文／中国河北省の大法弟子

　【明慧日本2025年5月19日】1997年の春、私は法輪大法に巡り会うという幸運に恵まれました。法を学び煉功することで、心身ともに恩恵を受け、多くの病がすぐに消え、病のない軽やかな体になりました。1999年7月、中共（中国共産党）の邪悪な政権が法輪大法への迫害を始めました。私は大法を堅く修め、妥協せず、北京に行き法を実証し、多くの迫害を受けました。

　魔難の中でも、私は師と法を信じる心をしっかりと保ち、心を徹底的に落ち着けて、法とどのように符合するかを基準にして行動し、すべての心配と懸念を捨てることを貫いてきました。その結果、師父の慈悲なるご加護のもと、多くの迫害をすぐに突破することができました。以下に、私自身の体験を少しご紹介します。

一、「二つの可能性」どちらも起きなかった

　私は大法を堅く修め、心にもないことを言わなかったため、職場では重点的な迫害対象となり、頻繁に呼び出されては、脅迫や説得を受けていました。2000年7月20日には、最初に上司が利益をもって私を脅しました。「煉らなければ給料を一段階上げる。煉ると言えば一段階下げる」と。私は「人それぞれ志があります」とだけ答えました。

　その後、職場の「610弁公室」（党委員と複数部門の責任者で構成）の十数人が私一人に対して会議を開き、態度表明を強要してきました。会議の主催者である党務室の主任は、「法輪功をまだ煉ると言えば、二つの可能性がある。一つは拘留所送り、もう一つは学習班（洗脳班）送りだ」と言いました。私は一言も発せず、「決して師父を裏切らない。心を徹底的に落ち着ける」という一念だけを抱いていました。

　彼らはさらに「職場から除名（解雇）する」と言って、私の夫を脅しました。夫はそれを信じ、それまで私の修煉を支持してくれていたにも関わらず、耐えきれずに離婚を持ち出して私に圧力をかけてきました。私は職場と家庭の両方からの重圧に直面することとなりました。

　その日の午後、さらに上位の管理者のもとへ態度表明を求められ、「市から早く結論を出せと催促されている」と言われました。上司の部屋に行くと、すでに夫がそこに座っており、私にさらなるプレッシャーをかける意図があるようでした。夫は「見ての通り、上司は忙しいんだ。あなたも態度を示しなさい」と言いました。私は沈黙していられずに、「私は最後まで修煉します」とだけ言いました。夫はすぐに立ち上がって部屋を飛び出しました。上司は手を震わせながら携帯電話を取り出し、市に報告しました。

　そのとき私はまだ「迫害を否定する」という法理を理解しておらず、すぐに逮捕されるだろうと覚悟していました。ところが、意外にも嵐は訪れず、彼らが言っていた「二つの可能性」のどちらも起きませんでした。ただ夫はその晩帰宅せず、一晩中眠れなかったそうで、職場の椅子に座ったまま一夜を過ごしました。彼の苦しそうでやつれた疲れ切った表情を見て、私はとても胸が痛みました。夫はもともと家族思いで、仕事の能力も高く、多くの上司に評価されていた人物でした。今回のことで中共邪党に深く傷つけられたのです。

　後に私は、なぜそうする必要があったのかを夫に詳しく説明しました。夫は理解してくれるようになり、以後ますます私の修煉を支持するようになりました。そしてその後、夫も幸運にも法輪大法の修煉を始め、修煉の道に入りました。

　二、殴られても痛くなかった

　2000年10月1日、私は北京の天安門広場で、他の同修たちと一緒に「真・善・忍」と書かれた横断幕を広げ、警察に乱暴に連行されました。当時は逮捕された法輪功学習者があまりにも多く、あちこちで収容しきれない状態になっており、私は最終的に北京西駅近くの巡警隊（パトロール警官部隊）に移されました。

　私の名前や住所を言わせようとして、4人の警官が私を取り囲み、そのうちの1人が左右から平手打ちを4～5回も激しく食らわせた後、右頬の頬骨の下を拳で力いっぱい殴りました。すぐ、顔に大きなたんこぶができました。平手打ちのたびに耳が一時的に聞こえなくなりましたが、不思議と痛みはまったく感じませんでした。私は「慈悲深い師父が私のために痛みを肩代わりしてくださったのだ」と分かっていました。

