　【明慧日本2021年3月11日】遼寧省遼陽市の法輪功学習者・王素珍さん（59歳女性）は、遼陽市留置場で1年5カ月拘禁された後、懲役2年6カ月の実刑判決を宣告された。王さんは以前も2回不当な判決を宣告されたことがあり、それぞれ懲役5年と4年であった。2020年12月、王さんは3度目の拘禁を受け、遼寧省女子刑務所で拘禁された。

　王さんは遼陽市遼陽県首山鎮安荘村の出身である。2004年に法輪功を学び始め、「真・善・忍」の教えに従い、より良い人になることを目指し、心身とも恩恵を受けたうえ、全ての病気も完治した。

　2019年7月22日、王さんと他の学習者6人と一緒に法輪功の書籍である『轉法輪』を読んでいた時、身柄を拘束された。他の学習者は相次いで家に戻されたが、王さんはずっと遼陽市留置場で拘禁されている。

　2020年12月、すなわち王さんは拘禁されてから1年5カ月後、懲役2年6カ月の不当な判決を宣告され、遼寧省女子刑務所に移送された。

　王さんは人々に法輪功の素晴らしさを伝えたとして、2007年と2014年にそれぞれ懲役5年と4年の実刑判決を宣告され、遼寧省女子刑務所で拘禁され、拷問を受けたことがある。今回で王さんは3回遼寧女子刑務所に拘禁されることとなる。

　遼寧省女子刑務所による拷問

　（一）殴打、電気ショック、灌水、洗脳など

　2007年7月11日、王さんと他の学習者・張紅さんは遼陽市小祁家鎮水泉村で法輪功の資料を配布した際、中国共産党（以下、中共）による法輪功への誹謗中傷を信じる人に通報され、遼陽市太子河区公安支局の警官に身柄を拘束された。警官らは王さんの髪の毛を掴み、無理やり車の中に押し込んだ。

　当日の夜、王さんと張さんは遼陽市石嘴子留置場に連行された。翌日、洗脳班に送られ、洗脳を受けた。王さんと張さんはそれぞれ太子河区裁判所に懲役5年と3年の実刑判決を言い渡された。

　2008年1月、王さんは遼寧省女子刑務所の第8区に移送され、迫害を受けた。

　王さんを転向させるため、警官・焦玲玲は棒で王さんの頭を叩き、電気ショックを加えた。翌日の夜、王さんを洗い場に連れて行き、「灌水」の迫害をした。最後、王さんは縛られたまま床に座らせ、耳に大量の水が入ったため、ずっと耳鳴りがしている。

拷問の実演：縛られる

　数カ月後、王さんは転向させるDVDを見せられ、感想文を書くことを強いられた。王さんは感想文で「法輪大法は素晴らしい。誰もそれを変えることができない。良し悪しの判断基準は天理にあり」と書いた。

　第8区では学習者にトイレと睡眠を禁止し、囚人に指示して学習者に迫害を加えている。ある日、王さんはトイレに行きたいと申し出た時、囚人・張海波に殴られて前歯はグラグラになってしまい、しばらくして前歯が抜けた。

　夜、囚人は2時間ごと交代に王さんを監視し、睡眠を禁じた。囚人・莫麗莉の悪意の告げ口で警官・李文博は何度も王さんにビンタを食らわした。ある日、囚人・楊秀枝が仕事をミスしたのに、警官・李文博は王さんに暴力を振るい、王さんの太腿は蹴られて青紫色になった。

拷問のイメージ図：殴打される

　2011年7月、王さんは迫害で身体が衰弱し、めまい、身体がだるい、顔色が真っ白で腹痛があった。警官に刑務所外の病院に連れて行かれ検査を受けたところ、ひどい貧血と診断された。王さんは病院で2袋輸血された。警官は王さんにサインを強いたが、強く断られたため、引っ張っている中王さんの指を針で刺した。

　2012年7月10日、王さんは5年の刑期が満了し、解放された。

　（二）迫害されて脳出血に

　2014年2月7日、王さんと他の学習者・許剣さんと一緒に通りすがりの人に法輪功の資料を配布した際、通報されて遼陽県公安局首山鎮派出所の副所長・何雲などに連行され、遼陽市留置場で拘禁された。

　その後、王さんと許さんはそれぞれ遼陽県裁判所に懲役4年6カ月と4年の実刑判決を宣告された。王さんは警官に2回遼寧省女子刑務所に送り込まれたが、血圧が高かったため、受け入れを拒否された。

　2015年3月12日、王さんは秘密裏に遼寧省女子刑務所に移送された。

　2016年7月、王さんは心身とも大きなダメージを受け、脳出血を発症し、病院で応急処置を受けた。家族が病院へ見舞いに行った時、王さんはまだ手錠をかけられたままで、警官4人に監視されていた。警官は家族に医療費を強要し、お金を出さなければ薬を止めると脅迫した。

　2018年、王さんは刑期満了となり、家に戻された。

　現在、王さんは再び不当な判決を宣告され、遼寧省女子刑務所に拘禁されている。