　【明慧日本2025年3月30日】（明慧記者・瀋容の報道）「人生はとても疲れる」と彼女は前半生の圧力と疲れを語った。もっと多くを得るために、彼女は自分の足を止めることができなかった。しかし、休むことなく努力して走り続けた結果、健康に危機が訪れ、目が悪化し、仕事をすることさえ問題になった。苦しみと迷いの中で、彼女は幸運にも法輪大法に出会い、それは彼女の目を明るくし、人生を照らした。

　彼女の名前は陳姻叡（えい）さんで、台湾のある会社の財務長である。子供の頃、両親は魚を売って生計を立てており、生活はとても苦しかった。毎年学校が始まる時、学費を払うために、両親はしばしばお金を借りなければならなかった。

　姻叡さんは長女で、妹が三人いた。家計が厳しかったこともあり、また男尊女卑の考え方があったため、父親は女の子は中学を卒業すれば十分で、技術を学び、家計を支えるのが正道だと考えていた。彼女はこう言った。「でも私は、勉強を続けることで生活の困難を乗り越えられると思っていました。だから、進学するたびに父と言い争って、勉強を続けるチャンスを勝ち取ろうとしていました」

　しかし、両親が一生懸命働く姿を見て、姻叡さんはお金を稼ぐことの難しさを理解していた。中学を卒業した後、彼女は半日働き、半日勉強する生活を始めた。「朝は朝食店を手伝い、昼は仕事に行き、夜は夜間部で勉強し、休日にはもう一つのバイトをしていました」。姻叡さんは港式茶屋で食事を運ぶ仕事をしたり、百貨店で臨時の店員をしたり、パパイヤミルク店でジュースを売ったりした。たとえ一日の中にわずかな空き時間があっても、彼女はどこかで臨時の仕事を探していた。

　女の子が青春を自由に楽しむ年齢で、姻叡さんは経済的に心配のない目標を早く達成したいと思っていた。彼女は仕事をしながら勉強を進め、まるでコマのように回り続けていた。しかし、30歳を目前に控えた頃、彼女の目に問題が現れ始めた。

　「最初は異物感を感じていたけど、次第に目が弱くなり、風や光、汚れた空気を恐れるようになりました。道を歩くときには、目を守るためにゴーグルをかけなければなりませんでした。ひどくなると、私は1週間に4回も病院に行き、眼科や漢方医などを受診しましたが、原因がわからなかったのです」

　ある医師から「これは自己免疫の問題かもしれない。目やにを排出できないため、それが糸状になり、角膜にくっつき、まばたきの際に傷を作ることもある」と言われた。当時、医師に針を使って角膜から糸状の物を取り除いてもらうしかなかったのですが、それを取ると傷ができ、また糸状の物が形成されるのです。ある時、医師は2時間もかけて糸を取り除き、最後には両目を包帯で覆われ、夫に支えられて病院を出ました」

　失明の恐怖と治療しても治らないという落胆が、姻叡さんを心身共に疲れさせた。彼女は三度辞表を提出したが、すべて上司に止められた。彼女は「目が本当に辛くて、空調の効いた場所に入ると痛みが走るのです。バイクにも乗れず、タクシーで出勤するしかありませんが、会社に着いて1時間もすると、あまりの不快感で、再びタクシーで帰宅することになりました。目を治すために、私は本当にありとあらゆる方法を試しました。多くの人に気功を勧められましたが、練習している間は心が空っぽのような気がして、どうしてこれらを練習するのか分かりませんでした」

　10年以上にわたり、姻叡さんは回復の道を探し続けたが、2004年のある日、同僚からの電話がついに彼女に正しい方向を示してくれた。

　『轉法輪』を学び、眼疾は薬なしで回復

　その日、かつて気功を一緒に学んだことのある同僚が電話をかけてきて、「私は今、体にとても良い気功をやっているのですが、ちょうどその気功を学べる場所があなたの家のすぐ近くにあるのです」と言った。

　「それは何という気功ですか？」と尋ねると、同僚は「法輪功です」と教えた。「法輪功」という三文字を聞いた瞬間、姻叡さんはまるで命のスイッチを押されたような気がして、急に涙が込み上げてきた。彼女は「それは、嬉しくて泣きたい気持ちでした」と言った。

　姻叡さんは法輪功の無料の九日間のセミナーに参加し、同修から『轉法輪』を借りて読み始めた。『法を学ぶことが重要で、中国では、80歳を過ぎた字も読めないおばあさんでも読めるんですよ』と聞いて、80歳でもできるなら、自分はなぜできないのだろうと思いました。それで、毎晩子供が寝てから、1章ずつ読み始めました」

　数日後、姻叡さんは真夜中に突然、ひどい悪臭で目を覚ました。家の中の食べ物をチェックしたが、特に異常はなかった。姻叡さんはこのように言った。「私はその臭いが、師父が私の体を浄化してくださっている証拠だと思いました。翌朝目を覚ましたら、目から黄色い膿が大量に出てきました。それ以来、私を悩ませていた10年以上の目の問題が次第に良くなり、最終的には完全に治りました。それだけでなく、過去の不安やストレスによる体力の不足も改善されました」

