文／オーストラリアの大法弟子　　

　【明慧日本2025年4月14日】私は2005年4月に中国国内で幸運にも法輪功の修煉を始めた大法弟子です。中共が法輪功を最も厳しく弾圧していた時期に、ある見知らぬ人が私に法輪功とは何かを伝えてくれたことで、私は大法の修煉の道を歩み始めました。

　縁あって偶然にも学習者の助けにより修煉を始める

　ある日、私が市の区域外へ買い物に行った際に、お金の問題に直面しました。店の前でどうしてよいか分からず困っていたところ、品のある中年の男性が近づいてきて、礼儀正しく「お姉さん、何かお困りですか？　お手伝いしましょうか？」と聞かれました。

　彼の誠実そうな様子を見て、私は正直に事情を話しました。「人の代わりに買い物をしているのですが、会計した際にお金が足りないことに気づきました。店員には注文をキャンセルする権限がなく、キャンセルには店長の許可が必要なのですが、その店長が今不在なのです」。すると、その男性は「お姉さん、心配しないでください。私が助けます」と言いながら、ポケットからお金を取り出し、足りない分を補おうとしました。

　私は驚いて「どうして私がちゃんとお金を返すと信じられるのですか？」と尋ねました。彼は「困っている人を助けられるのなら、それで嬉しいのです。あなたが返すかどうかは考えていません」と答えました。

　私は感動して、「今どき、あなたのような親切な人は本当に少ないです。本当にありがとうございます！」とお礼を言いました。彼は「感謝するなら、私の師父にしてください。私の師父が、人を助ける善い人になるようにと教えてくださったのです」と言いました。

　私は「あなたの師父はどなたですか？　何をされている方ですか？」と聞きましたが、彼はその時、師父のことを詳しく話しませんでした。私は思わず「あなたには師父がいらっしゃるんですね。それは本当に幸せなことです！」と話し、師父がいることをとても羨ましく思いました。

　数日後、私は彼にお金を返しに行きました。そのとき、彼は数枚の手書きの短文を私に渡してくれました。開いてみると、『富ありて徳もある』、『精進要旨』などと書かれていました。私は驚いて「これは誰が書いたのですか？　今の時代、みんなお金ばかりを追い求めていて、道徳を語る人なんてほとんどいませんよね？」と尋ねました。

　彼は微笑みながら「これは私の師父が書かれたものです」と答えました。私は思わず「あなたの師父は、きっとただ者ではないのでしょう」と言いました。すると、彼は真剣な表情で法輪功とは何かを私に語ってくれました。そして、私に「三退」を勧め、中共組織から脱退の手続きをしてくれました。

　さらに、彼は私が法輪功と縁があると感じ、電子書籍をプレゼントしてくれました。その中には『轉法輪』や師父のその他の経文が収められていました。また、師父が功法を教える映像が入ったDVDも渡してくれ、「安全には十分気をつけて、家でしっかり法を学び、煉功してください」と言ってくれました。

　その年、私は48歳で、国家の経費で運営されている非営利事業団体に勤めていましたが、ずっと体調が悪く、心臓病、関節炎、胆嚢炎などの病気を患っていました。30代の頃からすでに50代のように感じられ、毎日力が入らず、気分も沈んでいました。

　さらに、長年患っていた胆嚢ポリープがすでに癌化する可能性があると言われ、地元で最も有名な病院に手術を受けに行きました。しかし、心臓病があるため、医師は手術中に命の危険があることを懸念し、手術を行いませんでした。その頃の私は人生に希望を失い、ただ「今日一日を生きられればそれでいい」と思うだけの日々を送っていました。

　しかし、法輪功を修煉してしばらくすると、ある日、職場の健康診断がありました。結果を見ると、すべての健康指標が正常で、以前の病気はすっかり消えていました。さらに驚いたことに、胆嚢ポリープもなくなっていたのです。私は信じられず、医師にもう一度詳しく検査してもらいました。すると、やはりポリープは完全に消えていました。その時、私は言葉にならないほどの驚きと感動を覚えました。

　法輪功を修煉して、病気がなくなり、体が軽やかになりました。私は悟りました、本当に神佛は存在するのです。生命の希望が見え、大法の師父が私に新しい人生を与えてくださいました。夫は私の体が本当に良くなったのを見て、「君の体さえ元気なら、何をしてもいい」と言ってくれました。

