　【明慧日本2025年3月6日】（明慧記者・高思羽）幕が開くと雲霧が立ち込め、飛天仙女や天国の美しい光景が次々と目の前に現れる。神韻芸術団（以下、神韻）のアーティストたちは最高峰の舞台芸術を通じて、天国から人間界へ、そして古代から現代へと続く物語を演じている。観客は中国五千年の伝統文化の真髄を鑑賞し、魂が共鳴するのを感じた。

　2025年2月17日から23日にかけて、同規模の8つの神韻グループが、アメリカの首都ワシントンD.C.から、オランダの首都アムステルダムまで12都市で合計43公演を行った。真夏の太陽が輝くオークランドから、冬の嵐に見舞われたメンフィスまで。多くの公演が満席となり、中には数カ月前にすでに完売していた公演もある。

　観客は、「私たちは天国にいるかのようで、喜びに満ちあふれていました」「公演はまさに魂への呼びかけでした」「私の魂を輝かせてくれるものでした」「この公演は、誰もが共感できるものです」「公演は仁愛に満ちており、ダンサーたちの動きにはしなやかで、私たちの思想をそのままに舞い上がらせ、私たちを神性と神と結びつけ、至高の境地へと導いてくれました」と称賛した。

　議員、市長、企業のCEO、音楽家、劇場のディレクター、さらにはエンジニアや教授など、多くの著名な人が公演を鑑賞した後、絶賛の声を上げた。彼らは、天国の再現や、五千年にわたる中国の歴史を見るだけでなく、希望を感じ、神と繋がっている感覚を味わい、創造主の加護を感じた。2時間は単なる視覚と聴覚の饗宴に留まらず、精神と心の癒しの時間でもあったという。

2月18日から2月23日まで、神韻新紀元芸術団はフランスのナント市議会コンベンションセンターで合計8回の公演を行い、チケットは昨年11月末にすべて完売した。写真は2月19日の夜に行われた公演の様子（写真提供：大紀元時報）

2月18日から2月19日まで、神韻国際芸術団は再びオランダ・ハーグを訪れ、世界フォーラム劇場で3公演を行った。写真は2月18日の夜公演の様子（写真提供：大紀元時報）

2月20日から2月22日まで、神韻世界芸術団はイギリス・ブリストルのヒッポドローム劇場で4公演を行った。写真は2月20日の公演が満席となった様子（写真提供：大紀元時報）

2月20日から2月22日まで、神韻ニューヨーク芸術団はスイス・ローザンヌのボリュー劇場で4公演を行った。写真は2月22日夜の公演が満席となった様子（写真提供：大紀元時報）

2月20日から2月23日まで、神韻国際芸術団はニュージーランド・オークランドのキリ・テ・カナワ劇場で5回の公演を行った。写真は2月23日午後の公演が再び満席となり、観客の熱烈な拍手の中で神韻のアーティストたちが2度のカーテンコールを行った様子（写真提供：大紀元時報）

　元交響楽団執行ディレクター：驚くべき芸術のレベル、全く新しい芸術体験

2月22日午後、ワシントンD.C.のケネディ芸術センターオペラハウスで行われた、神韻新世界芸術団の公演を観賞したジョエル・フライマンさんと主人のケビン・フライマンさん（写真提供：大紀元時報）

　「芸術性は驚くべきものです！　背景のスクリーンとダンサーの動きの接続は完璧で、タイミングも正確です。公演全体は、ドラマ、コメディ、エンターテインメントが融合しています。ダンスを通じて語られる物語は、非常に表現力があり、美しく感動的です。現代社会において、このように優れた物語と芸術を見られること、そして思想と言論の自由を表現できることは、本当に素晴らしいことです」と、芸術業界のエグゼクティブであるジョエル・フライマンさんは神韻を鑑賞後に称賛した。

　フライマンさんは演劇を専攻しており、元俳優でもある。芸術学院のエグゼクティブディレクターや交響楽団の執行ディレクターを務めた経験があり、現在もある芸術委員会の理事および歴史的文化を保護する非営利団体の執行ディレクターを務めている。

