文／河北省の大法弟子

　【明慧日本2021年10月31日】私の村では現在トイレの改造を行なっており、我が家の前は下水管を埋めるために溝を掘っています。そのため、私の車は出られなくなりました。しかし、私は午後に資料を受け取りにいかなければなりません。

　午前中、私は同修・Aさんに「あなたの電動自転車を充電しおいてください、午後にあなたの自転車を使って資料を取りに行きたいのです」と伝えました。Aさんは同意してくれました。我が家は集団学法場所で、Aさんは午後から学法に来ます。

　午後になってAさんがやってきましたが、結局、充電するのを忘れていました。彼女は溝の上に板を置いてから、車を押して動かしたらよいと言い「あなたの車はずっと出ないままではいけない、解決方法を考えなければならない」と言いました。そして、法理に則ってないことをたくさん言い出しました。私はそれに動じませんでした。そして資料を取りに行く時間になりました。ちょうどその時、一人の同修がやってきました。私はその同修の自転車を使って資料を取りに行きました。

　実は、私と同修・Aさんとの間はしばらくの間、きまずい状態でした。私は彼女のことが気に入らず、彼女も私のことを気に入らず、お互いに相手の言う言葉を聞きたくありませんでした。

　村を出てから、考えれば考えるほど、私は気持ちが辛くなり、不機嫌になり、心のバランスを崩し、あわてふためきました。私は、あなたの自転車を使いたいだけなのに、何が問題なのか？　しかも彼女の自転車は、私が彼女をつれて10キロも離れた所まで行って買ってきたものでした。普段、彼女から助けの依頼があったら、私は何でもかんでも手伝って上げ、三つのことの行なうなか、何もかも彼女のために考えてあげていました。

　とにかく、考えれば考えるほど私は辛くなり、自転車に乗っていた私は泣きそうになりました。しかし、ふと次のように考えました。いや、私は彼女に正念を与えるべきだ、これは彼女ではない、彼女は非常に素晴らしい人なのだ。これらも私ではない。これは私に心性を向上させているのだ、彼女を責めてはならない、すると、すぐに辛さが消え、楽になりました。それは、私が大法に従って自分自身に求めていることを師父が見抜き、私の悪い考えを取り除いてくださったからだと思います。

　気付かないうちに目的地に到着すると、資料を届けてくれる同修も到着し、自転車に資料を積んで戻ってきました。村に入ったとき、村の書記が電動自転車で私の前を走っていましたので「こんな大きな資料包みを持っているところを見られないように、スピードを落として彼を先に行かせなければ」と思いました。彼はまっすぐに走って行きました。私は心の中で、師父のみ守りに感謝いたしました。

　角を曲がったところで、我が家の前の溝を掘っていた3人が道の向こうからやってきました。私の姿が見えないうちに仕事を終えて帰っていったようでした。私は心の中で、師父がすべてをみて下さり、なんとこんなにうまく按配してくださったのか。師父は私が資料を持って帰ってくることがわかっていたので、人に見られないように、すべてを手配し、関係者以外の人たちを外してくださいました。

　師父は「世間小なりと雖も大穹を尽く照らす満天是眼衆神焦点をあてる」 [1]と説かれました。すべての神々が見ています。あなたの心がどのように動くかを見ています。実際同修・Aさんの自転車を使用するかどうかが重要ではなく、私が心を修め、心性を向上させ、法の中で自分を正す必要がありました。

　私は順調に帰宅できました。同修らが学法していましたが、私も学法に加わり、法を学びながら、内に向けて探しました。嫉妬心、闘争心、アンバランスな心、辛い心、Aさんに気に入られない心、独りよがりの心、仕事に対する執着、利益の心、顕示心、歓喜心、またいつもAさんの顔色を見ながら、彼女が不機嫌になることを恐れていました。これらのよくない心をすべて見つけだし、それらを取り除きました。それらは私ではない、これらの後天的に形成された観念は要りませんので、捨てました。

　修煉してから今までを振り返ると、今回は執着心の取り除きが速く、翌日には家の前の溝が埋められていました。Aさんと私は、心を開いて各自のよくない心をさらけ出し、とても嬉しくなりました。

　その日以来　、私たちは三つのことを行なう際、非常にうまく協力でき、私は内に向けて探すことの素晴らしさを味わいました。

　師父の慈悲なる救いと済度に感謝致します。弟子はただ三つのことをしっかり行ない、より多くの人を救うことで師父のご恩に報いるしかありません。

　法理に則ってないところについては、慈悲なるご指摘をお願い致します。合掌！

　注：
　[1] 李洪志師父の詩：『洪吟二』「好く見たまえ」