文／海外の法輪功学習者

　【明慧日本2025年5月23日】私の両親は長年にわたり法輪功を学び、修煉してきました。両親は私と別居しています。2025年3月17日（月）の夜、父の右手と右足が動かなくなりましたが、そのことを両親は私に教えてくれませんでした。母一人では父の身体を動かせないため、父の排泄は全てベッドの上で行いました。

　3月18日火曜日、2日目

　朝9時に母が私に電話をかけてきて、泣きながら父の状況を話しました。私はすぐに両親の家に駆けつけると、父の右半身は完全に麻痺していましたが、話すことはできました。私は父を背負って階段を下り、車に載せました。運転中に、父が最近忘れっぽくなって、煉功動作も思い出せないため、自分で明慧ネットにアクセスして師父の功法伝授のビデオを見ていたことを知りました。

　私の家に戻り、落ち着いた後、最初にやったことは父に『轉法輪』を暗記させることでした。短いフレーズでも覚えられなかったので、私と母は一緒に繰り返し読み聞かせました。父は時々「もう歳だから、これ以上良くならないだろう」と、ネガティブなことを言って泣きました。私たちはずっと父を励まし、大法にできないことはない「これ以上良くならない」という考え方はあなたのものではなく、旧勢力があなたに押し付けたもので、あなたに大法を忘れさせ、法から遠ざけさせようとしているのだと伝えました。そして『二〇〇三年元宵節での説法』の中の言葉「私は李洪志の弟子であり、他の按排は要らない、認めないと思えば、それらは恐れ怯えて手を下すことはできず、何でも解決することができます」を父に暗記するように勧めました。父はなかなか覚えられず、繰り返し読んでも最初の一言だけを少し覚えられました。では、そのフレーズをしっかり覚えましょうと私たちは父に言いました。

　父と一緒に煉功するため、父を椅子に座らせて、右手が動かないため、私は父の右手を持って煉功動作をしました。煉功中に父は眠そうで、目を開けることができず、あくびを連発しました。あくびをするたびに下あごが外れ、その日、父は約20回下あごが外れました。父のあごを元に戻す方法も私は覚えました。

　父が疲れたら少し寝て、目が覚めたら「私は李洪志の弟子であり」を繰り返し唱えるようと促しました。また、父に煉功をしてもらったり、明慧ラジオを聞いてもらったりしました。21時か22時ごろ、効果が現れました。右手は、座る時に胸まで、寝ている時に頭上まで持ち上げることができました。これにより、ベッドに横になると第三式の功法を行えるというのです。それで父はベッドで第三式の功法を少しやって、それから眠りにつきました。

　3月19日水曜日、3日目

　朝の発正念をする時、父を起こしましたが、父の状態は昨日より悪くて、意識がはっきりせず、話すのも難しく、右手が上がらず、目を閉じたままでずっと眠そうでした。母は「昨日は良くなっていたのに、どうして今日は悪くなったのだろうか？」と非常に心配しました。

　母の悲しむ顔を見て、試練が来たと感じました。母に「昨日は明らかに良くなっていたのに、今日はまた悪くなったのは、父のそばにいる同修が揺るぎない信念を持ち続けられるかどうかを試すためです。魔難の渦中にいるお父さんは正念を持っていないので、私たちが師父と大法をしっかりと信じれば、その信念がお父さんに伝わり、お父さんもはじめて正念を持つようになります。私たちが少しでも迷えば、その迷いがお父さんを支配するので、今回の難を乗り越えるのが難しくなります」と話しました。

　実際その通りで、父に数時間ごとにネガティブな思考が浮かんで「本当に治りますか？　もうこんな状態ですよ」、「もう死んだほうがマシだ」と言って、泣いていました。

　母の気持ちを落ち着かせた後、父の手を握って一緒に煉功し、明慧ラジオを聞かせました。私は「今、師父のお教えや煉功動作を覚えられないのは、旧勢力があなたを法から遠ざけようとしているからです。そうすることで、あなたに対する迫害はやりやすくなります。だからそれを否定し、師父のお教えを覚え、暗記しなければなりません」と言いました。

　『二〇〇三年元宵節での説法』の「私は李洪志の弟子であり、他の按排は要らない、認めないと思えば、それらは恐れ怯えて手を下すことはできず、何でも解決することができます」の部分を印刷して、父に渡しました。父はこれらの言葉を一日中繰り返し読んでいましたが、最初の一言の8文字をなんとか覚えたのですが、暗唱する時やはりよく文字を足したり漏らしたりしました。

　父の様子を見て、一度だけ「もし父が良くならないと、父を病院に送って行かなかったことについて姉妹にどう説明すればいいのだろうか」という考えが頭をよぎりました。その考えが浮かんだ瞬間、「これは私の本来の考えではなく、外部からの妨害であり、私の正念を揺るがすためのものだ」と警戒して、すぐに否定すると、その考えは2度と頭に現れませんでした。また、家にある車椅子についての考えが浮かびました。車椅子は知り合いが我が家に置いて行ったもので、後日ある老人に渡すと約束しました。「車椅子は我が家に残して置こうか」と考えましたが、次の瞬間、それは師父と大法を信じないことだと気づきました。もし車椅子を父のために残したら、父は今後それに依存していくかもしれません。決心した後、その考えはもう私を悩ますことがなく、私は車椅子を例の老人に渡しました。

