文／中国本土の大法弟子

　【明慧日本2025年3月16日】個人的な認識について話す前に、いくつかの例を挙げておきたいと思います。

　多くの同修から「内に向けて探す過程で、数多くの執着心を見つけました」、「自分に執着心があることを認めません」、「執着心を取り除くためには正念を発するべきであり、その際、『執着を認めません』と言うべきです」などのような話を聞いてきました。

　この問題について、私も法理をはっきり認識していなかったため、どう修めればよいか分かりませんでした。「執着心がない」と言えば、内に向けて探すといくらでも見つけることができ、「ない」と言い張ると、自他ともに欺いているような気もします。しかし、「ある」と言ってしまえば、まるで認めてしまったようで、ぼう然としてきた中で、修煉の状況も想像がつくものでした。座禅中はほとんど入静できず、発正念はそこそこ効果があるように思いますが、それも自分の力ではなく、主に法を暗記した後の法の威力によるもので、いわば、師父のお力なのです。

　昨日、正念を発していたとき、私は突然その原因が分かりました。

　私たちの体には、2セットのシステムのようなものがあります。一つは師父から与えられた機制と修煉のためのもので、もう一つは、旧勢力から来たメカニズムや円盤などのようなものです。師父が按排して下さった修煉の道において、私たち（新しい学習者を除く）はすでに師父によって最高の位置に押し上げられ、すべての執着心も法の中で取り除かれました。

　師父はこのようにおっしゃっています。「旧勢力はすべての大法弟子に対してそれらのものを按排しました。もし、大法弟子が師父の要求に従って行なっていなければ、きっと旧勢力の按排に従って行なってしまったことになります」（『精進要旨三』「目覚めよ」）

　個人的な理解では、この旧勢力によるメカニズムには各種の執着心、根本的な執着、各種の人間の観念、およびこれらの執着を生み出すメカニズムがあります。物質的な存在でもあるこれらのものは、大法弟子の体内に存在しています。取り除かなければ、大法弟子は基準に達していないことになります。なぜなら、新しい宇宙は純粋であり、旧宇宙のこれらの腐敗した物質が存在することを許さないからです。従って、大法弟子の修煉は、これらの旧勢力によるものを取り除くことです。

　これらのものは私たちの思想、意識、観念、体の中に存在しています。今、私は師父がかつておっしゃった、1999年「7.20」以前の弟子をしかるべき位置に押し上げたという一層の意味が理解できました。師父が按排して下さったシステムにおいて、私たちは基準に達していますが、旧勢力によるシステムが取り除かれていないため、まだ人心や執着が残っており、それらは私たちの一部と見なされるのです。新しい宇宙の基準に達していないがゆえに、私たちはそれらを厳粛に取り除く必要があるのです。

　例えば、よく「不二法門」が問われますが、厳密に言えば、私たち自身には師父が按排して下さったものだけがあるべきです。旧勢力のものがあれば、「不二法門」の過ちを犯したことになり、最終的にすべてが水の泡となってしまいます。ですから、それらを厳粛に取り除かなければなりません。体に2セットのシステムがあれば、どうやって功を伸ばし、どこに向かって修めていくのですか？　すべてが乱されてしまっているのではありませんか。

　この道理を心の底から理解した瞬間、私は全身が強烈に震え始め、旧勢力が私の体に配置した一連のものが砕け散っていくのを感じました。同時に、私の正念も強くなり、その時の自分には何の執着心もないことがはっきりと分かりました（もちろん、よくできた部分が切り離された後、まだ残っているものがあり、引き続き取り除く必要がある）。現れた執着心は、旧勢力のシステムが強制的に私に取り付けたもので、それを決して認めてはならず、即座に正念を発して取り除かなければなりません。また、普段からさまざまな執着心の存在を認めず、能動的に取り除くべきであり、それらが現れてきてから取り除くのではなく、トラブルが発生する前に内に向けて探すことが重要だと感じています。

　ここで皆さんに注意を促したいことがあります。思惟は物質であり、執着心も物質的な存在です。軽々しく「認めない」と言ったところで、それらがなくなるわけではありません。それらは功をもって取り除く必要があり、正念を発する中で自分の功を動員し、執着心とそれらを生み出す旧勢力の仕組みや要素を取り除きます。

　また、法を学ぶ過程で、師父の説かれた法もそれらの旧勢力が私たちに押し付けたものを取り除いて下さっているので、必ず心を静めて法を学ぶべきです。せめて、字面の表面的な意味を知らなければなりません。そうでなければ、学法が無駄になってしまうのです。最も効果的な方法は暗記です。

　もう一つは、私たちは、旧勢力が仕組んだ執着を、容易に見つけられるものもあれば、観念から生じるものもあるため、法に照らし合わせて考える必要があります。

　師父は『轉法輪』の中で「皆さん、考えてみてください」と何度もおっしゃっています。実際には、法に則っていれば、考えることができない状態自体も、旧勢力の按配なのです。旧勢力は私たちが法に基づいて正邪を弁別する能力を持たず、容易に邪悪に騙されるように仕組んだのです。一部の大法弟子はこの方面において業力があるため、旧勢力によってさまざまな形で妨害されています。この種の妨害も認めてはならず、正念を発して取り除く必要があります。

　また、邪悟した人や法を乱すことに関わった人と距離を置き、彼らに活動の場を与えてはいけません。なぜかというと、特に邪悟した人々の体には、師父が下さった機制がなく、旧勢力が仕組んだメカニズムと盤しかないため、彼らの一言一行には邪気のみが漂っているのです。

