　【明慧日本2025年4月5日】遼寧省大連市沙河口区に住む47歳の法輪功学習者、王宏偉さんは、かつて10年間にわたり不当な拘禁と迫害に苦しんだ。2024年7月、彼は自宅で再び警官に連行され、甘井子検察庁に冤罪をでっち上げられ、11月29日に甘井子裁判所で不当にオンラインでの裁判を受けた。王宏偉さんの弁護士は法廷で彼のために無罪弁護を行った。最近の情報によると、王宏偉さんは不当に懲役1年半の判決が下されたことが判明した。

　王宏偉さんは法廷で自己弁護を行い、次のように話した。「私は大学時代に法輪功を学び始め、卒業する前に連行され迫害を受けた。拘留、労働教養、判決を受けた後、解放されてからは家電の修理で生計を立てていました。その後、専門知識を生かして中糧局に応募し、採用された。上司は私が法輪功を学んでいる人柄を非常に認め、『法輪功を学んでいても君を採用する』と言ってくれました。私は何の法律も犯していないのに、自宅で友人と話していただけで警官に連行されました」

　王宏偉さんは1978年生まれで、遼寧省清原県夏家堡鎮出身で、大連市で働いていた。1996年2月、彼は幸運にも法輪功の修煉を始めた。大連理工大学3年生の時、中共のスパイが頻繁にキャンパスの集団煉功地を訪れ、王宏偉さんを嫌がらせした。2000年1月1日、王宏偉は一人で大連理工大学から北京へ行き、法を証明しようとしたが、天安門広場で連行された。彼は大連市刑事警官隊に15日間不当に拘留され、大連理工大学から不当な退学処分を受けた。

　2002年1月29日、王宏偉さんが清原の実家で旧正月を過ごすために帰省した際、鉄嶺市開原県公安局に不当に連行され、3年間の不当な労働教養を強いられた。2002年9月26日、彼は鉄嶺市教養所から脱走に成功し、それ以降、流浪生活を送った。2004年1月4日、王宏偉さんは遼陽市国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関）隊長に不当に連行され、複数箇所を殴られ歩行不能となり、10年間の不当な判決を受けた。

　2024年7月13日、王宏偉さんは自宅で大連市沙河口区馬欄派出所の警官に連行され、その後、大連公安局沙河口分局に不当に刑事拘留され、大連市姚家拘置所に不当に拘禁された。70歳を超える王宏偉の父親は、馬欄派出所に何度も足を運び、警官が不当な家宅捜索で押収したコンピューターと大法書籍の返還を求めたが、警官は責任を押し付け合って返さなかった。

　2024年11月7日午前、弁護士が大連姚家拘置所に行き、王宏偉と面会した。彼はすでに4カ月近く不当に拘禁されており、心身ともに傷つき、プレッシャーから血圧が持続的に上昇し、毎日薬で維持している状態だった。拘置所の警官は彼に罪を認めるよう強要した。午後、弁護士は甘井子検察庁に行き、王宏偉の事件ファイルの閲覧を求めたが、受付の担当者である胡同軍は「大連司法局に『文件』があり、弁護士の手紙が必要だ」という理由で閲覧を拒否した。弁護士はすぐに大連司法局に行ったが、司法局はそんな事実はないと答えた。弁護士が検察庁に電話をかけ、道理を主張すると、胡同軍は「あなたは法輪功を弁護している弁護士じゃないか」と言い、弁護士は大声で「あなたのその仕事の態度は何ですか！　法輪功を弁護して何が悪いですか？　彼らは皆いい人たちです、少しも同情しないのですか？　それなら弁護士の手紙を書いてからまた来てファイルを閲覧します」と答えた。

　王宏偉さんは大連甘井子区検察庁によって甘井子区裁判所に冤罪をでっち上げられ、11月29日午後1時30分に甘井子裁判所で不当なビデオ裁判を受けた。検察官は、王宏偉さんが法輪功書籍を他人に渡したことや、彼の自宅からいくつかの物を押収したと主張した。

　弁護士は次のように述べた。「1999年以前、法輪功学習者は皆、法輪功書籍を持っていたし、1999年以降も法輪功書籍は合法である。国家新聞出版署の第50号文件では、法輪功書籍の出版禁止が解除され、合法出版物であることが明記されている。公安部の公通字【2000】39号文件では、14の邪教が列挙されているが、その中に法輪功は含まれていない。」さらに弁護士は、「あなたたちは法輪功学習者を密かに追跡監視し、当事者が自宅にいる時にドアを破って連行した。これはすべて不当だ」と指摘した。