　【明慧日本2024年3月17日】2024年、旧正月期間中であっても中国共産党（以下、中共）による法輪功学習者（以下、学習者）に対する迫害は止むことはなかった。明慧ネットの統計によると、2月、中共の公安局、検察庁、裁判所は、12の省と直轄市で少なくとも56人の法輪功学習者に不当に判決を下したことが分かった。そのうち、60歳以上の高齢の学習者は21人で、最高齢は84歳であった。2月、中共政府の裁判所は学習者から10万7千元を巻き上げた。2024年1月から2月の間、少なくとも177人の学習者が不当に判決を受けたことが分かった。

図1：2024年2月、中国で不当に判決を受けた法輪功学習者の数

　（※不当判決には、1年～2年、1年またはそれ以上、2年以下などがある。不当判決は数ヶ月前あるいは数年前に行われた可能性がある）

　（一）2月、56人の法輪功学習者が不当判決を受ける

図2：2024年2月に中国全土で不当判決を受けた法輪功学習者数の統計

　明慧ネットの統計では、2024年2月、56人の法輪功学習者が不当に判決を受けたと報じられた。判決が深刻な地域順に、山東省12人、吉林省10人、遼寧省8人、貴州省・黒竜江省5人、広東省4人、四川省3人、河北省・湖北省・浙江省・重慶市2人、北京市1人である。

　以下は、一部の迫害の実例。

　（1）四川省の女性教師、胡玉蓉さんは再度7年の懲役刑

　四川省達州市渠県の女性教師で法輪功学習者の胡玉蓉さんは2020年4月24日、渠県公安局国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関。以下、国保）と宝城派出所の警察官に不当に連行され、拘束された。明慧ネットは2024年2月4日、胡さんは地元の裁判所から不当に7年の懲役刑を言い渡され、成都女子刑務所で拘禁されている。

　胡玉蓉さんは今年54歳で、達州市渠県宝城鎮馬頭村の出身。1996年に四川南充師範大学を卒業し、自ら志願してチベットに渡り、教職に就いた。そこのラサ中学校で中国語を教えた。1996年8月、胡さんは法輪大法を修煉し始め、「真・善・忍」の理に従っていい人になる努力をした。優れた教え方で、現地の教師、学生、一般市民から非常に好評を得ていた。

　中共による法輪功への狂気じみた迫害の中で、胡さんは自分の信仰を堅持したがために、中共に何度も不当に連行され、拘束された。さらに、2度労働教養させられ、2度懲役刑となり、計15年間不当に投獄された。

　（2）吉林省延吉市の・崔利琴さん、不当に懲役２年

吉林省延吉市の法輪功学習者・崔利琴さんは、2021年7月のある日、街頭で法輪功について伝えていたところ、真相を知らない人に通報され、不当に連行された。さらに、不当に家宅捜索され、所持品と法輪功の本を没収された。その後、崔利琴さんは不当に保釈された。

　中国共産党が第20回全国代表大会を開催する前に、崔利琴さんは検察庁と裁判所によって不当な裁判にかけられた。裁判終了後、崔利琴さんは不当な判決書に記載された「犯罪容疑者」として署名を求められた。2024年2月23日、崔さんは不当に懲役2年の判決を受け、7日間の控訴期間中に刑が執行された。

　（3）河北省三河市裁判所は張学甫さんに3年以上の冤罪判決を下す

　河北省廊坊市三河市燕郊鎮の法輪功学習者・張学甫さんは、2023年7月14日に警察に不当に連行され、2024年1月5日に三河市裁判所で不当な裁判が開かれた。明慧ネットは2024年2月5日、2024年1月29日、張学甫さんの家族は弁護士から電話を受け、張学福さんは三和市裁判所から違法に懲役3年2ヶ月の判決を受けたと伝えた。張さんは判決を不服として控訴した。

法輪功学習者の張学甫さん

　張学甫さんは今年51歳の男性で、大学を卒業した後、三河第十四中学実験学校で教職に就いた。その後、辞職して、自分で教育養成機構を開いた。2015年、張さんは法輪功を修煉し始め、顔面麻痺などの病気はすぐに消え、心身ともに健康になった。

　2024年1月5日の不当な裁判で、弁護側は張さんに「なぜ法輪功を学んだのか」と尋ねた。それに対して、張さんは次のように答えた。「体を強くして健康になり、良い人になりたかったからです。2015年、私は病気になり、どこに行っても治らなかったが、法輪功を修煉してから治りました。法輪功は人々に善を勧める修煉法です」

　張さんは続けて次のように陳述した。「私は3つ言いたいことがあります。1つ目は、法輪功は私の心身に恩恵をもたらし、家庭が円満になりました。法輪功は人々に善を勧める修煉法です。2つ目は、法輪功は世界100カ国以上に広まり、天安門焼身自殺事件は捏造であること…」彼が言い終わらないうちに、裁判官の石少林は彼を遮り、「法輪功の位置づけについては議論しない」と言った。結局、張さんは3年2ヶ月の実刑判決を受けた。

　（続く）