　【明慧日本2023年12月1日】（前文に続く）

　四、22人の学習者が強制的に洗脳班に送られる

9～10月に新たに判明した、洗脳班に送られた22人の学習者の地域別統計表

区域	洗脳班に送られた人数
湖北省	11
浙江省	5
山東省	2
安徽省	1
湖南省	1
吉林省	1
山西省	1
合計	22

　一部の迫害の実例

　1、武漢市の徐莱さんが再び洗脳班に連行される

　湖北省武漢市礄口区在住の徐莱さん（81）は9月7日の朝、自宅に侵入した国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）の警官により武漢額頭湾洗脳班に送られた。徐さんが洗脳班に連行されたのは今年で2回目になる。

　今年3月2日午前9時頃、徐さんは野菜を買いに市場に行った際に、法輪功迫害の実態を人々に伝えたところ、数人の警官に連行された。自宅にあったノートパソコン、数冊の法輪功書籍、法輪功創始者の写真などが押収された。徐さんは武漢市の額頭湾洗脳班に拘束された。

　徐さんは1996年末に法輪功を学び、身体が健康になっただけではなく、真・善・忍の基準に従って自分の言動を律し、他人に対して寛容で誠実に接しているため、近所の人たちに認められている。しかし、徐さんは法輪功を学んでいるという理由で 3回連行され、洗脳班に拘束された。期間中、独房に監禁され、2人によって24時間監視され、脅迫され、労働を強いられた。

　2、山東省蒙陰県の聖徳福さんが県610弁公室洗脳班に連行される

　最近、山東省臨沂市蒙陰県の610弁公室は、いわゆる「クラス」を開設し、洗脳による迫害を強化している。県610弁公室は郷610弁公室、派出所、村委員会の人員と結託して地元の学習者を強制連行し、洗脳による迫害を行った。

　10月24日の朝、垜莊鎮610弁公室の関係者と派出所の警官らが、村委員会の役員に案内してもらい、農作業をしていた学習者の聖徳福さんを強制連行し、蒙陰県610弁公室洗脳班に送った。

　3、浙江省麗水市縉雲県の応振強さんが洗脳班へ強制連行される

　浙江省麗水市縉雲県の学習者・応振強さんは最近、壺鎮にある自分の会社から連行され、小筠洗脳班に送られた。応さんが連行されるのはこれで3回目となる。現時点では、応さんに関する詳しい状況は分からないままである。

　4、湖北省安陸市の孔久紅さんが洗脳班に送られる

　10月24日、湖北省安陸市の学習者・孔久紅さんは長松村洗脳班に送られた。学習者の毛翠英さんと徐桂雲さんは、洗脳班から留置場に移送された。

　五、経済による迫害

　明慧ネットの統計によると、中共の関係者は9月から10月までの2カ月間、学習者から123万1,347元を強要した。

9～10月に判明した、警官による1万元以上押収された学習者の被害状況統計表

名前	省	市	県区	家宅捜索	警官不当押収現金（元）	年齢
朱瑞敏	遼寧省	営口市			45万1800	80
厳精華	江西省	南昌市			13万7397.14	62
陳潔	黒龍江省	ハルビン	延寿県	家宅捜索	10万
陳琦	黒龍江省	ハルビン	延寿県	家宅捜索	10万
潘栄卿	山東省	煙台市			10万	60
唐清英	湖南省	懐化市			9万	75
張越	吉林省	長春市		家宅捜索	5万5000
沈光秀	重慶市		永川区		3万3000	79
劉芸	安徽省	阜陽市		家宅捜索	3万
王艶	吉林省	扶余市		家宅捜索	3万
張曙光	山東省	済南市		家宅捜索	2万	64
吴学員	江西省	瑞昌市		家宅捜索	2万
楊愛民	河北省	邯鄲市	曲周県		2万
李明申	河北省	邯鄲市	曲周県		1万3000

　一部の迫害の実例

　1、退職教師・朱瑞敏さん　8年間の年金損失額45万1,800元

　遼寧省営口市の元小学校教師である朱瑞敏さん（80代）は、心身ともに健康になる修煉法である法輪功を学んだ事を理由に、2014年10月に連行され、懲役4年の実刑判決を宣告された。瀋陽大北刑務所で迫害された朱さんは、8年が経過した現在も、年金は文化教育局と社会保障局によって停止されている。

　2023年10月の現時点、朱さんの年金は8年近く停止されている。停職前は毎月4,700元（約9万円）を受け取っており、年々増加する年金の損失総額は少なくとも45万1,800元（約930万円）となる。

　2、山東省の潘栄卿さんに懲役4年の判決、さらに10万元以上の年金を強要

　山東省煙台市の潘栄卿さんは真・善・忍の信念を貫いたとして、2020年11月2日に懲役4年の実刑判決を言い渡された。潘さんは4年間、煙台留置場と山東省女子刑務所で拘禁され、殴打され、独房に入れられ、灌食されるなどの拷問を受けた。帰宅したばかりの潘さんは、4年間で10万元以上の年金を強要された。

　3、黒龍江省ハルビン市延寿県の陳琦さん　連行され10万元以上を押収された

　黒龍江省ハルビン市延寿県の学習者・陳琦さんは9月27日午後、迫害の実態を人々に伝えていたところ、中共の嘘の宣伝を信じた者に通報された。その後、延寿県国保および城北本派出所の警官に連行され、家宅捜索を受けた。警官は陳琦さんの自宅の倉庫をのこぎりで切断して侵入し、10万元以上の現金、パソコンなどの私有物を押収した。陳さんは9月28日朝、ハルビン市に送られ、拘禁された。

　4、10年以上拘禁された厳精華さん　13万元以上の年金を強制的に取られた

'严精华'

厳精華さん

　江西省南昌市の学習者・厳精華さんは今年4月、5年間の冤罪を経て帰宅したが、白髪だらけになり、痩せこけている。厳さんは家族に付き添われて南昌社会保障センターに行き、年金について問い合わせたところ、職員は家族を事務所に呼び、厳さんが3回の不当に判決を受けている間に受け取った年金（計11年10カ月)を回収することになると告げた。現在、厳さんはすべての経済的収入を失い、生活は困難である。

　5、黒龍江省延寿県の陳潔さん　国保に連行され現金10万元を押収される

　黒龍江省ハルビン市延寿県の学習者・陳潔さんは9月28日、国保の警官により自宅から連行された。警官は陳さんの自宅から法輪功の書籍、印刷機、パソコン、現金10万元を押収した。陳さんは第二留置場に拘禁されているという。

　6、懐化市統計局　唐清英さんの年金を24年間停止

　湖南省懐化市の唐清英さん（75）は法輪功を学び続け、真・善・忍に基づいて良い人を目指しているとして、懐化市鶴城区統計局により1999年10月以来、年金を24年間停止されている。

　唐さんはかつて、懲役3年、懲役7年6カ月、懲役4年の実刑判決を宣告されたことがある、迫害されて体はひどく損傷した。

　1999年、唐さんは不当に懲役3年の判決を受けた時、財政局は同年10月に唐さんの年金を通帳に全額振り込んだ。しかし、唐さんの通帳は当時の局長・傅華の手に握られているため、唐さんの収入源は絶たれた。唐さんの家族は、局長の傅華や610弁公室に何度も行き、年金の返還を求めたが、彼らは唐さんが法輪功を放棄しないことを理由に、唐さんの年金通帳を財務局に返還し、20年以上も唐さんの収入源を断絶した。

　（完）

　付録：2023年1～10月、連行、嫌がらせをされた中国国内の学習者統計