林省政府に全省の労働教養を受けている法輪功学習者の洗脳班として指定された。そして、全省（白城と延辺を除く）の労働教養処分をされている男性学習者は同教養所に集められた。

　于さんが朝陽溝教養所に入れられたとき、教養所には莫大な資金が投入され、すでに三棟の高い建物が新築で建てられていた。2001年4月5日から9日まで、教養所で于さんを含む学習者400人のほとんどが警官に拷問を加えられた。于さんは4、5人の警官に交代でスタンガンでまる一日殴打された。警官はスタンガンの充電が切れると新たなスタンガンと交換し、3万ボトルのスタンガンで于さんの首や顔、口に順番に繰り返し電気ショックを与えた。警官はまた、于さんの服をはぎ取り、体に電気ショックを加え、革靴で蹴ったりした。その間、何度も意識を失った。気を失った于さんに冷水を浴びせ、目が覚めてから、拷問を加え続けた。とうとう、于さんは動けなくなり、全身が傷だらけになった。

　　　拷問の再現：ひどく殴打される

　同年6月下旬、教養所側が再度、学習者に「転向」させる迫害を加えた。学習者を殴打したり、睡眠を奪ったり、体罰を加えたり、ベッドの板や木の棒で叩いたりした。その上、学習者に毎日、奴隷労働を強いた。土を掘らせてから台車で運ばせ、一日800回の運搬を要求した。

　2018年10月12日午後2時、于さんは経営している店で、姪の婿（法輪功を学んでいない）、従業員・王敏さんとともに緑園区国内安全保衛部門と普陽街派出所の警官十数人によって連行された。その後、于さんのもう一人の娘は夫婦で派出所へ行き状況を説明したが、娘婿がその場で連行された。10月23日、家族は于さんを迎えに行ったが、于さんは緑園区普陽街派出所の警官にジープで連れて行かれた。家族はその後を追い、于さんの解放を強く求めた。そして、当日の夜、于さんは帰宅したという。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）