文／西洋人の大法弟子

　【明慧日本2021年7月18日】

　慈悲で偉大なる師父、こんにちは！

　プロジェクトの中のすべての素晴らしい同修の皆さん、こんにちは！

　20年前に修煉を始めた時、私は50歳で、心身が傷つき、収入がなく、家庭は壊れていました。20年後の今、私はエネルギーに満ち溢れ、もともと足が固かった私は両足で坐禅が組め、新しい笑顔が生まれ、さらに経済状況にさえ私は満足しています。私がこの20年来歩んできた道、私の修煉の道は、特に明慧プロジェクトの中の仕事であり、私にとって奇跡であったことは、大法の力の体現でした。それは師父が私に与えてくださった知恵と能力でした。

　私は2001年に修煉を開始し、すぐに私たちの言語の明慧を始める前のウェブサイトのために、翻訳と校正を始めました。しかし、私はパソコン音痴でした。私はただ画面を開いて電子メールを読んだり送ったりできるだけでした。2004年の初め、ある日、このウェブサイトの当時の協調人が、何気なく私に、協調人がある仕事を私に任せるつもりだ、ということを伝えました。協調人は「明慧ネットに行き、いくつかの文章を選び、それからその文章を翻訳者に送るだけです」と言いました。私は「『明慧ネットに行く』とはどういう意味でしょうか？　どうやって明慧ネットに行けばいいのですか？」と聞きました。その時の私は、何がウェブサイトで、何がリンクなのかも知りませんでした。私がどれだけ無知なのかということを協調人は知らないし、私自身も自分がこんなに無知だったとは知らず、そうでなければ協調人が私にやらせるはずはなかったでしょう。

　しかし、私は確かに「このような縁があり、明慧ネットに参加しよう」という心を持っていました。

　数年間、私はとても忙しく、技術的なサポートもありませんでした。同時に、さらにプロジェクトに参加したいと言っておきながら、その後に無責任に去っていく同修にも悩まされました。私が歩んでこられたのは、完全に師父に対する、大法に対する確固たる信念でした。私は「どれだけ困難で危険なことでも、これはすべて私に按排された私が歩まなければならない道なのだ」と信じていました。時間の推移に従って、私は同修からいくつかのパソコンンのスキルを学びました。私はだんだん上手になっていきましたが、私はいつもパソコンを叩くのに勇気がいりました。私はさらにパソコンのことを何も知らない他の同修を手助けし始めました。なぜなら私の当初のあのような困難を同修たちに経験させたくないと思ったからでした。

　その後、どのように文章をウェブサイトにアップロードするのかを私は学び、このようにして以前のように他の同修に頼むこともなくなりました。ウェブサイトを再構築する時、私はさらに複雑な新しいアップロードシステムを学びました。私は努力を続け、絶え間なく失敗し、学習し続け、どのようにして少しずついくつかのスキルを学べばいいのかが私はよくわかるようになりました。「私が現在（訳注：2021年）よりよく協調グループの仕事を行うことができるのは、ほとんど何もないところから始めたからだ」と言えるかもしれません。

　たとえば、アップロードシステムの中で、いくつかのことや、あることがどうしてもうまくいきませんでした。ある日、私が正念を発した時、頭の中にイメージが浮かび、どのように行うべきかを私に教えてくれました。私はその通りに行い、そしてできました。

　師父は弟子の質問に対して「大法弟子は何と言っても大法弟子です。真面目に行うべきことを行い、経験が豊富になると上手になります。技術専門の人は技術を身につければいいのです。一部のことについてはそこまで勉強しなければならないということではありません。実は大法弟子は何を行なっても、身を入れて取り組めば半分の労力で倍の効果を得ることができます。私に言わせると、本腰を入れて取り組んでいるかどうかの問題です。多くの人はマーケティングが苦手だと言っていますが、それは本気で取り組みたいと思っていないからだと私は思います。問題は心がいつも浮ついているからです」[1] 「必ず全力を尽くして行うべきことをしっかり行い、それではじめてプロジェクト全体が良くなります」[1] と説かれました。

　私は毎日いつも何度も師父に感謝しなければなりませんでした。師父の法によって修煉者としての謙虚さを保つことができました。私は「すべての知恵は師父から来ており、すべてのこのすべてはみな衆生を救い済度するためなのだ」ということが分かっていました。

　私たちは誰のために仕事をするのか？

　私はずっと私個人の生活よりも大法の仕事をさらに重要だとみなしてきました。私が全力で三つのことを行っていた時、私の経済的問題も解決しました。私のお金がもうすぐ足りなくなる時はいつも、意外な解決策が現れました。このように何年も過ぎ、私は「自分が行うべきことを私がしっかり行いさえすれば、師父は私の生活の面倒を見てくださるのだ」とわかりました。

