　【明慧日本2025年5月16日】四川省遂寧市の法輪功学習者である郭春芳さん（女性）は2024年10月14日、遂寧市船山区天峰街の賃貸住宅で、遂寧市国家保安局、公安、および大英県の警官によって連行され、遂寧永興留置所に不当に拘禁され迫害を受けた。2025年4月末に、郭春芳さんが地元裁判所により不当に4年の懲役判決を受けたことが判明した。

　郭春芳さんは現在56歳で、元遂寧市大英県回馬鎮第二中心小学校の教師である。1998年7月から法輪功を修煉し始め、「真・善・忍」の原則に従って善良な人間を目指し、複数回「優秀な指導者」として表彰されるなど、保護者から愛されていた。

　中国共産党による法輪功への残酷な迫害の中、郭春芳さんは繰り返し連行され、不当に拘禁され、労働教養や不当判決を受け、留置所、洗脳班、労働教養所、刑務所で迫害を受けてきた。

　以下は、郭春芳さんが中国共産党によって迫害された一部の経緯である。

　迫害初期：嫌がらせ、連行、不当拘禁

　1999年7月20日、中国共産党が法輪功への残酷な迫害を開始した後、大英県公安局、回馬派出所、司法所、鎮政府は郭春芳さんに対して継続的に迫害を行った。共産党のいわゆる「敏感日」には、必ず自宅を訪れ、会話、嫌がらせ、尾行を行い、郭春芳さんの日常生活や仕事を著しく妨害し、学校の教育秩序も大きく乱した。

　2000年6月、郭春芳さんが遂寧公園で煉功に参加した際、遂寧市公安局船山分局南門派出所の警官に連行され、同日午後、回馬派出所に連行された。彼女は「保証書」の作成を拒否したため、大英県留置所に不当に2日間拘禁された後、保釈された。

　2000年7月1日、学校が夏休みに入った直後、郭春芳さんは大英県民中洗脳班に連行され、拘禁と迫害を受けた。

　2000年末、回馬派出所と教育局政法委員会書記が郭春芳さんの自宅に押し入り、『転法輪』を強奪し、幼い息子を脅迫した後、家族に1000元の保証金を支払わせてようやく引き下がった。

　楠木寺女子労働教養所での迫害

　2001年11月11日、郭春芳さんが遂寧南郊で法輪功の資料を配布していたところ、事情を知らない人物に告発され、遂寧市公安局船山分局南強派出所の警官に連行された。翌日、遂寧霊泉寺留置所に連行され1か月間拘禁され、12月12日には呉家湾留置所に移されさらに拘禁された。

　2002年3月7日、郭春芳さんは四川省資中県の楠木寺女子労働教養所に連行され、1年間の不当労働教養を強いられた。

　楠木寺女子労働教養所に連行された後、郭春芳さんは信仰を放棄することを拒否したため、到着当夜に独房に閉じ込められ、3日3夜にわたって拷問を受けた。彼女は強制的な洗脳、軍隊式の長時間の直立姿勢の罰、複数の女性薬物中毒者による監視を受け、睡眠を禁じられ、目を閉じるだけで殴打された。衣服や体の洗濯は許されず、食事後の食器にもハエや虫が這う状態で洗うことも禁じられた。さらに、排便すら禁止される非人道的な扱いを受けた。

'中共酷刑示意图：殴打、撞头'

拷問のイメージ図：殴打と頭を壁にぶつけられる

　2002年10月1日、心身ともに極度に傷ついた郭春芳さんはようやく解放され、帰宅した。帰郷後、回馬鎮第二中心小学校で教職を続けたが、地元派出所や司法所による嫌がらせは止まなかった。

　成都女子刑務所での迫害

　2006年2月19日、学校が始まって数日後、大英県公安局国家保安隊の警官が車で学校に乗りつけ、郭春芳さんのクラスの数人の生徒を嘘で誘導し、彼女を陥れようとした（当時、郭春芳さんは遂寧にいた）。20日正午、郭春芳さんが寮で生徒の冬休みの作文を添削していると、警官が乱入し、彼女を暴力的に連行した。その後、警官は自宅を家宅捜索し、法輪功書籍、MP3、録音機、携帯電話、時計などの私物を没収し、家財を鉄器で破壊し尽くした。警官は派出所に戻り、警車で郭春芳さんを大英県留置所に連行し、10日間連続で不当に尋問した。彼らは郭春芳さんの家族の前で中傷や嘘を広め、家族に彼女への憎悪を煽り、夫婦関係（2007年4月に刑務所で強制離婚）や親子関係を破壊した。

'酷刑演示：铁椅子'

拷問の再現：鉄の椅子

　2006年2月30日、郭春芳さんは大英県公安局国家保安隊の警官によって遂寧市永興留置所に連行され、拘禁と迫害を受けた。彼女が迫害に抵抗すると、警官の金輝（女性）が十数人の男性受刑者に命じて「龍椅」（人を罰するための特別な鉄製の椅子）を持ち込ませ、郭春芳さんを3日3夜にわたりその椅子に縛り付けて拷問した。トイレにも行かせず、椅子から降ろされた時には両足が腫れ上がり、立つことも歩くこともできなかった。それでも、彼女は奴隷労働や監獄規則の暗記を強制された。

　2006年9月、郭春芳さんは大英県裁判所により不当に5年の懲役判決を受けた。2007年1月15日、彼女は四川龍泉駅成都女子刑務所に連行された。

　成都女子刑務所では、法輪功学習者に対し、殴打、電気ショック、吊り上げ、手錠での背後縛り、長時間のランニング、寒さや暑さでの放置、立たせ罰、軍隊式の座り罰、毒物の注射、布テープでの縛り、野蛮な強制給食、強制訓練、強制採血、針刺し、水をかける、壁への衝突、独房監禁、奴隷労働、面会権の剥奪、生活上の虐待など、残酷な拷問が行われた。

イメージ図：強制労働

　2011年2月19日、郭春芳さんは5年間の冤罪迫害を終え、解放された。この時の彼女は、髪は白くなり、顔は老け込み、聴力と記憶力が低下し、反応が鈍く、身体は虚弱だった。　　

　13年以上の流浪生活、そして再び不当判決4年 2011年3月8日、郭春芳さんが刑務所から帰宅してわずか19日後、大英県政府、回馬鎮政府、回馬派出所の複数の者が、生活保護や仕事の提供を名目に、彼女を洗脳班に連行して拘禁しようとした。家族が急いで駆けつけたため、彼女は隙を見て逃げ出した。　　　　

　迫害を避けるため、郭春芳さんは故郷を離れ、流浪の生活を送り、厳しい生活を強いられた。

　2024年10月14日、郭春芳さんは遂寧市船山区天峰街の賃貸住宅で、遂寧国家保安局、公安、大英県の複数の警官によって連行された。同時に、16年間流浪生活を送っていた遂寧市の法輪功学習者、肖文学・楊思珍夫妻も連行され、賃貸住宅の大家夫妻も警官に連行された。警官は住宅や周辺で張り込みを行い、60歳以上の法輪功学習者、楊義華（楊明華）さんがそこを訪れた際にも連行された。

　2024年11月中旬、郭春芳さんと楊思珍さんが遂寧永興留置所に不当に拘禁されていることが判明した。

　2025年4月末、郭春芳さんが地元裁判所により不当に4年の懲役判決を受けたこと、楊思珍さんと楊義華さんがそれぞれ1年10か月の懲役判決、肖文学さんが1年の懲役（執行猶予2年）の判決を受けたことが判明した。