　【明慧日本2022年4月13日】黒龍江省嫩江（のんこう）市の法輪功学習者・朱孝清さん（55歳女性）は、2020年コロナウイルスの期間中に法輪功迫害の実態が書かれた資料を配布したとして、警官らに連行され、半年間住宅監視をされた後、同年11月に現地の裁判所に懲役9年6カ月の実刑判決を言い渡された。現在、朱さんは黒龍江省女子刑務所に拘禁されている。

　嫩江市七星泡農場に在住していた朱さんは、かつて病気だらけで、肺結核、肝臓病、心臓病、胃病、腸炎、椎間板ヘルニア、頸椎症、肛門癌、糖尿病、神経症、肩関節周囲炎などの病気に罹っていた。そして病名のわからない病気も患い、全身寒くなったりして、非常に辛かった。「死んだ方がましだ」と彼女は言っていた。しかし、1999年に法輪功を学んだ後、上記の病気はすべて治り、歩行も軽やかで、性格もよくなり、家庭も和やかになった。

　ところが、1999年7月、中国共産党による法輪功迫害が勃発した。朱さんは真・善・忍の信仰を堅持したとして何度も迫害を受けた。

　2003年、北京へ陳情に行った朱さんは、警官らに連行されて家宅捜索を受け、15日間拘束された後洗脳施設に入れられて引き続き拘禁された。洗脳施設から解放された後も、毎日思想状況の報告をしなければならなかった。

　2012年のある日、自宅で食事の支度をしていた朱さんは、いきなり押し入ってきた警官らに連行されて家宅捜索を受け、15日間拘束された。朱さんは「法律の実施を破壊するなんて、私にはそういう能力もないし、そういう職権もないです」と語った。ある警官は「俺たちは道理なんて講じない」と言った。朱さんは留置場で刑務官に殴られたり、蹴られたりした。

拷問の再現：殴ったり蹴ったりする

　2013年8月、朱さんは法輪功迫害の実態を伝えたとして再度拘束され、家宅捜索を受けた。朱さん家族も大きなダメージを受け、子供や夫は外で頭を上げられなかった。同級生や友人らは朱さんに出会うと常に交わす（逃げる）ようにしていた。

　2020年2月10日午前、朱さんは法輪功迫害の実態が書かれた資料を配布したとして、七星泡農場の警官らに連行された。あの日、七星泡農場の警官10数人が「住宅区の管理人だ」と自称し朱さんを騙してドアを開けさせた。警官らは家に入るとすぐに家宅捜索を行い、すべての法輪功の書籍を押収し、朱さんを公安局の地下室に連行した。朱さんは尋問されたが「法輪大法はすばらしい」という言葉だけで返事した。結局、朱さんは半年間住宅監視という処罰を受け、当日午後6時ごろ、迎えに来た家族が連れて帰った。

　2020年11月、朱さんは現地の裁判所に懲役9年6カ月の実刑判決を言い渡された。現在、朱さんは黒龍江省女子刑務所に拘禁されている。