　東洋と西洋の伝統音楽が融合した神韻の生オーケストラの伴奏は、フライマンさんにとってとても驚きだったという。「生演奏の管弦楽には本当に驚かされました。特にさまざまな中国の楽器の導入が素晴らしく、すべてが新鮮でした。私も以前交響楽団を管理していたことがありますが、神韻のような公演を見ることができ、本当に高いレベルのものだと感じました」と彼女は述べた。

　彼女は中国音楽にも触れていたため、「中国と西洋の楽器を融合させるのは大きな挑戦であることを理解しています。なぜなら、両者の演奏方法はまったく異なるからです。オーケストラは特定のリズムと韻で演奏することに慣れていますが、中国の楽器は全く異なります。両方の楽器の演奏方法や、作品全体での使用方法も異なっています。だからこそ、これは絶対に挑戦であると思いますが、彼らはその挑戦に立ち向かい、非常に優れた演奏を見せてくれました」と述べた。

　五つ星ホテルのオーナー：尊敬の念で神とのつながりを感じる

　神韻のイギリス・ノーサンプトンでの初演も早々に完売した。五つ星ホテルのオーナーのドナ・バーニーさんは、今年ようやく念願かなって神韻のチケットを購入できた。昨年、彼女は神韻を鑑賞したいと思っていたものの、残念ながらチケットが完売し手に入らなかったという。

2月17日夜、神韻新世界芸術団の公演を鑑賞した五つ星ホテルのオーナーのドナ・バーニーさん（写真提供：新唐人テレビ）

　「神韻は本当に素晴らしいです。この公演はとても精巧に作り上げられています。衣装は驚くほど美しく、色彩はまるで孔雀のように鮮やかです。そして、男女のダンサーが見せる優雅さ、ほんのちょっとした手の動きや仕草でさえ、驚くほど美しく、本当に感動しました」と、微笑みながら話したバーニーさんは、「彼らのジャンプ、宙返り、回転の仕方は、まさに驚異的で、信じられないほど素晴らしいです。彼らは本物のアーティストです」と語った。

　バーニー夫妻は、ミシュラン星を獲得したレストランを併設する、五つ星の城のような豪華ホテルを所有している。さらに、複数のリゾートパークも経営しているという。

　「この公演は私に謙虚さと敬意を抱かせました」。彼女は神韻の公演が神性を表現していると感じ、感謝の意を示した。「神韻は間違いなく神性を表現し、それを会場の全ての人々と共有しています。観客席に座っていると、神韻から強い感動を受け、神とのつながりを感じます。本当に平和と安らぎを感じるのです」「このすべてを体験できて、本当に幸運だと心から思います」

　ニュージーランドの作家：神韻は人々に人生の意義を考えさせる

2月22日、オークランドのキリ・テ・カナワ・シアターで神韻国際芸術団の公演を鑑賞したニュージーランドの作家カレン・マクミランさん（写真提供：新唐人テレビ）

　「神韻の振り付けは想像を超えていました。伝統的な物語が舞踊を通じて生き生きと表現されており、私はとても感動しました。特に、神韻が舞踊を通じて物語を語る芸術形式には深く魅了されました。全体の公演は素晴らしく、圧巻でした」と話す、ニュージーランドの作家カレン・マクミランさんは、神韻の公演を通じて新たな物語の語り方を学んだという。

　彼女はこれまでに20冊の異なるジャンルの書籍を出版し、そのうちの多くがベストセラーとなっている。神韻の公演を通じて、彼女はこれまでとは異なる中国の姿を目にし、このように感じたという。「公演の芸術性はとても重要であり、それによって人々は伝統文化を大切にし、受け継いでいくことを学べるのです」

　神韻が復興する中国の神伝文化についてマクミランさんは次のように述べた。「観客はその中から異なる側面を感じ取ることができ、信仰などのより深い問題について考えるきっかけにもなると思います。神韻の芸術的影響により、私たちは現状を探求するだけでなく、現実を超えて、人生のもっと深い意義を考えさせられます」