　身体の健康を取り戻した姻叡さんは、喜びのあまり狂喜することはなかった。むしろ、まるで別の世界にいるような穏やかさを感じた。彼女はこのように語った。「法を学んでいる過程で、人の一生にはすべて按排されていることを理解しました。私は多くの苦しみを経験しましたが、修煉をした後、苦難には理由があり、それが私を大法に導くためであることが分かりました。心はとても穏やかで幸せを感じ、師父に対して感謝の気持ちでいっぱいです」

法輪大法の修煉交流会に参加している姻叡さん

　内に向けて探すことで危機を乗り越える

　財務担当者としての細やかな専門性から、財務長に昇進した姻叡さんの仕事の能力は非常に優れていた。しかし、長年の勝気な性格が無意識のうちに同僚たちに大きなプレッシャーを与えていた。

　姻叡さんはこう明かした。「私はあるチームを担当していたのですが、メンバーは全員、会社に5年以上勤めた経験を持っていました。その時、私は自分がうまく指導できていると少し誇りに思っていました。しかし、1年以内にそのチームのメンバーは全員退職しました。他の部署の同僚が私に、『普段は穏やかで接しやすいように見えるのに、なぜあなたのチームの人たちは全員辞めてしまったのか？』と聞いてきました。その言葉が私に大きな衝撃を与え、私は自分を反省し始めました。問題はどこにあったのか？」と。

　何度も自分を振り返りながら内に向けて探っていく中で、姻叡さんは自分の自信過剰と不親切さを見つけた。彼女は「以前は、彼らが多くのことをしてくれるのは当たり前だと思っていましたが、実際にはみんなの努力によって、仕事がスムーズに安定して進んでいることを忘れていました。そこで、私は自分を直し始め、困難に直面したときには、部下に対して率直にコミュニケーションを取るようにしました。また、こうしたやり方をする理由を伝え、彼らが理解できるかどうかを尋ねました」と言った。

　姻叡さんは絶えず法を学び、修煉を続けて、その硬い殻を脱ぎ捨てることができた。「その後、ある課長が私の誕生日に、みんなでカードを私に送ろうと提案しました。カードには『10年間働いてきて、初めて母親のように温かい上司に出会いました』と書かれていました。その時、私は本当に大法が私を変えたことを実感しました」

　会社が厳しい危機に直面したとき、姻叡さんは内に向けて探すことで、転機を迎えることができた。

　彼女はこう述べた。「その時、私は、『会社がこんな重大な問題が起きたのは、私の修煉に何か問題があったからではないか？　師父は真・善・忍の基準で修めるように教えてくださっているけれど、私はそれを実践できていたのだろうか？』と考えました。当時、その重大な問題の知らせを聞いたとき、私は部門を助けることを考えるのではなく、なぜ私にこんな厄介な問題をもたらすのかと恨みました。私は、自分のその考えが真・善・忍に沿っていないことに気づきました。私は恥ずかしさのあまり泣きました。真・善・忍が何であるかを深く理解したとき、一つの解決策が頭に浮かび、それが最終的にこの危機を乗り越える手助けとなりました」

　強い母親から優しいママへ

　姻叡さんが強い母親から優しいママへと変わったことは、家庭にも笑顔と温かさをもたらした。彼女はこう話した。「昔、娘が学校に行くことに強く反抗していた時期がありました。私は毎日、まるで小鶏を引っ張るように彼女を学校の門まで連れて行き、数人のお母さんたちの前で反抗し続ける娘を抱えて校内に運びました。そんなことを数カ月も続けていました。しかし、修煉を始めた後、私は自分を反省し始めました。なぜ娘はこうなってしまったのか？　私は彼女に対して何をしていたのか？」

　姻叡さんは、問題が娘にあるのではなく、自分自身に問題があることに気づいた。彼女は過去のような叱責や叩く態度を改め、積極的に時間を作って娘のクラスに行き、全員に物語を話した。根気よく付き合う中で、娘は反抗的だった態度から、素直で自立的な子に変わり、明るく自信に満ちた笑顔が増えた。そして、2年後、クラスの全員が姻叡さんに感謝の気持ちを込めて一枚の絵をプレゼントした。その絵には「私たちに物語を聞かせてくれてありがとう」と書かれていた。

　姻叡さんはこのように述べた。「本当に大法に感謝しています。自分をどう修正すべきかを教えてもらったからです。もし、以前のように毎日叱り続けていたら、娘を対立的な立場に追い詰めてしまったかもしれません。今、娘は感情が安定し、私はもはや心配する必要がなくなりました。夫も私の変化を見て、大法を学び始めました。最近では、私にもっと煉功をするように促したり、親戚にも大法を紹介したりしています」

強い母親から優しいママに、笑顔と温かさをもたらした姻叡さん

　かつて姻叡さんは、名声や利益を追い求めていたが、追い求めてきたものが必ずしも生命において最も必要で重要なものではないことに気づいた。彼女は「私たちは毎日忙しい生活の中で、回り道をして流れに任せて過ごしています。しかし、世界のリズムが速くなるほど、私たちは本質的なものを取り戻す必要があります。なぜ私はいつも周りの人々に『法輪大法は素晴らしい』と教えるのでしょうか？　それは、大法が私に生命の根本を見つけさせ、最も深いところから自分を変えさせてくださったからです。そして、大法は私だけでなく、すべての人の生命の根本です」と述べた。