文／四川省の大法弟子

　【明慧日本2021年8月11日】法輪大法を学んで20数年が経ちました。修煉する前は病気ばかりで、波乱に満ちた不遇な人生でした。法輪大法を学んでから、新たな人生を得ることができ、生きる真の意味は「返本帰真」だということもわかりました。私は、この修煉の縁を大切にし、どんなに苦しくても、どんな魔難があっても、自分がこの世に来た誓約を果たし、師父について本当の家に帰りたいと思いました。

　私は、幼いころから小説を読むのが好きでした。中国のものや外国のものなど様々な種類の小説を40代まで読み続けました。そのころの私は病気だらけになっており、文字も見えづらくなったり、本を読むと耐えられない程の頭痛を起こすようになっていました。私は45歳のとき、法輪大法の修煉の道に入ったのです。それから私は小説を読まなくなりました。というのも、大法を学んでから、七情六欲はみんな執着心であり、取り除かなければならないものだとわかったからです。私は、学法と、世人に大法の真相を伝えることで忙しくしていますが、1人で修煉しているため、少し時間に余裕があると、ついついドラマを観てしまうことがあります。しかし、ある日「エレベーターに乗って墜落する」という夢を見てからは、ドラマを観なくなりました。

　私はその強い執着心を克服したいと考え、同修と一緒に我が家で学法グループを作りました。互いに切磋琢磨することで、修煉の環境を改善することにしました。毎日、同修と一緒に大法の真実を伝えたり、資料を配ったり、時間があれば法を読んだり、暗唱したりしています。師父のご保護の下、危険がある時には、神通を使って邪悪を制止ししたり、難を逃れることもありました。師父の慈悲と偉大さをいつも感じています。

　ある日、私は同修と一緒に年に1度開催されているある展示会へ、法輪功迫害の実態を伝えに行きました。展示会は人が多く、大法の真実が書かれたカレンダーの配布も順調でした。それで歓喜心が現れたからか、ある人に渡そうとしたとき「持っている」と拒否されました。周りを見ると、近くに「補助警官」（警官の人員不足を補うために、公安当局が一定の手続きに基づいて雇用する者で、法執行権を持たず、正規警官の指導のもと、職務を遂行する）の4人が私を睨んでいましたが、私は慌てることなく、落ち着いて行動しました。

　私は「師父、私を救ってください」という一念を発し「法は乾坤を正し、邪悪は全滅する」［1］を心から念じました。すると誰かに押された感じがして、不思議なことに私はある店の中にいることに気づきました。そのとき補助警官たちが、目の前を駆け抜けていく姿が見えました。直ぐに私はその店を出て、階段をゆっくりと降りていきました。帰る途中に出会った人たちにも、大法の真実を話し、数人に「三退」を勧めると脱退しました。

　その時、展示会に一緒に行っていた同修たちは、危険に晒されていた私を見て、とても焦っていました。同修たちは食事もせずに、我が家に駆けつけてくれたのですが、ヨーグルトを飲んでいる私を見て、みんなが安堵し、師父のご加護に感謝しました。

　修煉は厳粛です。安逸心を求め、テレビが見たいという執着をもち、精進せず、修煉の道を転んでばかりの私は、旧勢力に隙に乗じられてしまい、師父が按排してくださった道を妨害されてしまいました。

　2018年、娘夫婦は私の携帯電話に、ネットでテレビが見られるアプリをダウンロードし「お金がかからずにテレビが見られる」と言いました。私は、まるで罠にはまったかのように、再び家で時間があればテレビにかじりつくようになりました。天気予報を見るという口実から始まり、ついでに少しドラマも観たり、そのうち良い気持ちになって、数時間過ぎても気にせずに見続けていました。

　師父はおっしゃいました。「人間には中毒という言葉がありますが、中毒とは何かを教えます。医学的に、快楽を司る神経が刺激され、発達すると依存症になると言われていますが、そうではありません。どういうことでしょうか？　時間が経つにつれ、あなたの体にあなたの姿形と全く同じもう一人のあなたが出来上がります。このもう一人のあなたは執着によって構成され、あなたを制御しています。とても強い執着があなたの姿形を形成したため、あなたの心を制御してしまうほど強い力を持っています。とても強い心によって形成されたからです」［2］

　修煉が弛んだため、テレビから離れられなくなるということは、執着であるとわかっていましたが、旧勢力という卑しい鬼に操られて、なかなか抜けられませんでした。その結果、2020年6月のある日、魔難を招いてしまいました。

　その日、私は30センチほどの小さくて低い椅子に座って、テレビを見ていたところ、突然、椅子から落ち、倒れてしまいました。それは一瞬、とても高いところから、誰かにつき落とされたかのように感じました。肩甲骨から右胸の肋骨下まで心臓が引き裂かれるような激痛が走りました。私の主意識が覚め「これは私の人心が魔難を呼んで来たのではないか」と気づきました。

　私はすぐに師父を思い出し、心から師父に「師父、私は間違いました！　本当に間違ったことをしました！」と謝りました。即座にひどい眠気に襲われましたが「寝てはいけない」と自分に言い聞かせ、そのまま、地面に座って静功を煉り始めました。煉功後、起き上がって、体全体が重くて痛いと感じました。右手と肩は動くものの、後ろで手を曲げることはできませんでした。

　どう考えても、可笑しなことだと思いました。「あんなに小さな椅子に座っていたのに、どうしてここまでひどい落ち方をしたのだろうか？　どうしていつまでもこんなにも痛いのか？　これは自分の人心が招いた魔難ではないだろうか？」と考えました。そして、私の心の中には、とても後悔の念がありました。それは、自身の修煉においても、同じくらい転んでしまっているということだと痛感しました。体の痛みに1カ月以上苦しみました。

　実は、この執着心を捨てたいとずっと思っていたのですが、なぜか捨てられず、自己嫌悪に陥っていました。同修たちからも注意をされましたが、なかなか変えられませんでしたが、師父の説法を学んで、自分が低級霊に支配されていたと理解し、とても危険なことだとわかりました。いま2カ月が経とうとしていますが、体はまだ痛いままです。

　この教訓により、二度とテレビを見ないようにしました。痛みを伴うことで代償となり、決して忘れられない出来事となりました。師父がおっしゃいました。「常人の中で捨てられないような心を、全部あなたに捨てさせなければなりません。どんな執着心であれ、それを持っているかぎり、さまざまな環境の中でそれを少しずつ削り落とさなければなりません。さまざまな失敗を経験させ、失敗の中で悟らせることこそ修煉なのです」［3］

　それからは、私は師父が教えてくださった内に向けて探すという「法宝」で自分の内に向けて探し、真・善・忍の法理を用いて自分と照らし合わせ、執着を見つけると、すぐ取り除くようにしています。残された時間が少ないことは分かっているので、限られた時間を有効に使って、大法を学び、執着を取り除き、心性を向上させ、三つのことをしっかりと行わなければなりません。自分自身とすべての衆生を大切にし、精進して確実に自分を修め、師父の慈悲深い救い済度に応えたいと思います。衆生を救うという神聖な使命を果たし、師父について本当の家に帰ります！

　以上、修煉での個人の体得ですが、法に則っていないところがあれば、同修の慈悲なご指摘をお願いします。

　注：
　[1］李洪志師父の著作：『精進要旨』「正念を発する時の二種類の手印」
　[2］李洪志師父の経文：『二〇一九年ニューヨーク法会での説法』
　[3］李洪志師父の著作：『轉法輪』