　【明慧日本2025年4月24日】山東省カ沢市巨野県に住む73歳の退職教師・馬秀芹さんは、2024年7月11日、家に押し入ってきた警官に連行され、現在までカ沢市の拘置所に不当に拘禁されている。最近の情報によると、馬秀芹さんは鄆城県裁判所で不当に懲役1年4カ月の判決を受け、さらに罰金5000元（約10万円）を科された。

　馬さんは1997年に法輪功（ファールンゴン）の修煉を始め、多くの病がすぐに良くなっただけでなく、彼女の子どもたちの病も大きく改善し、健康を取り戻した。しかし、1999年7月に中共が法輪功への迫害を始めて以降、馬さんは法輪功を学び続けたとして中共当局によって10回以上も連行・拘禁された。警官らは馬さんの母親の葬儀の日にも強制連行したことがある。馬さんはかつて不当に3年間の労働教養を科され、さらに何度も故郷を離れることを余儀なくされ、累計10万元（約200万円）以上を押収された。

　2024年7月11日、カ沢市巨野県と鄆城県の公安局および派出所は一斉に不当な行動を起こし、両地域の法輪功学習者数十人を連行した。複数の学習者の自宅が警官によって不当に家宅捜索された。同日午前7時、警官らが馬さんの家に押し入り、家族と本人を北城派出所に連行し威圧する形で不当に拘束した。拘束している間、派出所の警官は次第に口調を荒らげ、凶暴な態度を示した。さらに当日の夕方、警官らは馬さんを無理やりカ沢市留置場に収容した。留置場の職員は、馬さんの血圧が185と高く、拘禁条件を満たしていないとして受け入れを拒否したが、警察は「法輪功を修煉する者を捕まえるために、午前4時や5時から働き詰めだ」と懇願し、現場で降圧薬を強制的に服用させたうえで、無理やりカ沢市留置場に収容させた。

　留置場において、馬さんは血圧が高い状態が続き、日常生活を自立して行えない状況に陥った。歩行には他人の助けが必要であり、トイレ使用後には立ち上がることもできないという危険な状態に陥った。家族がこの状況を知り、弁護士とともに巨野県北城派出所を訪れて「拘禁不適合」および「保釈」を申請したが、派出所はこれを拒否した。

　馬さんを陥れるため、巨野県北城派出所は数年前に検察院によって却下された案件を再び持ち出し、不当に起訴した。2020年、馬さんが通行人にお守りを渡したことを理由に北城派出所の警察に連行され、不当に数日間拘禁され、監視居住を強いられたことがある。今回、警官は馬さんを陥れるため、「逃亡中」という汚名を着せ、さらに偽の証拠や偽証人をでっち上げたことが明らかになった。

　2024年11月28日、鄆城県裁判所は馬さんに対する不当な裁判を行った。弁護人は、馬さんの無罪を力強く主張し、公民には信仰の自由があること、彼女が法律の施行を妨害していないこと、関連書籍は個人の所有物であること、公安局の認定結果が違法であり、さらに「偽証」は矛盾だらけで論理的に破綻していることなどを指摘した。しかし、鄆城県裁判所はこれらの主張を無視し、重要な弁護意見を削除したうえで、2024年12月5日に馬さんに対し懲役1年6カ月の不当判決を下し、罰金5000元を強要した。馬さんは直ちに控訴した。

　今年3月10日、カ沢市中級裁判所は控訴審で不当な裁判を開廷した。馬さんの弁護人は、新たな証拠資料（「第一審」における偽証の存在を証明するもの）を提示し、法律の施行を妨害していないこと、彼女が「逃亡中の人物」ではないこと、さらに馬さんが現在日常生活を自立して行えない深刻な健康状態にあり、早急に釈放されるべきであるといった事実に基づき、無罪を主張した。しかし、カ沢市中級裁判所はこれらを無視し、3月27日に原判決を維持する不当な判決を下した。現在、馬さんはカ沢市留置場に不当に拘禁されている。

　2024年7月11日に馬さんと共に連行された法輪功学習者・劉秋霞さんと王香玲さんも、鄆城県裁判所によって不当な判決を受けたことが明らかになった。劉秋霞さんには懲役1年6カ月、王香玲さんには懲役1年の不当判決が下された。また、法輪功学習者の徐保琴さんは現在、カ沢市留置場に不当に拘禁されているが、それ以外の情報は不明である。

　（注：法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照）