　【明慧日本2022年2月16日】（雲南省＝明慧記者）中国共産党（以下、中共）の江沢民集団が法輪功を迫害し始めた1999年7月20日から2013年までの間、一審裁判所として裁判を行った昆明高等裁判所では、裁判長、裁判官、助手裁判官を務めていた楊捷、楊暁萍、張兆竜、朱正渝、後鋒など12人の裁判官が、国の憲法と法律を無視し、「法律に基づく裁判」の原則に違反し、中共610弁公室の命令に従い、昆明市の195人の法輪功学習者（以下、学習者）に不当な判決を下した。その中で、60歳以上の学習者57人が不当な裁判を受け、実刑判決を宣告された。うち、最高齢者は80歳以上、最長刑期は7年であった。

　以下は、楊捷、楊暁萍、張兆竜、朱正渝、後鋒など12人の裁判官が学習者に対して犯した罪である。

　一、裁判官・楊暁萍の悪行

楊暁萍

　楊暁萍は1977年5月生まれ、昆明高等裁判所刑事一廷の副廷長を務めていた。 2003年に助手裁判官、2007年に裁判官、後に裁判長、昆明盤竜区裁判所の副所長を歴任した。

　2008年4月から2012年1月まで、楊暁萍は裁判長を務めていた期間中、裁判官・楊捷、李錟、李興虎、書記員・段雲平と一緒に、少なくとも36人の学習者に対して裁判を行い、懲役1年から7年の実刑判決を宣告した。

　楊暁萍は昆明地区で最も多くの学習者の迫害に参与し、最も重い判決を下した裁判長である。以下は楊暁萍の主要な犯罪事実である。

　1、学習者・徐偉さんと陳艶艶さん夫婦は連行され不当な判決を下される

　2008年5月20日午前、昆明市副市長、市委常務委員兼公安局長の杜敏の指揮の下で、昆明市五華公安支局の国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）は、十数台のパトカーと数十人の警察官を動員し、学習者・陳艶艶さんの勤務先である昆明理工大学白龍キャンパスから、陳さんを連行した。警官はまた、自宅にいた夫の徐偉さんを連行し、パソコン、法輪功の書籍、迫害の実態を暴露する資料などを押収した。

　2009年3月26日、裁判長・楊暁萍、裁判官・楊捷、李錟らは、徐偉さんに懲役1年6カ月、陳艶艶さんに懲役7年という昆明地区で最も重い判決を言い渡した。

　2、学習者・郭玲娜さんに懲役3年の不当判決

　郭玲娜さん（48）は、労働教養所から解放されて僅か4カ月後の2009年12月13日、学生2人に神韻DVD（中国5000年の伝統文化を復興する芸術公演、世界トップレベルのショーとされる）を渡している時、昆明市西山区の国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）の警官らにより連行された。

　2010年8月27日、裁判長・楊暁萍、裁判官・楊捷、李錟は、郭玲娜さんの家族に知らせずに不当な裁判を行い、郭玲娜さんに懲役3年の実刑判決を宣告した。

　3、法輪大法の横断幕を掲げた女性3人に実刑判決

　昆明市東川区の学習者・彭素芬さん（70代女性）、張美蘭さん（75歳女性）、劉蓉さん（30代女性、右手が不自由）の3人は 2009年10月16日、歩道橋に「真・善・忍は素晴らしい！」、「法輪大法は素晴らしい!」、「世界は真・善・忍を必要としている！」の横断幕を掲げたとして、昆明市党書記・仇和の指示の下で、東川区の国保の警官らに連行され、家宅捜索をされた。

　裁判中、彭素芬さんは裁判長・楊暁萍に「世界は真・善・忍を必要としないのですか？」と聞いた時、楊暁萍は言葉を失った。最後に、楊暁萍は依然として法律を無視し、彭素芬さんと張美蘭さんに懲役1年の実刑判決を宣告した（劉蓉さんに判決を下した時間は不明）。当時の裁判官は楊捷、李興虎である。

