　【明慧日本2025年5月18日】遼寧省丹東市の法輪功学習者、潘晶さんは、2022年9月19日に警官に連行され、2022年10月19日に丹東市振安区裁判所で不当な裁判を受け、懲役3年の不当判決を受けた。上訴後、丹東中級裁判所は原判決を不当にも維持し、2023年2月21日に潘晶さんは遼寧省女子刑務所の12監区に連行された。最近の情報によると、潘晶さんは現在、刑務所で再び断食を行い、迫害に抗議している。

　潘晶さんは20年以上にわたり法輪大法を修煉してきた。この20年間、彼女は「真・善・忍」の基準に従って行動し、常に他人のことを先に考えてきた。年長者に対しては、非の打ちどころのない孝行娘であり、義母が寝たきりになった際、潘晶さんは心から世話をし、義母が亡くなるまで尽くした。義母が亡くなった後、潘晶さんは毎日、義父のために昼と夜の2回の食事を用意し、義父の家を片付けた後、実家に戻って実母の世話をした。その後、義父が入院した際には、彼女一人で病院に付き添い、義父が亡くなるまで世話をした。そのため、夫や二人の義弟、義妹たちは潘晶さんを大いに尊敬し、彼女が法輪大法を修煉しているからこそ、これほど献身的に尽くせるのだと理解していた。

　1999年7月に中国共産党の江沢民グループが法輪功への迫害を開始して以来、潘晶さんは「真・善・忍」の信仰を堅持したため、複数回にわたり中国共産党員に連行・拘束された。彼女は2回にわたり不当な労働教養を強いられ、1回は精神病院に不当に拘束されて迫害され、1回は不当判決を受けた。

　以下は、潘晶さんがこれまでに受けた中国共産党による迫害の概要である。

　2000年12月、潘晶さんは丹東青年広場で煉功していたところ、丹東駅前派出所の警官に連行され、丹東拘置所に不当に拘束された。1か月以上後、臨江派出所の警官は潘晶さんの家族をだまして脅迫し、彼女を丹東精神病院に連行した。精神病院の医療スタッフは潘晶さんが正常であることを知りながら、毎日薬を飲むことを強制した。ある看護師は「飲まなければ鼻からチューブを入れて灌食する」と言った。ある時、精神病院の院長は潘晶さんがベッドの上であぐらをかいているのを見て、「そんな座り方をしたら注射を打つ」と脅した。夫が面会に来た際、趙という姓の主任が潘晶さんにある薬を使うつもりだと話し、その薬を使えば彼女は何も考えられなくなり、法輪功を修煉することもなくなるだろうと言った。夫が繰り返し反対したため、彼らはその計画を断念した。潘晶さんはこのような不当な監禁に耐えきれず、断食で抗議した。医師たちは何度もチューブを挿入して灌食を行い、胃から引き抜いたチューブには血が付いていた。医師が彼女の胃が損傷したと判断するまで続き、ようやく退院許可が出された。

　2002年9月、潘晶さんは丹東公安一課の于徳慶ら警官に連行され、丹東留置場に不当拘束された。1か月以上後、彼女は馬三家労働教養所に連行され、3年間の不当な労働教養を強いられた。彼女が信念を放棄しないため、労働教養所の看守は彼女に残酷な拷問を加えた。ある時、彼女の両脚をあぐら状に縛り、両腕を背中で手錠で縛り、死ぬほどの痛みを与えた。一晩中その状態で縛られ、縄を解いた後、縛られた部分にはすべて卵大の水ぶくれができ、脚、両腕、手はまったく感覚がなくなった。彼女は長い間、自由に動けなかった。

　2005年10月、潘晶さんは自宅に侵入した丹東二街派出所の程顯春ら警官に連行された。留置場で断食を行ったところ、獄医の崔鋭と複数の警官による残酷な灌食を受けた。その後、彼女は再び馬三家労働教養所に連行され、3年間の不当な労働教養を強いられた。潘晶さんが断食を続けたため、馬三家労働教養所の看守は彼女の四肢を特別なベッドに固定し、特別な鋼製の開口器で強制的に歯をこじ開け、口角が裂けるまで開口器を最大に広げ、不明な薬物を混ぜたトウモロコシの糊を口に流し込み、水を与えなかった。ある男性看守は潘晶さんの鼻を押さえて「食べなければ死ね」と悪意を持って言った。彼女が窒息しそうになるまで手を離さなかった。労働教養所は潘晶さんを瀕死の状態まで拷問し、ようやく帰宅を許可した。

　2021年9月3日、潘晶さんは89歳の母の誕生日を祝うために家族全員を招いて食事会を開いた。その日の午前11時頃、丹東市振興区公安局国内安全保衛部門（法輪功迫害の実行機関）、永昌派出所、頭道派出所の7人の警官が突然潘晶さんの自宅に押し入り、母親の目の前で彼女を連行した。警官は家を徹底的に捜索し、89歳の高齢の母親をベッドから床に下ろした。振興公安局は潘晶さんを15日間不当拘留し、その間に彼女を検察庁に訴えた。2021年9月17日、丹東市振安区検察庁は「潘晶さんに社会的危険性があるとする証拠が不十分」として事件を差し戻した。振興公安局は同日夜、潘晶さんに「保釈」を認め帰宅させた。

　2022年9月16日、振興区公安局は再び潘晶さんを振安区検察庁に訴えた。振安区検察庁は9月22日に潘晶さんを振安区裁判所に訴えた。2022年10月19日、振安区裁判所は潘晶さんに対する不当な裁判を開廷した。裁判官は「法輪功をやめれば刑を軽くする」と誘惑したが、潘晶さんは厳しく拒否した。不当な裁判後、警官は潘晶さんを丹東留置場に連行し、不当拘束した。

　潘晶さんの母親は長年寝たきりで、潘晶さんが自宅で世話をしていた。2022年10月19日に潘晶さんが再び連行された後、兄と嫂の体調が悪くなり、母親の世話ができなかったため、やむを得ず90歳の母を養老院に預けた。養老院では細やかな世話が不足していて、潘晶さんがいなくなってわずか2か月で、母の体には数か所の床ずれができ、肺機能が衰え、病院に緊急搬送された。2022年12月31日未明、母は病院で無念のまま亡くなった。その間、潘晶さんは丹東留置場で断食で迫害に抗議していた。

　2023年3月初旬、潘晶さんが振安区裁判所で懲役3年、罰金5000元の不当判決を受けたことが判明した。彼女は丹東市中級裁判所に控訴したが、同裁判所は原判決を不当にも維持した。2023年2月21日、彼女は遼寧省女子刑務所の12監区に連行された。

　潘晶さんが女子刑務所に連行される前、家族が留置場に面会に行った際、断食中の潘晶さんは2人の受刑者に支えられて出てきた。彼女は非常に弱っており、ひどくやせ細り、鼻に灌食チューブが挿入されていた。潘晶さんは看守や他の受刑者の前で「私は罪を犯していない。家に帰りたい」と述べた。彼女を悲しませないため、家族は母が亡くなったことを伝えなかった。

　遼寧省女子刑務所の12監区は、いわゆる「集訓矯正監区」であり、法輪功学習者に対してさまざまな残酷な手段を用いて強制的な洗脳「転向」を強要し、信仰を放棄させる場所である。潘晶さんが刑務所に連行されてからすでに2年2か月が経過したが、最近、彼女が刑務所で再び断食で迫害に抗議しているとの情報が伝わった。遼寧省女子刑務所における潘晶さんへの迫害状況に、外部の注目が集まっている。