　今回、私が両親に伝えたのは揺るぎない正念です。この強い信念を持てたのは、2021年に私自身が一つの関を乗り越えた経験があるからです。父は引き続き明慧ラジオを聞いて、煉功し「私は李洪志の弟子であり」という言葉を唱えていました。その一言が父を大法とつなげ、奇跡がすぐに起きました。

　3月20日木曜日、4日目

　午前5時50分に、私が発正念のために両親の部屋に入ると、母が「お父さんが回復しました」と喜んで教えてくれました。母によると、夜中の3時過ぎに父が自分で目覚め、ベッドに横たわりながら「論語」を断続的に暗唱していたそうです。右手と右足も動くようになり、喋る機能も完全に回復しました。3人とも喜んで「師父に感謝いたします、師父に感謝いたします」と言いました。

　今日の煉功の時、父は右手をかなり高くまで持ち上げることができましたが、力がまだ足りません。右足には感覚が戻り、歩く際に右足を持ち上げることができますが、やはり力がまだ足りません。父は非常に興奮しており、椅子につかまりながら歩き回り、トイレにも自分で行きたがるほどです。父がとても元気で、3人は前日のスケジュールを続けて、学法と煉功をし『轉法輪』を暗記したり、明慧ラジオを聞いたりしました。父の眠気は以前ほど多くはないので、あくびをしても下あごが外れません。急速に回復していました。

　3月21日金曜日、5日目

　父が急速に回復しているため、もう一日中付き添う必要がないと思い、朝、父と一緒に第五式の功法をやってから私は用事のため外出しました。夜に帰ってきた時、父の状態が少し悪化していることに気づきました。母に何があったのかと尋ねたら、父がまたネガティブな考えに陥ったそうです。父は、健康だった時の歩くスピードに戻りたくて、大きな一歩を踏み出そうとして転倒し、その後、自分を責めて落ち込んだそうです。また、父が第四式の功法をやる際、動作をすべて忘れてしまい、再び勉強しても上手くできなかったため、第四式の功法をやらなくなっています。さらに、午後、YouTubeで時事評論の動画を見ました。ロシアとウクライナの戦争や、習近平の権力闘争などです。

　私は父に、YouTubeなどを見ないでください、ただ学法、煉功をし、明慧ビデオを見るようにと言うと、父は私の提案を受け入れました。私は父と一緒に第四式の功法をやりました。

　3月22日、土曜日、6日目

　第五式の功法を父と一緒にやってから外出しました。今日は、父の体調は明らかに好転し、右足も右手も機能が強くなり、トイレに行く際には椅子につかまりながら1人で行きました。

　夜になると、父はいつ元の状態に戻れるのかと言って焦っていました。私は「どうして100%回復できなかったか？　それはお父さんが、大法への信念を100%持っていないからです。70%の信念を抱えていれば70%しか回復できません。お父さんが持っているマイナス思考は、実際には師父があなたの身体を整える力の発揮を妨げています」と言いました。父は頷いて「マイナス思考は持たない」と言いました。

　3月23日、日曜日、7日目

　父の手足に力が入るようにはなりましたが、右手と右足が腫れてきました。母は少し心配していますが、これは、業力がここから消去されている証しだと私は言いました。朝、国内の親戚とのビデオ通話が予定されており、彼らは父を心配していました。父はソファに座り、手足を動かして親戚に自分の状態を見せると、親戚はこれが法輪功修煉者に起きた奇跡だと信じました。今日は、父の体調もさらに良くなりました。親戚からの干渉とプレッシャーを避けるため、父の「病状」を知った当初、私は彼らに知らせていなかったのは正しい判断だったと思いました。今、父が奇跡的に回復したことは、大法の素晴らしさを実証する絶好の機会です。親戚は皆、感心しました。

　3月24日、月曜日

　父の右手と右足の力はさらに強くなり、精神状態も先日より良くなりました。

　3月25日、火曜日

　父の右足の力はさらに強くなり、より高く持ち上げられるようになりました。

　3月26日、水曜日

　父は椅子につかまりながらトイレにスムーズに行けるようになり、歩き方も軽快になりました。

　3月27日、木曜日

　今日は大きな進歩を遂げ、椅子を使わずに自立歩行ができるようになりました。ただ、動きが速いせいで転倒しないように、私たちは側でサポートする必要がありました。

　3月28日から30日、金曜日から日曜日まで

　この数日間、私は神韻宣伝の仕事があり毎朝早くから出かけ、夜遅く帰宅していました。そのため、父と一緒に学法、煉功、交流をする時間を作れませんでした。そのため、父のネガティブな思考が増え、煉功動作もすべて忘れてしまい、一から全てを学び直す必要がある状態でした。その難しさが、父が真剣に煉功することを妨げています。母が修煉を始めた時、煉功動作は父から教わったもので、今までは父が母をリードして一緒に修煉してきました。そのため、今母が言ったこと、例えば煉功動作を一から覚え直そうなど、父は聞き入れず、ネガティブな思考が多くて、時には怒りを見せます。父はこの数日、大きな進歩を見せていません。

　3月31日月曜日

　現状を踏まえて、もっと父の側にいてあげようと思いました。「ネガティブな考えは本当のあなたではない、一緒に煉功をし、動作を一から覚えましょう」と言って父を励ましました。その結果、父の状態は少し改善し、回復が速くなりました。

　この期間に、母の変化も目にしました。父の回復の奇跡が母に大法への信念を深めさせました。