　三、警察が私を釈放した

　2000年12月、私は再び天安門広場で横断幕を広げ、前門派出所の地下室に連行されました。そこには多くの同修が不法に拘束されていました。夕方にはほとんどの同修が連れ出され、鉄の檻の中に残されたのは20人ほどでした。

　夜になると、警察は一人一人を取り調べ、名前や住所を報告した者は、各地の北京駐在事務所に引き渡されました。名乗らなかった者は再び鉄の檻に戻されました。私は断固として名前も住所も報告しませんでした。檻に戻ったとき、私の頭の中に「邪悪は張り子の虎に過ぎない」という一念が閃きました。しばらくすると、私を取り調べた警察官が鉄の檻の前に来て、私を指さして「お前は行っていい」と言いました。まさかの結果に、私はとても驚きました。

　四、洗脳班を4日で突破

　2002年7月初旬のある日、私は勤務中に「610弁公室」の責任者が2人の私服警官を連れて職場の私のオフィスに押し入り、「一緒に来い」と言いました。私は「行きません！」とはっきり拒否しました。すると彼らは私の両手を背後で手錠にかけ、私を廊下まで引きずり出し、頭を下に、足を上にした状態で、5階から1階まで階段をずるずると引きずり下ろしました。その間、私はずっと「法輪大法は素晴らしい！」と大声で叫び続けました。

　オフィスビルの入り口では多くの同僚が集まりました。私は彼らに向かって「みなさん、『法輪大法は素晴らしい』という言葉を覚えていてください！」と叫びました。私服警官は私を事前に用意していたバンに無理やり押し込み、洗脳班へと連れて行きました。車内には私以外に私服警官2人、運転手、私の職場の「610」責任者2人、事務員、そして後に「包囲監視係」と呼ばれる人物も乗っていました。車中でも私はずっと真相を語り続けました。

　洗脳班に着くと、4人の若い男性に車から引きずり降ろされ、2階の部屋まで担がれていきました。部屋にはシングルベッドが2台あり、1台は監視係用でした。洗脳班の責任者2名がそのベッドに座り、私を「転向」させようと話しかけてきましたが、私はひたすら真相を語り、「大法弟子を迫害すれば報いがある」と伝えました。彼らはまったく信じていない様子でした。すると突然、彼らが座っていたベッドが「ガタン、ガタン」と大きな音を立てました。彼らは驚いて立ち上がり、部屋を出て行き、それ以降戻ってくることはありませんでした。

　落ち着いた後、監視係も部屋を出て、私ひとりになった時、部屋の中を歩きながら師父に向かって「師父、私はここにいるべき人間ではありません。私は戻って大法を証し、真相を伝え、衆生を救いたいです」と言いました。

　翌朝の健康診断の際、私は医師や検査機器の背後にある邪悪なものを正念で清めました。そして機器に対しても「真相」を語り、「私の心拍数を速く測ってくれ」と念じました。検査結果については何も伝えられませんでした。

　3日目の午前、私の職場の幹部ら数人（書記、上司、「610」の責任者、事務員など）が見舞いという名目で洗脳班を訪れました。彼らが部屋に入って間もなく、洗脳班の医師がやって来て、私に向かって大声で「あなたは心臓病があるので公安病院で治療が必要だ」と言いました。私はすかさず「私はどこにも行かない！」と言い、職場の幹部たちを指さして「私に万が一のことがあったら、あなたたちが責任を取らなければならない！」と大声で言いました。

　私が洗脳班に連行されるに至ったのは、彼らが市からの圧力に屈した結果ではありましたが、それでも何度も会議を重ね、最終的には集団で決定したことでした。また、私は連行される前に「610」の責任者の家を訪れて真相を語り、そうしたことは自分たちのためにならないと警告しましたが、それでも止めることはできませんでした。後で知ったのですが、職場の人たちが洗脳班に来たのは、洗脳班から私の状況が知らされた以外に、私が連行された後すぐに夫が彼らのところへ強硬に私を返すよう求めたためでした。

　4日目の朝、監視係が私に「今日、あなたは帰れますよ。私、あなたが今日帰る夢を見たの。私の夢ってよく当たるのよ」と言いました。その時、私はあまり本気にしませんでした。その監視係は私の職場の職員の家族で無職の女性でした。私は真相を語ることで、彼女の大法に対する誤解を解き、私たちは友人になりました。師父の加持のもと、私は本当に4日目に家に戻ることができました。

