【明慧日本2023年10月19日】

　張明さんが弁護士として最も栄誉を感じた瞬間とは何でしょうか？　これは正義の弁護士と特別な依頼人との関係を描いた物語です。その過程において、弁護士は依頼人を弁護するだけでなく、真・善・忍の精神によって浄化される自らの旅も経験しました。この深く感動的な弁護士の物語をぜひご覧ください。

　私の名前は張明です。職業は弁護士です。

　私のキャリア人生の中で、最も誇りに思っていることは、法輪功の学習者の無罪の弁護をすることです。友人から「法輪功の学習者のために声を上げるとき、その後の結果を考えたことはあるか？」と聞かれたことがありますが、私は「もちろん考慮した」と答えました。私が現在のように公平で正義ある態度を保ち、自己を犠牲にしてでもやろうとする理由は、私の心を震わせたある出来事のおかげです。

　ある日、法輪功の学習者の李さんが訪れてきて、私に法輪功学習者の弁護を依頼してきました。彼の身の安全を考慮して、彼を私の自宅にしばらく泊めることにしました。彼が私の家に滞在していたとき、偶然に彼の身体に大きな傷痕があるのが見えました。それは胸から腹部までの大きな傷痕でした。私はその経緯を彼に尋ねました。彼はいくぶん恥ずかしそうに顔を赤らめて、過去の自分について話し始めました。

　李さんは以前、薬物を乱用し、窃盗や喧嘩をし、暴力団に身を置いていました。彼の体の傷痕は、彼が他のギャングと抗争中の際に負った怪我の跡でした。それは内臓の腸が外に出るほどの重傷でした。当時、家にお金がわずかでもあれば、3日もしないうちに、李さんによって盗まれ、ヘロインに交換されていました。彼は薬物更生施設や刑務所に出たり入ったりしましたが、何の効果もありませんでした。彼の母親はどれだけの涙を流したかわからないほどでした。

　刑務所での服役中、李さんは法輪功学習者が受けた残酷な迫害を直接目撃しました。その悲惨さは、暴力団員である彼ですら見ていられないほどでした。しかし、法輪功学習者は殴られても、侮辱されても、反撃することもありません。李さんはこのような善良な人を見たことがなく、法輪功は普通ではないと感じました。そのため、李さんは刑務官の幹部に自分も法輪功を練習したいと、意志を伝えました。その幹部は予想外にも反対せず、むしろ練習するようにと許可しました。

　李さんは早期に釈放され、帰宅したときは別人のようで、以前の悪癖はもうありませんでした。妻は再び彼のもとに戻り、彼女も法輪功を学び始め、家族は調和し幸福を感じていました。李さんはついに正しく生きることの幸せを理解しました。彼の体験を聞いた夜、私はしばらく眠ることができませんでした。

　わが国には数多くの薬物更生施設がありますが、そこにどれだけの人員と資金が費やされても、薬物乱用の問題は解決できていません。しかし、李さんのような過去を持つ元暴力団員が法輪功を学び始めると、麻薬を止めただけでなく、自発的にすべての悪い習慣を断ち切り、良い人になりました。法輪功は私の心(魂)を震撼させました。

　こんな素晴らしい法輪功、親切で善良な人々がいるのに、中国共産党（以下、中共）は彼らを容認することができず、事実を無視し、彼らに対して残酷な迫害を行い一掃しようとします。普通の人なら、絶対にこのような邪悪な行為はできません。私は法輪功を支持し、その声を上げる決意をしました。法輪功学習者を弁護していると言うよりも、法輪功が私の心、即ち魂を浄化していると言ったほうが正確なのです。

　私は、中共が法輪功を迫害する政策やその根拠を探し始めましたが、最終的に国家に法輪功が違法だと定義するような法律は存在しないことが分かりました。

　法輪功学習者の無罪を弁護することは、中共という国家機構と対峙することだとはっきり分かっていますが、法律の最高基準は道徳、良心、善念です。これはすべてのものの上に立つものです。

　私が法輪功学習者の無罪を弁護するのは、強い権力により歪められた是非と善悪を、本来の姿に戻すためです。

　私の同僚は、「中共の言う、いわゆる合法的な法輪功弾圧とは、実際は犯罪を隠蔽するための完全に威圧的な嘘である」と言いました。

　今、法輪功学習者のために弁明することは、真・善・忍の普遍的価値を擁護することであり、正義を守ることです。必ず法律は正義に戻ります。

　弁護士の孔慶良氏は法廷での弁護の中で、法輪功は違法ではないこと、真・善・忍は普遍的な価値観であり、依頼人は無罪であることを主張しました。弁護が終わると、法廷は万雷の拍手が起こり彼を迎えました。この暗黒の時代、多くの弁護士が法輪功学習者を弁護するために勇敢に立ち上がりました。

　私は法輪功学習者の偉大さを感じています。法輪功と真・善・忍という普遍的な価値観は、必ず世界の隅々まで広がるでしょう。