　私たちの明慧プロジェクトはすでに長い間進行しています。頑張り抜いたチームメンバーは多くはありませんが、すべてのチームメンバーがみなとても熱心でした。長期にわたって堅持しプロジェクトに投入したいならば、なぜこのプロジェクトを行わなければならないのか、このプロジェクトはどの目標に到達しなければならないのかを絶えず理解する必要があり、師父と法を正す要求を明確にしなければなりませんでした。もしこのような理解がなければ、こんなにも長年の間この過酷なプロジェクトを堅持することは不可能でした。17年間プロジェクトの協調人を行ってきた私や、そして20年間校正を行ってきた人にとってはさらに当てはまることでした。

　師父は「明慧ネットは大法弟子が運営するウェブサイトの中で一つの重要なウェブサイトだと言えます。開設初期の頃から、明慧ネットは大法弟子が修煉し交流を行なう窓口と、大法弟子の迫害状況をいち早く報道するウェブサイトだと位置づけましたので、明慧ネットの役割は一層重要なものとなり、邪悪の目の敵になりました。これによって、ほかのウェブサイトより、さらにその安全性が重視されています。邪悪に隙に乗じられてはいけません。なぜなら、明慧ネットは大法弟子の迫害状況をいち早く報道することができ、第三者経由の情報ではなく、直接情報を入手しています。明慧ネットは中国大陸の大法弟子と独自の連絡方法があり、ここ数年の運営はずっと比較的安定した状態を保っています。これは明慧ネットに関わった人、特に第一線にいる大法弟子の修煉状態と責任感に直接関係しており、邪悪も成す術はありません。明慧ネットの特殊性によって一部の大法弟子が閉鎖的になり、ほかの学習者との交流も比較的少ないので、彼らの困難は一層大きくなりました」[2]と説かれました。

　昨年（訳注：2020年）、このプロジェクトにはいくつかの追加の仕事がありました。昨年のあのさまざまな出来事のあった秋、いくつかの新しいテーマを追加し、たとえば中共ウイルスに関する報告、およびウイルスや米国大統領選挙に関する多くの優秀な交流文章でした。これらの文章はすぐに公開しなければならないものであり、私たちのこの小さなチームは、これらをできるだけ早く発表するために、作業量はさらに大きく、作業の仕方もさらに早くなりました。

　私たちは中国の「ゼロ行動」という迫害運動について非常に懸念していました。私の理解によれば、これは修煉者に対する狡猾な長期の戦いでした。中国から来た同修はいかにこの迫害を否定するかということを明慧で分かち合い、迫害の加担者に真相をはっきりと伝えると同時に、自分の執着を取り除きました。

　私は「中国以外の弟子も旧勢力によるこの種の消耗戦に苦しんでいる」ということを信じていました。旧勢力は私たちの漏れを利用し、私たちに対して目に見える圧力と目に見えない圧力をかけてきました。旧勢力の目的は私たちを疲弊させ、私たちの意志を奪うことでした。多くの同修にみな魔難があり、その多くはみな家庭の関で、それらの魔難は同修たちを苦しめ、睡眠不足にさせ、時間を消耗させ、長期にわたって疲労させ自信を喪失させました。

　このような魔難のために、私はこのような狡猾な迫害をどのように否定するのか、およびいかに正念で状況を好転させるのかということを交流するさまざまな文章を重視しました。私はある時、大きなグループでの学法の時にこれらの文章を分かち合い、さらにこの種の妨害に対して注意を払うよう同修に提案し、この種の妨害は表面から見たらただのやっかいなものですが、実際には一種の迫害であり、この種の迫害は私たちを陥れ、それから倒すのでした。その後に数人の修煉者が私に会い、この交流でその修煉者たちは心がすぐに開かれた、と言いました。

　明慧の交流文章を読み、その中から翻訳しなければならない内容を選択することは、私の作業の一部であり、修煉の一部でもあります。選択された様々な文章はみな心温まるものであり、苦しい時にいつも私はとても助けられました。ここではその一例をご紹介します。

　2020年2月、ウイルスによる外出禁止が始まった時、私の家庭は試練を経験し、直接私に影響しました。私は具体的な細かい内容については話しません。私にとって、それは生きるか死ぬかの試練であり、さらに数カ月続きました。その試練は外出禁止期間に起きたので、毎日家族と一緒であり、そのため全体の状況は私が以前のように一人で家にいた時とはまったく異なりました。

　師父は私たちに「肉親や親友が苦痛に見舞われた時、心が動じるかどうか、そういう時にいかに対処するのかなど、まさにこういうところが難しいのです」[3]と説かれました。