　法輪功を修煉してから、まるで生まれ変わったように感じました。健康になっただけでなく、物事を行う際に他人の立場に立って考えられるようになり、他人を尊重し、他人が支払った代価に感謝するようになりました。

　自分勝手な考えを放下し、自己中心的な思惟や観念を改めました。問題が起きたときは、自分自身を探すことが分かり、どこが良く出来ていないのかを反省し、正しています。見返りを求めず、ただ尽くすことを心がけ、常に「真・善・忍」の基準で行動するようになりました。家族も私の変化を見て、みんなが応援してくれるようになり、親戚まで含めて誰もが健康になりました。まさに、私も家族も法輪大法から計り知れない恩恵を受けています。

　一人が法を得れば、親族が恩恵を受ける

　2008年9月末、78歳の母が脱肛の重病を患い、市内の三つの大きな病院に運ばれて治療を受けましたが、どこでも治すことができませんでした。病院の診断結果はどこも同じで、「高齢のため、手術に耐えられない恐れがあるので、手術はできません。自宅で療養してください」と言われました。

　母は家で心を込めて「法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」と念じていました。すると、病気が治り、自分で家事をすることができるようになりました。近所の人は驚いて言いました。「おばあさんは、神になったんだね。あんなに重い病気で病院でも治せなかったのに、帰ってきたら治ったのですね」。その人は私にどうしてこんなことが起こったのか尋ねました。私は母が心から「法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」と念じたことを話しました。母の病気は本当に治ったのです。その時、私はまだ新しい修煉者でしたが、私も驚きました。その後、私はその近所の人に「三退」のことを話しました。彼女の家族4人全員が三退に同意しました。

　母の病気は治り、さらに10年の寿命が延びました。そして、2018年9月30日、母はこの世を去りました。母は生涯、心優しい人でした。彼女は大法の修煉者にはなりませんでしたが、大法を信じ、師父を信じていました。私は、師父が母の寿命を10年延ばしてくださったと分かっています。この10年間、母は一度も病院に行かず、薬も一切飲みませんでした。このことを思い出すたびに、私は師父への感謝の気持ちで胸がいっぱいになり、言葉では言い表せないほどです。

　2010年、迫害を避けるために私はオーストラリアに来ました。現在は親戚や子供たちと一緒に暮らしており、大家族の中で過ごしています。争いもなく、トラブルもなく、本当に大法の中で和やかで幸せな毎日を送っています。

　中国の警察「私はもう二度と（迫害に）関与しない」

　中国国内の公安・検察・裁判所の関係者に電話で真相を伝えているとき、ちょうど法輪功学習者を迫害している警察官に出会いました。彼は電話に出るとすぐに罵倒し、そのまま切ってしまいました。私はもう一度かけましたが、彼はまた罵倒しました。

　私は心の中で、「どれだけ罵られても、私は聞こえなかったことにして、忍を修めよう」と思いました。そして、5回目の電話をかけたとき、彼はこう言いました。「お前、恥ずかしくないのか？　俺がこんなに罵ってるのに、まだ電話をかけてくるとは！」

　私は落ち着いて言いました。「私はあなたのために電話をしているのです。あなたは自分が何をしているのか分かっていますか？　学習者は何の罪を犯しましたか？　私は、その学習者が誰なのか知りません。でも、あなたが誰かは分かっています。あなたたちは同じ地域の人間で、日々顔を合わせる間柄です。相手は何も悪いことをしていません。あなたは善良な人を迫害しています。彼らの子孫は、あなたの行為をどう思うでしょう？　その結果を考えたことがありますか？　あなたの家族は、迫害された人の家族にどう向き合うのですか？　もし、あなたがその人を迫害して死なせてしまったら、それは私に関係ないと思うかもしれません。でも、罪を償うのはあなた自身です。よく考えてみてください。これは本当にあなたがやるべきことでしょうか？」

　彼はもう罵らなくなり、何度も繰り返して言いました。「今からは、もう彼を一切殴らない」。私は続けて言いました。「私たちは皆知っています。善いことをすれば善の報いがあり、悪いことをすれば悪の報いがあります。どう行動するかは、あなた自身の選択です」。すると彼はこう言いました。「これからは、もう二度とこんなことには関わりません」

　電話を切った後、私は師父がおっしゃった「忍」について新たな理解を得ました。もし、あの人が本当に悪事に関与しなくなれば、それは彼自身にとっても、社会にとっても良いことです。もし、すべての人が悪事を行わなければ、社会は安定します。

