　【明慧日本2022年4月27日】福岡地区および周辺の県の法輪功学習者（以下、学習者）が4月25日、福岡の中国領事館の前に集まり、「4.25平和陳情」の23周年を記念し、23年間続く法輪功への残酷な迫害の即時停止を求める活動を開催した。

福岡の中国領事館前で「4.25」記念活動に参加する学習者たち

　学習者たちは「臓器狩りを直ちに停止せよ」、「法輪功の迫害を止めよ」、「法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」と書かれた横断幕を掲げ、同時に煉功を行った。活動全体の雰囲気は平和的で、荘厳で、静かであった。その光景は、道路を行き交う車に乗る人たちや歩行者、向かい側の中国領事館の職員を震撼させ、それぞれ「これは一体どういうことなのだろうか」と考えるようになった。

　23年前の約1万人の学習者による平和陳情は世界に衝撃を与え、学習者が現した平和、理性、自律などの気高い精神は、輝かしい歴史の中に記録された。実際、学習者は20数年来、常に黙々と「真・善・忍」の原則を守り、厳しい迫害を受けながらも平和的、理性的、そして粘り強く、中国で起きているこの迫害を人々に伝え続け、正義と良知を呼び起こしてきた。

　中国領事館前で15年間が一日のごとく真相を伝え続ける

　王雪梅さん（81）は、中国で1996年に法輪功を学び始めた。2002年に出国し、福岡で5年間、街頭で迫害の実態を暴露する資料を配布していた。2007年、王さんは中国領事館の前で迫害の実態を伝え始めた。当時、王さんの家は領事館から非常に遠く、毎日パネル資料や横断幕、資料を運ばなければならず、とても大変だった。

　王さんは当時、「領事館の近くに住めたらどんなにいいだろう」と思った。間もなく、王さんは領事館から徒歩3分ほどの場所にある住宅を申し込み、抽選してすぐに当たった。以来、15年間、王さんはずっと中国領事館の前で迫害の実態を伝え、中国人に『共産党についての九つの論評』を配り、三退を勧め、日本人に日本語の資料を配布している。酷寒猛暑の日でも、風が強くても雨が降っても、王さんは中断したことがなかった。

81歳の王雪梅さん

　王さんは「迫害が終わらない限り、迫害の実態を伝え、反対活動を絶対にやめません。長年にわたって真相を伝えてきたので、世の人々はかなり変わりました。夏の暑い日には、通りすがりの人が飲み物を持って来てくれたり、雨の日や風の強い日には、領事館の警備でさえ『身体に気をつけてください』と声をかけてくれたりします」と話した。

　年中無休で迫害の実態を伝える

　中照子さん（76）は、2003年に法輪功を勉強し始めた。中国で発生したこの残酷な迫害を知った中さんは、迫害の資料を中国へ大量に郵送しただけでなく、日本の国民や議員などの主流社会に向けて、中共による学習者から臓器狩りの犯罪行為を暴露した。

　中国語がわからない中さんは、中国語の解説書きを片手に、観光スポットで中国人のように三退を勧めていた。毎日、早く出て遅く帰り、中さんは休んだことはなかった。近所の人たちから「何のお仕事をされているのですか？」と聞かれることもあり、その度に、中さんは法輪功のことや迫害の実態を伝えた。そのうち、近所の人たちは皆、地域に年中ボランティアの法輪功学習者がいることを知るようになった。

76歳の中照子さん

　その後、中さんは家を娘に譲り、娘家族と一緒に暮らすようになった。当初、娘は母親が宗教に入ったのではないか、お金を騙し取られるのではないか、などを心配していたという。

　中さんは娘に「1年間、お母さんを観察すれば分かるでしょう」と言った。10数年が経ち、1円も支払ったことなく、元気溢れている母親の姿を目にした娘は、法輪功のことも理解し、母親に積極的に協力するようになった。

　困難を恐れず、他人のために苦しみに耐える

　学習者の周躍さん（40）は、15歳の時に法輪大法を知り、当時は若かったが、法輪功を学ぶことが大好きだという。その後、日本へ留学に来た。周さんは14年間、仕事が忙しい中で睡眠時間を削り、領事館前での迫害反対活動に参加している。

　周さんは、「中国国内には多くの法輪功学習者がまだ迫害を受けており、世界中には中共の虚言に騙された人々がたくさんいます。自分のことだけを考えるのではなく、他人のために考えるべきです。これが、私がここまでやってきた原動力です」と語った。

周躍さん