　過去に、私自身は似たようなあるいは周りの家族が関係した生死の関に遭ったことがあり、当時私はいつも順調に関を乗り越えることができました。毎回確実にとても心配な状況でしたが、私の心は正しいところにあり、私は心を静めて正念を発することができました。しかし今回、私の生活の中のすべてがみな破壊され、私と家族たちがみな長時間家の中にいなければならなかったため、さまざまなことが起こりました。さらに、今回は多くのつらい恨みにまで及びました。私は表面上、論理的に見えるあの種の常人の考え方を放棄しなければなりませんでした。この苦しみの過程の中で、私は多くの法理を悟り、また白髪もたくさん増えました。

　あの困難な日々の中で、私は明慧で非常によく似たいくつかの交流文章を見かけました。これが偶然ではないことを私は知っていました。よく似た交流文章を見かけたことで、これらの交流文章は非常に大きな助けになりました。ある同修に、数年前に同じような魔難があり、私に多くのサポートをしてくれました。毎回私たちは何とか時間を裂いて電話をした時間の中で、その同修は絶えず私に、私の目の前で起こったすべては実際にはある種の虚像であり私が見たいかなる虚像をも私は信じるべきではない、ということを言い聞かせました。その同修は私にその同修が極限状態にどのように対処したのかを伝えてくれました。その時間の中で、私は自分の心が物事の結果を決めるのだということに気が付きました。

　自分がまず大法弟子であり、ただ師父の按排に基づいて行っていることを私はずっと知っていましたが、現実の中では制御できない現象や予測できない状況が出現しました。自分が何を正すべきなのかに気づくことに成功するたびに、つまり、どの法理において私は完全に同化していなかったのかに気づいた後、さらに深いところに私が見つけていない他の問題がありました。このことに気づくことによって、状況がつかの間ゆるんだ後、物事は再び複雑になりました。この種の圧力が明らかになり、もともと私が良いと思っていたいくつかのことは、実際にはみな人の観念でした。

　師父は私たちに「常人が常人のことに口を出すのはかまいません。彼は常人の理で量っているのです。あなたは超常的な理で量らなければなりません。殺人や放火事件を見て見ぬふりするのは、心性の問題です。そういうことをしながらどうして自分が良い人だと主張することができるでしょうか？　殺人や放火事件にさえ手をこまねいているとすれば、どんなことならあなたが手をこまねかないのでしょうか？　ただしかし、これらのことはわれわれ修煉者とあまりかかわりがありません。そういうことを段取りしてあなたに出会わせることはまずありません」[3]と説かれました。

　その魔難の中で、心の中に深く隠されていたいくつかの問題を私は放下し、私の家族にかかわる苦しみと生死を師父の手に委ねました。

　師父は「情から抜け出すことができれば、誰もあなたを動揺させることができず、常人の心があなたを動かすことは不可能となります。それに取って代わるものは慈悲の心であり、より高尚なものです」[3]と説かれました。

　特筆すべきことは、その時間の中で、それはまた私たちの主要な翻訳者が家庭の魔難に遭って作業を停止せざるを得ない時期であり、私たちのウェブサイトは多くの損失を受けました。私たちは一つのグループであり、どこに行うべきものがあるのかを見て、みなお互いに静かに補い合いました。

　チーム内外の人間関係

　私は以前人を恐れていました。人を恐れることによって、人間関係は確実に影響を受けました。私の心性が向上した後、私は外に向かって見ないで内に向けて探し始め、同修たちの欠点を見ないで同修の本質を大切にしました。

　最近、私は私たちのチームの中のある同修とのコミュニケーション方式を変えました。その同修は作業中に困難に立ち向かい、仕事に多くを投入し、うまずたゆまず行いました。私はとてもその同修を大切にし、私もそのことをその同修に伝えました。私はその同修のためを考え始め、しかし私の都合で考えたわけではありませんでした（プロジェクトのために考慮するという看板を掲げるためでもなかった）。同修のために考えることによって、私はその同修と落ち着いて話ができるようになり、そしてその同修も変わりました。

　結び

　私は一人の大法弟子として、私の向上そのものが大法を実証しており、私の向上が大法の力を反映していました。

　一言で言えば、私は「法を正すことは成功し、師父は私を見守ってくださっている」ということがはっきりと分かっていました。その他のすべてはみなただの霧でした。この状況下で、私は自分の道をしっかり歩まなければなりません。

　私の体の中のすべての細胞がみな師父に対する感謝の気持ちで鳴り響いており、師父は私の魂を暗黒から救い出してくださいました。師父が私のために按排してくださった道を私は着実に歩み、師父のご恩に感謝の気持ちをお伝えいたします。

　合掌。

　注：
　[1] 李洪志師父の経文：『世界法輪大法デーの説法』
　[2] 李洪志師父の著作：『各地での説法十』「明慧ネット十周年法会での説法」
　[3] 李洪志師父の著作：『轉法輪』

　（明慧ネット2021年法会発表文章）