　【明慧日本2022年3月17日】法輪功学習者（以下、学習者）の馬俊亭さんと鹿克芹さんは山東省科技大学を定年退職した職員。法輪功を修煉するというだけで、実刑判決を言い渡された。2020年12月24日、山東科技大学は2人の年配者の「除籍」を行い、養老金、改革性の手当、校内の生活手当、医療保険待遇および、校内各種の福利待遇を停止した。

　馬俊亭さん（83歳女性）は、山東省科技大学を定年退職したエンジニア。法輪功を修煉するというだけで、何回も洗脳班に拘禁され、4年の実刑判決を言い渡された。

　鹿克芹さん（72歳女性）は、山東省科技大学を定年退職したエンジニア。法輪功を修煉するというだけで、1年の労働教養を受け、実刑判決を言い渡された。

　真・善・忍を信仰した馬俊亭さんが受けた迫害

　2018年6月7日午前10時、泰安市肥城市公安局の警官4人（男性3人、女性1人）は、馬俊亭さんの自宅に押し入り、法輪功の書籍を押収し、壁、扉に貼り付けている「法輪大法」という字を剥がした。その後、警官らは馬さんの保釈の手続きをしたが、馬さんは署名を断った。警官は家族に署名させた後に離れた。

　2018年12月29日、肥城市検察院は馬俊亭さん、鹿克芹さんなど6人の学習者を不法に提訴した。

　2019年6月13日、肥城市裁判所は馬俊亭さんに対して3年間の刑罰（執行猶予4年）、4万元の罰金を言い渡した。

　2020年11月6日、9日、馬俊亭さんが市民に法輪功の真相カレンダー、小冊子を配布したため、泰山区公安局国保の610弁公室の警官に押し込まれて私物を押収された。

　警官らは馬さんの資料を泰山区検察院に移送した後、泰山区検察院が2021年7月22日に、泰山裁判所に馬さんを提訴した。

　2021年8月6日の午前9時、泰山裁判所は馬俊亭さんを不法に開廷した。9月2日の判決で肥城市裁判所（2019）魯0983刑初11号刑事判決書による執行猶予を不法に取り消し、2年の実刑判決、3万元の罰金を下した。その後原判決の3年を併せて4年の判決を下した。

　真・善・忍を信仰した鹿克芹さんが受けた迫害

　2018年6月4日、鹿克芹さんは親戚に法輪功の資料を送る時、肥城市公安局の警官らが自宅に押し入り、泰安市留置場まで連行されたが、2日後、保釈され自宅に戻った。しかし、6月7日、菲城市公安局から違法に「裁判待ち保釈」とされた。

　2019年6月13日、鹿克芹さんは肥城市公安局に3年６カ月の実刑判決、3万元の罰金を言い渡された。

　違法の行為

　山東科技大学は2021年12月24日に、第18回校長会を行い、「職員に対する処分条例」の第12条によると、馬俊亭さん、鹿克芹さんに対して除籍処分を決定し、養老金と福利待遇を取り消した。この除籍の処分を行うに際して「馬俊亭さん、鹿克芹さんが不法に実刑判決を言い渡されることに応じる処理決定書」を作成した。

　一、2019年6月から、馬俊亭さんの養老保険（改革性の手当、学校の生活手当）を取り消し、医療保険待遇および、校内各種の福利待遇を停止した。

　1、2022年1月から、養老金、医療保険の支給を停止し、学校から支給されたすべての福利待遇を停止した。

　2、2019年6月から2021年8月まで支給した養老金の返還を求めた。

　3、2021年9月から12月まで支給した養老保険、医療保険の返還を求めた。

　二、2019年6月から、鹿克芹さんの養老保険（改革性の手当て、学校の生活手当）を取り消し、医療保険待遇および、学校の各種の福利待遇を停止した。

　1、2022年1月から、養老金、医療保険の支給を停止し、学校のすべての福利待遇を停止した。

　2019年6月から2021年12月まで支給した養老金の返還を求めた。

　三、以上の2人を釈放後、学校側は2人に毎月学校の手当てを支給。学校の手当が当地最低生活基準より低い場合、最低生活基準によって支給した。

　山東省科技大学の教員らが違反した「憲法」と関連法律

　「憲法」第44条、第45条及び「労働法」第73条、「社会保険法」第16条、国発（国務院が発表）【2015】2号文の法律によって、労働者が持っている社会保険待遇の条件と標準は、法律、法規によって規定するものであり、その他の行政ルールや、関連文書などは労働者の保険待遇を剥奪する権力はない。

　すべての法律を調べ尽くしても、実刑を判決された人の養老金を停止する規定はない。公民の権利を剥奪されていないため、市民としてすべての待遇を持っているはずで、さらに学習者への実刑判決自体が法律に違反しているものなので、収入を剥奪されることはあり得ない。