　親族訪問でオーストラリアを訪れた中国の弁護士「私は自分の力の限り、すべきことをする」

　ある日、私は街で資料を配り、真相を伝えていました。50歳くらいの中国人男性に出会いました。彼は私を蔑むような目で見て、鼻で笑いながら言いました。「お前、俺が何の仕事をしてるか知ってるのか？　俺に説教しようと思ってるのか？　俺の方がずっと多くのことを知っているんだよ」

　私は心の中で、「人に見下されても怒らず、忍を修めよう」と自分に言い聞かせました。そして、笑顔で彼にこう言いました。「あなたが何のお仕事をされているのかは知りません。でも、私は知っています。お金があっても健康は買えませんし、権力があっても災難を防ぐことはできません」。彼は一瞬驚き、私をじっくりと見つめた後、こう言いました。「向こうのベンチに座って、少し話さないか？」。私は心の中で「ちょうどよかった」と思い、彼と一緒にベンチへ向かいました。

　話をしているうちに、彼が弁護士であり、親族を訪ねてオーストラリアに来ていること、そしてあと6日で帰国することを知りました。私は言いました。「弁護士とは素晴らしい仕事です！　私は法律に詳しい方と話すのが好きなんです。中国にも法律があり、人権についても語られています。でも、私には学習者の人権がどこにあるのか分かりません。善良な人が、なぜ迫害されなければならないのでしょうか？」

　実は、彼はすべてを知っていました。私は高智晟弁護士のことや、彼が正義のために声を上げたことについて話しましたが、彼はすでに知っていました。そして、高弁護士をとても尊敬していると言いました。話しているうちに、彼はこう言いました。「私は共産党員です。あなたにお願いします、脱党の手続きをしてくれますか」。最後に、彼は私にこう伝えました。「私は高智晟氏のようにはなれないかもしれない。でも、自分の力の限り、すべきことをします」

　私はとても感動しました。この過程で、師父がずっと加持してくださっているのを感じました。この人の生命は救われただけでなく、彼の分かる一面は必ず約束を果たすと信じています。この混乱した世の中で、彼は人々を目覚めさせるために、きっと正の役割を果たしてくれるでしょう。

　『国家による臓器狩り』の本を購入したいと話す中国人

　オーストラリアのある観光地で、私は身分のある中国人に出会い、「三退」について話しました。彼はこう言いました。「なぜ脱退しなければならないのですか？　私は世界中の多くの国を旅しましたが、どこでも『共産党からの脱退』を勧められました。それでも脱退しなかったのですが、今のところ何の問題もなく、十分にうまくやっています」。私は言いました。「あなたは聡明な方のようです。ひとつ質問させてください。善良な人が、殺人犯と同じ仲間でいることを望むでしょうか？」。彼は驚いたように聞き返しました。「どういう意味ですか？　誰が殺人犯なのですか？」

　私はポケットから、あらかじめ用意していた『国家による臓器狩り』の本を取り出しました。彼は驚いて、目を見開き「この本はいくらですか？　売ってもらえますか？」と聞きました。私は「私たちがこうして出会ったのもご縁です。この本は差し上げます」と言いました。すると彼は即座に「私は共産党に入党しています。党員です。今すぐ脱退させてください。今日ここで脱党します」と言いました。私は笑顔で「よかったです！　でも、この本を中国に持ち帰ることはできますか？」というと、彼は言いました。「安心してください。私には方法があります」

　この出来事を通して、私は多くの人が「中共は悪い」と感じてはいるものの、それがここまで悪質であるとは信じられないでいることを実感しました。

　2015年、世界中で中共の元首魁・江沢民に対する告訴が行われていたとき、私は中国最高検察院に訴状を送りました。その際、一緒に『国家による臓器狩り』の本も送りました。郵便局で荷物を梱包してもらっているとき、職員がその本を見て、軽く笑い、うなずきました。数日後、私は郵便局へ発送状況を確認しに行きました。その職員が調べて、「広州で荷物が開封されましたが、中身はそのままで、通常通り発送されました。現在、現地に到着していますが、まだ受取人が署名していません」と教えてくれました。中共が人間性を失い、罪のない人々の命を奪ってきた事実は、天も、地も、人間界もすべて記録しています。中共はその罪から決して逃れることはできません。

　以上は、私の修煉の過程における一部の体験と悟りです。もし法にそぐわない点がありましたら、どうか同修の皆さん、慈悲をもってご指摘ください。