　神韻を見続けて12年　ベテラン翻訳者が体験した神伝文化はより良い人間になること

2月22日午後、神韻ニューヨーク芸術団の公演を鑑賞したベテラン翻訳者ロバート・ターナー氏（写真提供：新唐人テレビ）

　ベテラン翻訳者ロバート・ターナー氏は、少なくとも12年間連続で神韻公演を鑑賞しており、「神韻の素晴らしさとその卓越した価値観は言葉では表現しきれません」と語った。

　「神韻のダンサーや音楽家の献身的な精神、（神韻における）素晴らしい伝統的な中国文化、中国文学の深さ、これらは私にとって言葉では言い表せません」とターナー氏は話す。彼は神韻の公演を鑑賞してこう述べた。「本当の中国文化は神界に起源を持ち、神の文化であり、天から来たもので、神聖な意味を含んでいます。神韻はこの点をとても明確に表現しています」

　「私は神韻の最後のシーンがとても好きです。そこから精神的な啓発を受け、より良い人間になりたいと思いました」と話すターナー氏は、中国人が「心」について深く解釈していることに気づき、啓発を受けているという。「実際に彼らが表現しているのは、内面的な品格です。思想について話すときにも、『心』という言葉を使っています」と続けたターナー氏は、「心は私たちの行動の中心です。私たちは内面を通して自分を表現しなければなりません。これが神韻から得た啓発です」と話した。

　そのため、彼はこう決意したという。「私は自分をもっと忍耐強くし、よりオープンな心で他人に接し、他人を理解し、もっと寛大で利己的でない人間になろうと努力しています。物事を進めるときは、自分の内面の声にもっと耳を傾けるようにしています」

　ターナー氏はこう考えている。「もしもっと多くの人が神韻を観る機会を得たなら、皆が恩恵を受けることでしょう」。そして、これには世界の全ての中国人も含まれるという。「私は神韻がすべての人に見てもらえることを願っています。本当に、いつの日か神韻が中国で公演されることを心から願っています」

　会社経営者が神韻を称賛：魂を照らし、インスピレーションを与えてくれる

2月22日午後、神韻巡回芸術団の公演を鑑賞した、航空機関連製品の開発・設計会社の経営者であるチャド・パークス氏（写真提供：大紀元時報）

　チャッド・パークス氏は、自らの航空機関連製品の研究開発を行う会社を経営しており、またアメリカ空軍で27年間の勤務経験を持っている。彼の仕事は、さまざまな軍用および民間航空機の品質を保証すること。そのため、彼はとても細部にこだわり、「最小の細部が災害を引き起こす可能性がある」という。

　神韻の公演を鑑賞する際、パークス氏は特に芸術家たちの細部に注目し、それが「私の魂を照らすことができる」と感じた。彼は神韻の舞踊と音楽が完璧に調和がとれているという。「彼らの舞踊と音楽はお互いを引き立て合っており、どの音符、音楽、高音、低音も彼らの舞踊の中で感じ取ることができ、逆もまた然りです」「彼らの舞踊とそれぞれの動きの中に、彼らの精神を感じ取ることができます。そして、すべてが音楽とそのすべての音符と一致しているのです」と話した。

　彼はアーティストたちから感じたことは、「エネルギー、喜び、活力に満ちていて、これは中国人の精神の活力であり、とてもポジティブなエネルギーです。このエネルギーは練習によって得られるものではなく、彼らの内面から、精神と魂から来ているものです。もし彼ら一人ひとりをよく観察すると、彼らの目の中に喜びとエネルギーを見ることができます。それは練習できるものではなく、自然に流れ出ているものです」

　感銘を受けたパークス氏は、「彼らの精神は極めて啓発性があります。なぜなら、彼らが行うすべてのことが人々の魂に触れているからです」と語った。

　神韻の世界巡回公演の詳細については、こちらのリンクをご覧ください：https://www.shenyun.com