　【明慧日本2022年12月15日】江蘇省南通市在住の法輪功学習者・厳玲さん（75歳女性）が、法輪功を実践したために2年間の拘禁を終えてから2年後、再び連行され、別の不当判決を密かに宣告された。法輪功は世界の人々に親しまれる精神修養法であるが、1999年以来、中国共産党によって迫害されている。

　厳さんは現在、南京女子刑務所に拘禁されている。厳さんは法輪功を放棄することを拒否したため、看守は厳さんの睡眠を奪い、3人の受刑者に24時間監視をさせた。

　看守はまた、厳さんが何の病状も持っていなかったにもかかわらず、厳さんに糖尿病の薬を服用させようとした。厳さんが拒否したとき、彼らは薬を厳さんの食べ物に混ぜていた。看守はまた、糖尿病患者は食事の摂取に注意しなければならないという理由で、厳さんの食事の量をわずかな小量にした。厳さんは他の受刑者や学習者と交流することを許可されていなかったため、厳さんが受けた虐待の詳細は不明である。

　　2003年、厳さんは1年の労働教養処分を科されたうえ刑期が6カ月も延長された。厳さんは江蘇省句容女子刑務所で睡眠禁止、数日にわたって立たせる、小さな椅子に長時間座らせる、手枷と足枷をかけるなど様々な拷問を受けた。さらに、転向しないという理由で独房に閉じ込められ、トイレを使うことも禁じられ辱められた。

　厳さんは2015年後半に再び連行され、法輪功への迫害を命じた中国共産党の元党首である江沢民に対して刑事告訴を行った罪で懲役2年の刑を言い渡された。受刑者は看守から厳さんの口をテープで塞ぎ、手を縛るように指示された。厳さんは虐待のために窒息寸前だった。

　2016年、通州市国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）、610弁公室、通州市の法曹機関はいわゆる「法律の実施を破壊する」という罪で厳さんに対して開廷し、わずか30分で終わらせ、厳さんに懲役2年の不当な判決を宣告した。厳さんは南通市女子刑務所で転向しないという理由でさまざまな迫害を受けた。ある日、受刑者が警官の指図により、ガムテープで厳さんの口を封じ両手を縛った。厳さんは息もできず、窒息しそうになり、このままでは死んでしまうと思い、必死にもがいた結果、ガムテープが切れて助かったと言う。

　厳さんは2020年7月15日、南通市通州区610弁公室、国保の警官に再び連行され、家宅捜索された。その後、秘密裏に開廷され有罪判決を言い渡された。その詳細は明らかになっていない。