　【明慧日本2024年9月25日】済州（チェジュ）島は韓国の有名な観光地であり、外国人はビザなしで入国でき、韓国の都市の中で中国人観光客が最も多く訪れている。済州島の法輪功学習者（以下、学習者）は、埠頭、空港、免税店、中国人がよく訪れる観光スポットなどで、中国本土の観光客に法輪功（法輪大法ともいう）の素晴らしさを伝えるとともに、中国共産党（以下、中共）による法輪功迫害の実態を伝え、観光客に注目されている。

　韓国のソウル、大邱、釜山の学習者も定期的あるいは不定期に済州島を訪れ、迫害の実態を伝えるのを手伝っている。最近では、台湾の学習者も済州島での活動に加わっている。彼らの共通の願いは、より多くの貴重な中国人が海外旅行中に法輪功迫害の実態を知る機会を持つことである。

　コロナウイルスの影響で、済州島を訪れる外国人観光客は一時的に中断されたが、2024年になって増え続け、2020年の水準に戻りつつある。毎日、数千人の中国人観光客が飛行機や豪華クルーズ船で済州島を訪れる。済州島を訪れる外国人のほとんどは中国本土からである。

ロッテ免税店の前にある法輪功迫害を伝える活動拠点の展示パネルを読む中国人観光客

新羅免税店の前にある法輪功迫害を伝える活動拠点の展示パネルを読む中国人観光客

サンライズピークにある法輪功迫害を伝える活動拠点の展示パネルを読む中国人観光客

江汀港に停泊するクルーズ船の観光客に法輪功迫害の実態を伝える

江汀港で横断幕を広げ中国人観光客に法輪功迫害の実態を伝える

　中国人観光客が法輪功迫害の実態に注目

　ほとんどの中国人は、学習者が掲げた迫害の実態を伝える横断幕や展示パネルの内容を見て、非常にショックを受けている。多くの人が目を大きくして内容を読みながら写真を撮っていた。

　観光客の中には、中共の宣伝により法輪功はとっくに消滅したと思っていたのに、韓国だけでなく世界100カ国以上で人気があることを知って驚き、信じられないとさえ言う人もいた。

　「天安門焼身自殺」事件が法輪功に濡れ衣を着せるために、中共が仕組んだデマであることを知った観光客の中には、「そうでしたか」といって頷く人もいた。中共が学習者から生体臓器収奪をし、利益を得ていると聞くと、多くの観光客は衝撃と怒りをあらわにした。

　観光客が学習者に感謝

　学習者が展示パネルを立ち読みしている中国人観光客に声をかけると、多くの観光客は学習者の話に耳を傾け、そして質問をした。学習者は中国人観光客に、これらの写真の内容は中国本土では見ることができないので、しっかり読んで理解して覚えておくように念を押した。迫害の実態を理解した人は、学習者に親指を立てて称賛した。中には、その場で共産党組織からの脱退を選択し、そして笑顔で学習者に感謝した。

　米下院の『法輪功保護法案』可決に衝撃を受ける中国人観光客

　2024年6月25日、米国下院は法輪功への迫害に加担した者を処罰する『法輪功保護法案』を全会一致で可決し、このニュースは多くの中国人観光客に衝撃を与えた。迫害に加担した者は米国への入国を禁止され、財産を凍結され、刑事罰を受けることになる。このニュースは迫害の実態を知る中国人観光客を通じて中国国内で口コミで広がり、法輪功迫害に加担する者が増えることへの警告の作用となる。

　2022年2月4日、英国貴族院で2004年人体組織法の2つの修正案が審議された。貴族院のフィリップ・ハント卿は、英国人が臓器移植のために中国などの国に渡航しないようにするため、また英国人が中共の生体臓器収奪の共犯者にならないよう、中国からの人体の不思議展を阻止するために、修正案265と282を提案した。この2つの修正案は、多くの議員によって支持された。その中で、リバプールのアルトン卿（貴族院議員）は、ハント卿の粘り強い努力に感謝し、中共の前指導者である江沢民が「610弁公室」を設立し、「法輪功撲滅」を命じたことで、法輪功グループが臓器収奪の主な被害者となったことを非難した。

　米国『法輪功保護法案』（H.R. 4132）は、2023年にスコット・ペリー米国下院議員によって提出された。この法案は、学習者に対する迫害と生体臓器収奪に対して、米国議会が強力な法的措置を取ることを初めてで、法輪功を立法と行動の核心に据えたものである。

新羅免税店の前にある法輪功迫害を伝える活動拠点に掲げられた横断幕

龍頭岩の観光スポットで横断幕を掲げ迫害の事実を伝える