　【明慧日本2024年2月27日】大法の修煉を始めた時、私は20代前半でした。法輪大法の真・善・忍という法理に深く感動しました。今まで、私は多くの同修が真・善・忍に同化した後の大きな変化を目にしてきました。この三つの聖なる言葉は、数え切れないほどの真の修煉者が自発的にそれに従い、同化しています。大法のおかげで、私は変異した概念や頑なな心を次々と捨てることができ、この数年間、師父に対する感謝で満ちています。ここでは、私自身の嫉妬心を取り除いた経験を書き出し、師父に報告し、同修と共有したいと思います。

　一、嫉妬心を取り除く

　修煉を始めた後、私は嫉妬心についての理解が非常に浅く、表面的なものでした。ただ、常人の中で、大法と師父のご加護により、私はあらゆる面で比較的優れていると感じていました。学歴も能力も悪くはないと思っていました。修煉を始める前から、私は比較的温和な性格で、他人との衝突はほとんどありませんでした。そのため、嫉妬心がずっと潜んでいたのです。しかし、ある日、その心の存在と邪悪さをはっきりと感じました。

　私たちの学法グループに、私と同じ職業背景を持つ新しい同修が加わりました。彼女はあまり話さず、性格が独特で、皆からちょっと変わった人だと思われていました。ある時、私たちが法を学んでから、交流する際、私はいくつかの考えを述べました。話している最中、私が何か言うと、彼女は反論し、私がまた何か言うと、彼女はまた反論しました。場が少し気まずい雰囲気になり、私は発言をやめました。心の中では少し不平を感じましたが、冷静に自分を見つめ直そうと自分に言い聞かせました。隣にいた同修が私たちを見ていました。その反論する同修が去った後、隣の同修が私に尋ねました。「彼女がそこまで言っても、あなたは怒らないの？」私は「いえ、怒らない。彼女の言うことも理にかなっているから」と答えました。

　家に帰ってから、今日の出来事は心が動かされそうだったと考えました。私は競争心や面子心、誇示心を見つけ、これらの心を排除しようと努めましたが、嫉妬心だけは意識しませんでした。

　その後、みんなで法を学んでいるとき、彼女と私は口をきかず、相手が発言しても、ほとんど顔を上げませんでした。すると、同じグループの同修から、「あなたと○○さんはどうして話さないの？　二人とも相手を見ようとしないじゃない。邪悪に乗っ取られないように気をつけなさい」と声をかけられました。さらに別の同修からは、「私たちのグループで、あなたと対立する人は今までいなかったのに、今回○○さんが来たのは偶然じゃないよ。きっとあなたを向上させるために来たんだよ」と言いました。私は心の中で、「私は他の誰とも和やかに、仲良く交流できるのに、どうして彼女だけがダメなのか？　彼女はまるで棘のある石のようで、思い出すだけで心が痛む」と思いました。そう思ったとたん、はっと気がつきました。「これはいけない。自分の心の中の執着を見つけて、取り除かなければならない」と強く決意しました。

　しばらく経ってから、私の競争心や面子心、見せびらかしたいという心はかなり減り、その石（若い同修）のトゲも私を刺さなくなりましたが、それでもまだ心が重く感じました。私はまだ、その根源を見つけることができていないと分かっていました。私は自分が動揺するすべての考えの根源を深く辿りました。すると、師父はそれが嫉妬心であると教えてくれました。それに気づいたとき、私は震えました。長年修煉してきた私は自分の嫉妬心が非常に薄いと思っていましたが、今ではただ前面に出ていなかっただけだとわかりました。嫉妬心の存在をはっきりと感じたのは初めてでした。

　私は自分の空間の中にある嫉妬心を解体するために正念を発しました。嫉妬心は本当に頑固で、一層一層と取り除いていく必要があります。私はそれが真・善・忍と全く相反するものであることに気づきました。それは私を大法から隔離し、大法に同化することを妨げ、私を現状に安んじて進歩しないようにさせ、狭量にさせ、固定観念で全てを判断させ、何もかもを見下してしまうのです。

