　【明慧日本2022年10月7日】湖南省郴州市の法輪功学習者・曾琴玲さん、唐雪英さんの女性2人は郴州市蘇仙区裁判所に懲役4年、罰金1万元の不当判決を下された。9月8日、2人は湖南省女子刑務所に送り込まれた。

　判決までの経緯

　昨年10月14日、郴州市北湖区政法委員会、610弁公室の警官数人が曾さんの家に押し入り、家宅捜索をした後、曾さんを連行した。警官らは法輪功関連書籍、パソコン、携帯電話、法輪功迫害の真実が書かれた資料などの私物を押収した。曾さんは郴州市下メ橋洗脳班に入れられた後、郴州市留置場に移送され拘禁された。

　同年11月18日、唐さんは夫・朱志雄さんとともに警官に連行され下メ橋洗脳班に送られた。洗脳班で、唐さん夫婦は腰や足を固定されたまま鉄の椅子に6時間以上座らされた。その後、朱さんは帰宅したが、唐さんは郴州市留置場に移送された。留置場で唐さんは独房に入れられ、ドアに「弁護士との面会禁止」と書かれた。

拷問に用いる道具：鉄の椅子

　今年1月4日、唐さんは検察庁に不当に起訴された。情報筋によると、唐さんの件に対して、湖南省の政法委員会、公安庁、郴州市北湖と蘇仙の国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関）、白露区公安分局などの部門によって「特別捜査部」を設立したという。

　4月11日午後5時、郴州市蘇仙区裁判所は家族に通知しないまま、曾さん、唐さん、もう1人の学習者・唐江南さんの3人に対してオンラインで不当な裁判を行った。

　唐江南さんの弁護士は裁判所の指定弁護士である。当局を恐れた家族は、唐江南さんに罪を認めるようと促した。裁判所は曾さんにも唐さんにも弁護士を指定したが、2人とも拒否し、自己弁護を選んだ。憲法第35条、第36条に「信仰の無罪、言論の自由」などに基づき、曾さんと唐さんは被せられた罪は無効だとした。裁判官は数十分間しか裁判を行わず、裁判は早々に終った。

　5月、曾さんと唐さんはともに懲役4年と罰金1万元の判決を言い渡され、唐江南さんは懲役2年、執行猶予3年、罰金6000元の判決を下された。情報筋によると、曾さんと唐さんの不当起訴には、湖南省政法委員会の書記と郴州市委員会の書記が関与しているという。

　9月16日、曾さんと唐さんの家族は留置場に行き、2人の通帳にお金を入れようとしたが、留置場の関係者に「2人はここにいない。9月8日に2人を湖南省女子刑務所に送った」と言われたという。