　4、信念を貫いた朱栄珍さんに3年の実刑を宣告

　朱栄珍さん（57）は2010年初め、昆明市呈貢県の国保の警官らに連行され、家宅捜索された。留置場に収容されている間に、朱栄珍さんは高血圧症、心臓病、心不全で雲南省刑務所総合病院に運ばれ、緊急措置を受けた。

　2010年12月23日、昆明高等裁判所の裁判長・楊暁萍、裁判官・李錟、書記員・段雲萍らは病院に行き、非公開簡易裁判を行った。裁判長・楊暁萍は朱栄珍さんに、「法輪功を放棄する保証書を書けば、執行猶予で家に帰れる、法輪功を続けるなら、懲役3年を言い渡す」と言った。朱栄珍さんは法輪功を修煉する決意を表明した後、懲役3年の実刑判決を言い渡され、雲南省第二女子刑務所に拘禁されていた期間中、病状が悪化したため「医療仮釈放」された。

　不当な判決を宣告された他の学習者は、叶保福さん6年、楊明清さん4年、叶茂さん4年、蘇昆さん6年、張暁丹さん4年、羅民湖さん3年、賀桂珍さん3年、劉栄仙さん3年、李恵民さん3年（執行猶予5年）、車泗坤さん3年、李文波さん5年、桂明珍さん3年、趙飛瓊さん4年、耿淑華さん1年6カ月、董志昆さん3年、李恵萍さん4年、李瑞華さん3年、王樹蘭さん3年、凌莉さん5年、楊淑華さん3年、李培高さん3年、彭素芬さん1年、郭玲娜さん3年、龍華鮮さん3年、周晋さん3年、江潤麟さん3年、代瓊仙さん3年、董桂芬さん、張秀英さん、王勇さんそれぞれ3年、程洪疇さん3年（執行猶予3年）、江昆さん1年6カ月、朱徳超さん6年、王進仙さん3年、陽文清さん3年、瞿澤碧さん3年（執行猶予3年）、周叙琳さん3年（執行猶予3年）、何佳蔓さん3年、陳艶艶さん7年、徐偉さん1年6カ月、陽功秀さん4年（執行猶予4年）となっている。

　二、裁判官・楊捷の悪行

　楊捷は昆明高等裁判所刑事一廷の裁判長を務めたことがある。

　楊捷は裁判長および裁判官の在任中、45人以上の学習者に懲役1年6カ月から7年の実刑判決を宣告し、最も多くの学習者の裁判に参加した裁判官であった。以下は楊捷の主な犯罪事実である。

　1、国防技術学院の教師・蘇昆さんと妻の張暁丹さんに懲役6年と4年の不当判決

　国防技術学院のコンピューター教師である蘇昆さんは2012年5月4日、自宅で妻の張暁丹さんと共に、昆明市盤竜区公安支局の国保の警官らにより連行され、家宅捜索を受けた。

　2013年1月21日、昆明高等裁判所は蘇昆さんと張暁丹さんに対する裁判を行ったが、わずか30分後、裁判官・楊捷は休廷を宣告した。

　2013年4月7日午前11時30分、2回目の裁判が行われた。開廷して間もなく、楊捷は弁護人が当事者に質問するのを阻止し、質問の内容は自分（楊捷）の同意を得なければならないと言い、弁護人は不適切だと主張した。楊捷は激怒し、直ちに裁判を中止させた。

　2013年5月24日午前9時30分、昆明高等裁判所は蘇昆さんと張暁丹さんに対する3回目の裁判を行った。弁護士が質疑の段階で、楊捷は突然裁判を中断した。

　2013年7月2日午前9時30分、昆明高等裁判所は蘇昆さんと張暁丹さんに対する4回目の裁判を行い、蘇昆さんと張暁丹さんに懲役6年と4年の実刑判決を言い渡した。

（続く）