　ある日、私は突然クラインの壺を思い浮かべました。クラインの壺は裏表がなく、容量が無限大です。私は今まで修煉の中で、常に容量を広げ、心胸を大きくしようと努力していましたが、しかし常に境界がありました。もし境界を打破すれば、容量の大小、心胸の大小という概念は存在しなくなり、すべてを受け入れることができるでしょう。私はこの境界が「私」であり、嫉妬心が「私」の典型的な代表であることを悟りました。

　これに気づけば、嫉妬心を取り除くのは非常に早いのです。ある日、自分が内に向かって探っているとき、突然、お腹がひねりつぶされるような痛みがありました。それは師父が私を助けて執着心の根を抜いてくれているとわかりました。その後、痛みがなくなってから、すべてが変わったように感じました。その同修のことを考えると、彼女もなかなか可愛いと感じられました。その後、彼女は私にコンピューターのシステムのインストールのやり方を学びに私のところに来ました。私は全力で彼女に教え、和やかな交流があり、隔たりはありませんでした。

　二、「アンバランス」の中で自己を修める

　修煉の過程で、嫉妬心が非常に複雑に現れることに気づきました。時には競争心と混じり合い、時には恨む心の中に入り込み、時には見せびらかしたいという心の後ろに潜り、時には利益心に隠れます……それは私たちに見落とされやすいのです。嫉妬心は幕の後ろで修煉者を操り、さまざまな状態を表現させています。師父は「轉法輪」の中で「嫉妬心」という項目の中で何度も「心のバランス」について強調されています。一度「アンバランス」な状態が現れると、表面下の嫉妬心の存在に気づくことができ、嫉妬心は隠れる場所がなく、取り除きやすいものです。

　去年、私は退職した同僚の仕事を引き継ぎました。この同僚は退職前数年間何も仕事をしなかったため、多くの問題を残していました。数年間の仕事が私の手に集まってきたというわけです。この半年以上、私は元の仕事を忙しくこなしながら、この同僚の仕事を整理してきました。疲れた時、心のバランスが少し崩れてきました。「アンバランス」な心が現れると、それに気づき、それを捉えて取り除くことができ、心の状態は比較的穏やかになりました。

　常人社会は本当に大きな修煉の場です。どんな心も隠し通すことはできません。他の同僚は私が忙しいのを見て、私の耳元で火をつけるようなことを始めました。「あなたはあまりにも真剣にやりすぎだ。あなたのような人は持続性が足りない、つまり、長続きせず、すぐに疲れてしまう」、「あなたがそんな風にやっても、誰もあなたにこれ以上の給料を払えない。本当に愚かだ。あのように（退職した教師）のようにすれば、もっといいだろう」私は微笑んで、「私は彼とは違う。私には信念があり、仕事を真剣に、責任を持って行う」と答えました。私は「なぜ彼らはいつも私の耳元で火をつけるのか。私も自分を修めなければならない」と考えました。

　私は自分の言動が真実を伝えることの一部だと知っています。みんなが見ています。良くしなければ、大法を汚すことになります。良く行えば、法を実証することになります。徐々に、私は心を平静に保てるようになり、火をつけるような言葉はなくなりました。主任は、「あなたのおかげで助かったよ。あなたがいなければ、誰もできなかっただろう」と言いました。前書記は、「あなたは各方面で非常に優秀だ。この数年間、あなたの悪口を聞いたことがない。あなたの能力と人格は最高だ。法輪功を修煉していなければ…」私は「信仰は単なるスローガンではない。私は自分の言動で真・善・忍を実践しています」と答えました。

　このように半年以上も忙しくして、仕事はすべて整理されました。この過程で、師父はずっと私を見守ってくださっていました。助けが必要な時、たくさんの人が手助けしに来てくれましたし、仕事が進まない時、師父は私に知恵を与えてくださいました。私は修煉の中に「アンバランス」が現れると、自分と宇宙の法則と逆行していることを理解しました。自己を正し、「アンバランス」の要因を取り除き、宇宙の法則に従って行動を続ける必要があります。