　家に戻った翌日、私は職場に復帰しました。ある男性の同僚が私を見るなり敬礼をしてくれました。また、あまり親しくなかった別の男性の同僚が他の同僚に、「あのとき彼女が地面を引きずられてバンに押し込まれていくのを見て、助けに飛び出したい気持ちだった」と言っていたと聞きました。これらすべてが、邪悪な迫害が人々に背くものであり、大法弟子の揺るがぬ信念が人々に感銘を与えていることを物語っています。

　五、師父が魔難を取り除いてくださった

　2004年7月のある晩、私は同修と一緒に真相のステッカーを貼ったり、真相の横断幕を掲げたりしていたところ、張り込みをしていた私服警官に呼び止められ、公安分局の国保大隊（国家保安部門）に連行されました。私は一晩とその翌日の昼間、椅子に手錠で固定されたまま飲まず食わずでしたが、まったく空腹も喉の渇きも感じませんでした。彼らは私に名前を尋ねたり、写真を撮ろうとしたりしましたが、私は一切協力しませんでした。

　やがて市の「610弁公室」の職員が呼ばれ、私を見て身元を確認したため、彼らは私たちの家を不法に家宅捜索をしました。夜には私たちを拘置所に送ろうとしました。健康診断の際、私は医師と機器の背後にある邪悪な要素に正念を送り、機器にも心の中で「私の心拍を速く表示して」と語りかけました。その結果、心臓に異常があるとの診断が出て、拘置所は私の収容を拒否。すぐに私は釈放され、自宅に戻ることができました。

　しかし、彼らはあきらめず、2週間後に国保大隊の警官2人が職場にやってきて、私を連れ去って再び検査を受けさせようとしました。師父は事前に一つの現象を演化してくださいました。彼らが私を探しに来る前に、私は突然少し鼻血を出したのです。彼らはまず警備課に行き、警備課長が夫に「奥さんを呼んで来て、検査に行かせるように」と言いました。

　ちょうどそのとき、私は夫と話している最中で、警官たちが上がって来て私を見ると、私の鼻にはティッシュが詰められていました。それを見て彼らは「あれ？　こんなに殴られたのか？」と言いました。彼らは夫が私を殴って出血させたと誤解したようでした。彼らは私が絶対に従わないことが分かっており、私の両腕を持って無理やり連れ出そうとしましたが、私は厳しい口調で「私に触るな！」と叫びました。すると彼らはすぐに手を放し、「じゃあ自分で分局へ行け」と言って立ち去りました。これはまさに、師父が私のために魔難を解いてくださったのです。

　1年後、職場から「保釈期間終了の手続きに来てください」と通知がありましたが、私は「私たちは最初からそれを認めていません」と言いました。国保の警官が夫にも電話しましたが、夫も一切協力せず、そのままその件は立ち消えとなりました。

　六、真相を理解する人々と警官が増えてきた

　近年、大法弟子たちの修煉が成熟するにつれ、資料の配布や真相を伝える活動が続けられ、その結果、真相を理解する世人や警察官もどんどん増えてきています。私の職場の「610」主任も、家族全員で「三退」（中国共産党、共青団、少年先鋒隊からの脱退）し、今では大法弟子を保護するようになりました。中共による迫害は持続困難になり、ますます減っています。警官たちも、迫害命令に対しては形だけ従うような態度を取る者もいます。

　昨年11月末、私はある住宅地で真相資料を投函していました。2日後、私は再びそのビルの最上階に住む同修の家に用事で行きました。同修は「昨日警察がドアをノックしてきたよ（もちろん対応はしなかったけれど）」と言いました。私は「廊下にまだ何枚かの真相資料が戸口の横にぶら下がっているよ」と言うと、同修は「警察はあれには手を出さなかった」と答えました。つまり、警官たちは真相資料を見ても無視しているのです。

　二十数年にわたる血風の年月を振り返れば、大法弟子たちは残酷な迫害を経験してきました。しかし、慈悲深い師父のご加護のもとで、私はほんのわずかの苦難しか受けておらず、何一つ失ったものはありません。かつて私と夫に向かって、「仕事を失わせ、夫は職に就かせず、子どもには大学進学を許さない」などと脅した者たちもいましたが、結局何一つ実現せず、私たちは仕事も生活も順調で、子どももとても優秀で、同僚たちから羨ましがられるほどになりました。

　何より喜ばしいのは、私たち家族全員が法輪大法を堅く信じ、修煉の道を歩んでいることです。ただ一言でまとめるなら、「法によりよく符合するほど、魔難は少なく、福報は多い」です。