　【明慧日本2022年8月11日】私は小学校の教師で、クラスの担任を務めています。４年ほど法輪功を修煉しています。

　私のクラスには、全校でも有名なトラブルメーカーの学生がいます。彼は農村出身で、3年生の時に転入生として私たちのクラスに入ってきました。彼は何も分からず、授業を聞こうとせず、一字も書けず、問題も一つも解けず、勉強に対して全くやる気がありませんでした。100点満点の進級試験で、彼は数学が6点、国語が11点しか取れませんでした。また、大小を問わず、彼はほぼ毎日問題を起こしていて、授業を担当するすべての教師にとって、最も頭を痛める学生でした。

　私もこのことでとても悩んでいて、何度も情に訴えたり、道理で納得させようと頑張ってみました。彼の父親も、家であの手この手で教育してみましたが、効果はありませんでした。

　2001年1月23日の大晦日の午後、中国共産党の江沢民集団が法輪功に濡れ衣を着せるために、天安門焼身自殺事件をでっち上げました。事件の発生後、私はずっと「学生たちに真実を伝えよう」と考えていました。しかし、言葉が口元まで来る度に、私はまたそれを飲み込んでしまい、「県城の学校に通う学生たちは状況が複雑で問題も起こりやすい」と心配して、学生たちに伝えられませんでした。

　その後、私はこう考えました。「法輪大法はすべての命を大切にしている。慈悲で偉大なる李洪志先生は誰にもチャンスを与えて下さっている。すべての子どもを含めて、誰にも真実を知る権利がある。彼らは嘘や偽りの中で生きていくべきではない」。こうして、私は3月に、学生たちに法輪功について話しました。

　その時、私は何の不安もなく、穏やかで落ち着いた口調で話しました。伝え終えた後、一番後ろの席の学生が手を挙げて、「先生、私は法輪功を学びたいです！」と大声で言いました。

　見てみると、トラブルメーカーの学生でした。その時、彼はまた騒ぎを起こそうとしているのだと思った私は、「まず座りなさい。後で話しましょう」と言いました。彼が本気で学ぼうとしているはずがないと思い、気に留めませんでした。

　瞬く間に4月10日頃になりました。午前中の4限目の道徳の授業で、法輪功を攻撃する短文が授業の最後に添付されていました。「こんな悪辣な内容で子どもたちの純粋な心を汚してはいけない」と思った私は、法輪功が人々を善へと導いていること、魔難に直面しても真理を堅持する学習者たちの感動的な物語を紹介しました。

　その直後に、トラブルメーカーの学生が再び小さく手を挙げて、「先生、私は法輪功を学びたいです。教えてください！」と言いました。

　彼が本気だと気づき、私は彼に教えることにしました。

　午後の1限目は、私が担当する数学の授業でした。私が例題の説明を終えるや否や、トラブルメーカーの学生が「解けます」と手を挙げました。彼は集中して授業を聞いたことがなく、問題を解くことは尚更なかったので、当時の私はちょっと信じられませんでしたが、黒板の前に来させて書かせてみたところ、彼は正解しました。

　もう一題解かせてみると、またも正解でした！

　クラスの子どもたちも皆、不思議に思いました。

　その時、私はこう思いました。「多くは話していなかったのに、この子はすでに法輪大法の善に導く力に突き動かされて、自ら良くなろうとしているのだ！　これはいかなる外部による力でも実現できないことだ」

　その日の放課後、彼は職員室に来て、「先生、法輪功を学ぶための本はありますか？」と尋ねました。私は「本はあるけど、あなたには読めないかもしれないね」と言いました。どうしても読んでみたいと言う彼に、私は本を渡しました。いくつかの漢字を除き、彼はなんと最初の部分の「論語」を読み通しました。

　その日から、彼はまじめに勉強に取り組むようになり、集中して授業を聞き、宿題もするようになりました。

　ある日、国語の先生が思わず私にこう言いました。「あの子は最近どうしたのですか？　ちゃんと勉強するようになりましたね。テストでもたくさん正解して、まるで別人になったようです。話もよく聞いてくれるし、悪いこともしなくなりました」

　またある日、彼は私にこのように教えてくれました。「ある日、街を歩いていると、壁に『法輪常轉』と書かれていましたが、そのすぐ下に、悪口も書かれているのを見て、私はその悪口を消しました。その後、誰かがまた書き込んだのですが、私はまた消しました」。「本当にいい子だ！」と私は思いました。

　大法は縁のある人々を済度します。彼はこうして返本帰真の修煉の道を歩み始めました。私はこのことを彼の両親、及び多くの善良な人々に伝えたいと思っています。