　【明慧日本2021年10月1日】9月21日から27日までの第76回国連総会期間中、最も注目されるハイレベル会議である一般討論会が、ニューヨークの国連本部で行われた。国連が対面式の会議を再開するのはコロナが発生して以来初めてであり、各国の首脳、要人、代表者がニューヨークに集まった。

　会議期間中の21日から25日（24日を除く）、法輪功学習者（以下、学習者）は毎日午前8時から午後7時まで、マンハッタンの1番街47丁目にある国連本部前のダグ・ハマーショルド広場に集まり、横断幕を掲げて集団煉功を行い、また、国連ビル（1番街42丁目）の付近で資料を配布、カーパレードを行うなど、国際社会に対し、中国での22年間にわたる法輪功への迫害に注目し、中国共産党（以下、中共）を拒否し、迫害を停止させるために救援の手を差し伸べるよう呼びかけた。

国連本部の前で、迫害の停止を呼びかける学習者たち

学習者の迫害停止活動を支持し署名するニューヨーク市民

　学習者のマイケル・ユーさんは、「ニューヨークで国連総会が開催されるにあたって、国際社会に、中国で起きている法輪功への迫害に注目して、世界中のすべての正義ある方々が団結されることを願っています。そしてこの残忍な迫害が制止されることを望んでいます」と総会に参加する各国の代表者たちに呼びかけた。

学習者のマイケル・ユーさん

　家族の救出に向けて、国際社会の注目を呼びかける

　活動に参加したニューヨークの学習者・王晶さんは、「夫の現在の状況について基本的には非常に心配です。不当に連行された後、夫は残忍な迫害によって心不全と腎不全に陥り、19日間も病院で緊急措置をとりました」と夫・任海飛さんの状況を語った。

　2020年6月26日、遼寧省大連市甘井子派出所の警官らは、任海飛さんの自宅に突入して、現金50万元および20万元相当の家財を押収し、任さんを強制連行した。北京時間9月23日午前10時、任さんは大連市甘井子区裁判所によって不当な裁判を受けた。

　同じく学習者・高紅梅さんの母親である胡玉蘭さんは、2020年に法輪功の資料を配布したとして、懲役5年の実刑判決を言い渡された。高さんは、「母はすでに75歳になりましたが、未だに長春女子刑務所に拘禁されています。私は、中共の関係者に一刻も早く母を解放するように呼びかけます。現在、母より年配の多くの学習者も、迫害の実態を人々に伝えたとして連行されました。国際社会に学習者の迫害状況に注目して頂けるよう願っています」と語った。

　国連難民　世界各国に手を差し伸べ迫害を制止せよ

　70歳の于貞潔さんは、法輪功を学んだとして迫害を受け、2007年にタイに亡命し国連難民の申請を余儀なくされた。2009年に国連によってニューヨークに配置された于さんは、毎年の国連サミットの時、国連の前で迫害の停止を呼びかけている。

于貞潔さん

　于さんによると、義理の妹である王楣泓さんは法輪功を学んだとして、ハルビン女子刑務所で11年間拘禁された。その後、解放されたが、今年3月に再び同刑務所に拘禁された。于さんの弟は15年間迫害を受け、今は解放されたと聞いているが、どこにいるのか分からないという。

　人々が法輪功を支持

　国連総会に出席した首脳、要人、代表者たちは、国連前のダグ・ハマーショルド広場や周辺を通るたびに、学習者が煉功をしている風景や、掲げている横断幕、学習者の資料を配布する姿を目にすることができる。また、学習者は、沿道の人々に迫害の実態を伝え、迫害に反対する署名を集めた。学習者の話によると、警官たちはとても親切で、中には一緒に写真を撮って応援してくれた警官もいたという。

　学習者の王立栄さんは記者に次の話をした。会議に出席する名札を付けている男性が国連本部から出てきて道路を横断しているとき、迫害に反対する署名用紙を渡したところ、彼はすでに署名したと言い、「法輪大法好」と書いてある蓮の花も受け取ったと教えてくれた。そして、王さんに向けて「とても素晴らしい」と言って、道路の真ん中まで歩いたときに親指を立てた。そばにいた警官もそれを見ていた。

　学習者の焦玉栄さんによると、22日（水）に、カメラを肩にかけて自転車に乗った男性が、横断幕を見ると、自転車を止めて横断幕の写真を撮っていた。そこを離れた時、焦さんに手を振ったり親指を立てたりしたという。