文／中国の大法弟子　　

　【明慧日本2024年6月14日】昨年、私の周りに、ある人を崇拝し、法を乱すサイトの情報を広めたために、プロジェクトで大きな困難に直面した同修がいました。その同修は、これが法を乱すことになるとは気づかず、自分は良いことをしていると思い込み、最初は苦痛と混乱に陥りました。その後、同修は法を乱すことに関するあらゆる経文を学習し、私と何度も話し合い、徐々に理解し、苦難から離れることができました。私たちは、この類の法を乱す現象には、いくつかの共通する典型的な特徴があると結論付けています。

　1. 人のレベルの高さを吹聴する

　このウェブサイトは、ある人を全力で吹聴し、学習者よりも上位に置き、非常に謎めいた言葉を語っています。例えばその人を「師父の最も気に入った弟子の1人」とか、「師父はその人だけに、世間を動かすことを許可している。なぜなら他の人にはできないからだ」などと言っています。

　実際、どんな生命も無限大法の中では一塵に過ぎません。本当によく修めた人は謙虚で、無名であることが多く、何も言わずに多くのことを行います。では、そんなにもてはやされている人は、一体どんな人なのでしょうか？　まさかその人を師父と比較するとは？　彼らは皆、旧勢力によって操られた法を乱す鬼です。

　2. 誰かが言ったことを文字にして、人々の間で回覧

　付き従う者は何冊もの分厚い「交流文集」をまとめ「これは普通の交流ではなく、とてつもなく大事です。見えるものは部分的な利益であり、広めることはより多くの生命に利益をもたらします」と強調しました。このような行為は一見「交流」のように見えますが、実はその人の素晴らしさを誇示し、学習者たちを魅了させるためのものなのです。

　早くも1997年に、師父は経文『永遠に覚える』の中で、この種の行為は法を乱すことであると指摘されました。「今後、誰であろうとも、いかなる大法の各地の責任者や弟子の語った話であろうとも、録音、録画をしてはいけません。文字に整理して配布することは、なおさらしてはいけません。これは誰それといった個人の問題ではなく、誰かを指摘しているわけでもなく、大法を修正しているのです。大法学習者が法を学ぶ交流会、ならびに各地の輔導站が大法研究会の承認を得て行なった活動以外、大法の中で流布している、いかなる大法のものでないものもみな大法を破壊するもので、このことを覚えておいてください！」（『精進要旨』「永遠に覚える」）

　法のこの部分をしっかりと念頭に置いていれば、このような明らかに法を乱す行為を一目で見抜くことができるはずです。

　3. 法を学ばずに、人の真似をさせ、惑わす

　一部の学習者は、この種の承認されていない、さらにはナンセンスな「交流」に夢中になり、その人を「第二の師父」のように崇拝します。彼らは、その人の言葉をたくさん覚えていますが、関を乗り越える際、師父が語られたことを思い出せませんが、これは妨害ではありませんか？

　現在、大法の書籍は51冊あり、その他の新経文を加えて、すべてが皆の修煉を指導するものです。我々はどれくらい覚えていますか？　どれだけ理解し、悟りましたか？　どれだけ法に従って修めましたか？　これこそ弟子として用心しなければならないことです。

　師父は『轉法輪（巻二）』の「佛教の中の教訓」でこう述べられています。「しかし、佛を修めている人が彼の言った話を信じてしまえば、彼は人々を彼の思想の枠に連れ込み、制限してしまうことになります。このように、彼は人々に佛を学ばせているようで、良いことのように見えますが、彼は佛法を破壊しているのではないでしょうか？　佛法を破壊するには異なる形がありえます。破壊している人は佛法を称えているようですが、実は法を妨害しています。このような破壊は最も紛らわしく、見抜きにくく、最もひどいのです」

　大法を煉る時間と機会は限られています。師父は弟子のために系統的に向上する道を按排されました。それは厳格であり、秩序があり、一歩一歩つながっています。一切の妨害を認めず、法を師として着実に修煉することによってのみ、正しい道を進むことができます。本来、衆生を救うことはとても困難であり、さらに、法を乱したという大きなカルマを背負ってしまえば、試練を乗り越えられず倒れてしまうのではないでしょうか？

　反省「なぜ惑わされるのですか？」

　法を乱すことは、さまざまな形態があります。一種の「交流」という形で現れ、実際には破壊的であるケースは一例のみではありません。それは旧勢力の罠の一つであり、広めると他人にも自分にも害を及ぼすことになります。結局は回り道を歩んでしまい、なぜもっと早く気づかなかったのかと後悔することばかりです。

　これらの原因は、まず、法を学ぶ基礎がしっかりしておらず、師の言葉を心に留めていなかったため、分別と知恵が欠けていたことにあると気づきました。学法における量の追求は単なる形式的なもので、特に『精進要旨』については、学んでは忘れ、1つ述べたら1万のことを漏らす（手抜かりが甚だしい）という状態です。

　もうひとつは、高みへの憧れと新奇を求める心であり、何かを手に入れると、喜びと誇示する心が現れ、これは悪に最も利用されやすいのです。しかし「理論的な知識」をたくさん知っていても、真に修めなければ単なる「大きな気の袋」に過ぎず、法の内容を理解することはできないことを忘れています。より多くの理論を読み、より多くのことを知ることで、レベルが高くなるのではなく、近道を歩めるわけでもありません。真にレベルを向上させるには、自分で法を学び、真に修煉するなかで認識を深めていくしかありません。

　また、見過ごされてきたのは、いわゆる「高度な漸悟状態」にいる人は、自分の心より魔が生じると、それに対処するのが難しく、少しでも執着があれば、虚像が現れ、いったん目につくと、それを取り除くのは極めて困難だということです。したがって、天目で自分がどれほど高く見えたとしても、それは真実ではない可能性があり、同修もそれを助長すべきではなく、理性的でなければなりません。

　最後に、衆生と法の関係を理解する必要があります。宇宙はこの法によって創造されたのであり、大法の前ではどんな生命も取るに足らないものです。特殊な能力を持つ人もいますが、それは、大法から与えられたものです。大法弟子は、どの生命を崇拝するかなどとは言いません。師父は私たちを造就(ぞうしゅう：つくり上げる)し、宇宙に法をのこし、私たちが信仰するのは師父と大法だけです。