　三、他人のために喜ぶ

　師父は『轉法輪』で嫉妬心について「観念が違うと結果も違います。それによって嫉妬心を生じさせ、他人に良いことがあったら、その人のために喜ぶどころか、自分の心のバランスがとれなくなります」と説かれました。この法を何度読んでも、「他人のために喜ぶ」ことが自分が嫉妬心を持っているかどうかを判断する最も直接的な尺度であることに気づきませんでした。

　今、知識人の間でもモラルの低下はとてもひどいです。多くの人が、肩書きや地位のために様々な手段を用いるようになりました。以前、私はこうした要領良く立ち回る人々を見下し、人格が低いと感じていました。また、自分より能力が低い同僚が仕事で成果を上げたり、昇進したりしても、ほとんど無視していました。今、自分の思考を注意深く見直しました。実は、人間的に避ける方法を使っており、見ないふりをしています。「目に見えなければ、心も煩わない」という考え方は、修煉者としての「放下」ではありません。師父が説かれた「他人のために喜び」境地に達し、嫉妬心を完全に解体する必要があると悟りました。

　周りの同僚からよく学術的な質問をされます。相手が誰であっても、求めがあれば必ず答えるようにしています。しかし以前は、私心があり、回答を保留することがありました。その後、自分の嫉妬心に気づき、それを取り除き、本当に他人のことを考えるようになりました。今、自分の見解を保留せずに率直に彼らに伝えています。ある同僚は、これまで発表した多くの論文に私のアドバイスを取り入れています。彼は「あなたのしっかりとした知識はほとんどの人ができない。本当にレベルが高いよ。」とよく言いました。私はただ、「役に立てばそれでいいんだよ。」と笑って答えました。論文に私の名前が載っているかどうか、プロジェクトに貢献したことを認められるかどうかは気にしません。そのようなことは、すでに遥か彼方へ去ってしまったようです。

　「他人のために喜ぶ」という法理が非常に奥深いことを理解しました。法の指導の下で、ますます慈悲の力を身に染みてよく感じました。

　四、謙虚と感謝のみ

　旧勢力はあらゆる手段を使って私たちの目と心を惑わせ、独善的にさせ、「私心」を膨張させ、私たちの体系を失衡させ、最終的には崩壊させます。私たちの体系が解体される前に師父が私たちを救ってくださいました。私たちのすべては師父から与えられたものであり、生命も含まれています。私たちは如何なる生命をも判定する権利はありません。たとえ過去に、高い天国の主として多くの衆生を管理していたとしても、その権利は創世主から与えられた御杖に過ぎません。師を離れれば、私たちは何もかも失い、塵埃でさえありません。以前、同修が私にとても頭がいいと言ったことがあります。しかし、私は自分が持った全ては、師父が私に法を実証するために与えてくださったものであり、常人社会で名声を求めたり、自慢したりするためのものではありません。大法によって形作られた生命として、師父や大法に対して、ただ謙虚で感謝のみです。

　以前、ある同修から「法と師に対して、磐石のような確信を持つためにはどうすればよいのか」と聞かれたことがあります。以前私も同じように自問しました。その時、私は大法が私の心に根を下ろし、どんな嵐でも揺るがないと願っていました。しかし、法に同化する過程で、私の生命、細胞、粒子、思想、そして呼吸さえも、全てが大法と溶け合い、生死に関わらず、分離不可能であることに気づきました。師父と大法があるからこそ、私たちは最も邪悪な迫害の中で今日まで歩み続けることができたのです。

　二十年以上修煉していますが、大法の基準からはまだ遠く離れています。弟子は師尊への感謝を言葉では言い表すことができません。師父、ありがとうございます！

　適切でないところがあれば、同修の慈悲なるご指摘をお願いします。