　一部の邪悟した人は偽善的に見え、口では師父の法を語っていますが、実際には旧勢力に支配されているのです。その言葉は理に叶っているように聞こえても、その背後の内包がよくなく、すべてが邪悪の要素なのです。それを聞けば、その悪いものが自分に付着し、自らの修煉をダメにしてしまうことになります。

　どうしても見分けがつかない場合、最も効果的なのは、私的に接触しないことです。学法グループの中でだけ接すれば、基本的に問題は起きません。

　個人的に思うには、師父が私たちに残して下さったグループ学法の形式が、『西遊記』の中で、孫悟空が如意金箍棒で唐僧の周りに描いたその円のようなものです。唐僧がその円から出なければ、妖怪に捕まることはありません。私たちも、師父が残して下さったグループ学法の形式を守り、そのグループから離れず、邪悟した人とは私的な交流をせず、学法に比重を置き交流を少なめにすれば、問題がある人は入ってこれなくなります。グループ学法に参加したくなく、私的に往来したいのであれば、その人自身に問題があるか、もしくは問題が発生しやすい状況にあり、邪悪に迫害されていても自覚がない可能性があります。

　先日、海外の大法弟子が大きな交流グループに勝手に入れられたという話を聞きましたが、仕事のためでなければ、同修を恣意にグループに加えること自体が法から逸脱した行動だと思います。こうした行為が、師父が私たちに残して下さった修煉形式なのでしょうか？　法理にそのような内容がなければ、協力しなければそれまでです。

　また、家庭の関からなかなか抜け出せない同修がいますが、実はその多くが旧勢力によって按配されたもので、厳粛に取り除くか、他の方法で制止すべきです。

　さらに、経済的な問題を抱える同修もいますが、それも旧勢力の按配なのです。旧勢力の人間界での代表である江沢民は、「名誉を貶め、経済的に破綻させ、肉体を消滅させる」と言っていませんか？　経済面は旧勢力が迫害する重点の一つです。このことに気づき、正念を発してから、非常に効果がありました。師父は私たちにさまざまな功能を授けて下さいました。すべての大法弟子にはそれが備わっていますが、多くの人は信じないか、旧勢力の妨害でそれを信じられなくなっているだけです。『西遊記』の孫悟空はまさに、さまざまな功能を使って事を成しているのです。大法弟子の社会保険が停止されたとか、仕事が見つからないとか、メディアが経済的な困難に直面したとかの場合も、正念を発することで解決できます。自分のものであれば当然戻ってきます。試してみると良いでしょう。もちろん、何度も発正念をしないと効果がないこともあります。

　もう一つ皆さんに注意を促したいのは、携帯電話による妨害です。携帯電話を見るのを本当にやめなければなりません。今の常人のほとんどには憑き物があります。なぜそう言えるかと言うと、ショッピングサイト、ウェブページ、動画、ニュース、小説、歌、映画など、携帯電話にあるすべてのものの背後には何かが付いており、見ればそれが付いてくるのです。

　師父からご啓示がありました。多くの大法弟子が携帯電話を見ることに執着しているため、すでに狐やイタチ、ハリネズミ、蛇などの動物に憑依されているのです。その結果、脳血栓や片麻痺を始めとするさまざまな病業が現れ、体内に憑き物が入り込んで暴れ回っているのを感じ、とても苦しい思いをしている人もいます。

　携帯電話で多くの時間を費やしているにもかかわらず、体調の不調を感じず、ただ精進できず、本をなかなか手に取ることができない人もいます。こういうとき、旧勢力は時期を待っていて、あなたの体内の毒素の量が一定水準に達すると、一気にあなたを倒す手段を取るのです。そうなると、立ち上がるのが非常に難しくなります。注入された多くの業力や憑き物を一度に取り除くことは無理でしょう。思想からそれらを取り除くのも非常に難しいことです。文字や画像、動画、音楽など、自分が見たすべてを発正念で取り除かなければなりません。正念が強くなければ、病業で倒れ、そのまま命を落としてしまうことになります。

　しかも、師父は再び私たちの身体を浄化しなければならず、それが非常に難しいことです。これでは、師父に余分な負担をかけてしまうことになります。

　仕事で携帯電話を使う必要がある場合、師父の法身は憑き物が私たちの体に入ることを防いでくださいます。しかし、そのようなケースでなければ、大法弟子が自ら求めていることとなり、師父も介入できないでしょう。携帯電話やインターネットは、旧勢力が大法弟子に与えた至難の関であり、決して騙されてはならず、特別な状況を除いて、触れてはいけません。

　『轉法輪』の中に、「千年、正法を得ざるも、一日、野狐禅を修するなかれ」という言葉があります。私たちの修煉は容易いものではなく、ありとあらゆる苦難を乗り越えてきたのだから、最後に携帯電話でつまずいてしまってはいけません。どうしても仕事でウィチャットを使う必要がある場合、中の「青少年モード」を使用し、家族にパスワードを設定してもらい、チャット以外の機能をすべてロックすることができます。また、携帯電話の設定内には「アプリロック」があり、家族にパスワードを設定してもらい、不必要な他のすべての機能をロックすることもできます。

　私は携帯電話そのものに問題があることに気づきました。ある同修が見たところ、大量の邪悪な生命が、大法弟子を迫害するために転生して人間になり損ねたため、そのまま携帯電話に転生しました（すべての物には主導している生命がいる）。携帯電話は非常に奇妙なもので、ロックしない限り、どうしても見たくなり、見れば見るほど見たくなり、まるで何かが人間を誘惑しているようです。しかし、ロックをかければ、ほぼシニア向けスマホになります。

　以上は個人的な体得で次元に限りがあります。不足している点があれば、同修の慈悲なるご指摘をお願いします。